gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

時事

古賀稔彦

佐賀県鳥栖市の同じ柔道場に3歳下の彼がいたことは、ぼくの自慢だった。小学生の時に3歳も離れていれば、話もしないし、一緒に練習することもない。もちろん、彼はぼくのことを知るはずもない。 ぼくとしても、まだ小さな彼が試合のときにちょこんと座ってい…

世界に置き去りにされるための政治

第二次安倍政権発足以来、日本は世界の中で弱体化していく方向へ拍車がかけられている。 NTTの総務省接待問題は、NTTの5G独占化の問題だと聞く。さすがに、最後は安倍首相の逮捕まで進んでほしい。 そのような権力構造が温存されると、明るい未来が描けなく…

安田純平さんの帰国

紛争地へ赴くジャーナリストが現地で拘束されたときに、日本の国民の反応は概して冷たいように報道されている。自己責任は、どのジャーナリストも覚悟している。それでも、行くのは、きっと好きな仕事であることと、使命感の両方だ。この二つは、不可分なも…

日大アメフト部

日大アメフト部の監督やコーチへのバッシングが凄まじい。会見の内容はひどいものだった、とは誰もが認めるけれど、たぶん自分が彼らだったら、と想定してみれば、日本人の何割かは、あんな会見をしてしまうのではないか、と思う。だから、騒動がばかばかし…

トランプ

あの繊細な言葉が何も通じそうにないオジサンがアメリカ大統領になってしまったことにイヤな気持ちになっている。けれど、政治家とは、おおよそ繊細な言葉が通じなさそうな人ばかりで、クリントンだって大差ないかもしれない、とも思う。話を聞いてくれそう…

オリンピック

人を奮い立たせるものはなんだろう、と考えるときに、スポーツ観戦を思い浮かべる人は多いだろう。人ががんばっている姿を見ると、自分もがんばろうという気持ちになる、というのは、真理かもしれない。しかし、ぼくの場合は、マラソンのテレビを見ていると…

テロリズム

イスラム国の襲撃を受けて、パリでたくさんの市民が亡くなった。なぜ、このようなことが起こるのか?その根本的な原因について、ぼくらは考えなければならないときに来ている。生まれた国によって、人の運命が決められてしまうという現実に対し、どのような…

パクリ問題

ものをつくる人は、あまり言及したくないトピックだろうが、オリンピックのロゴのパクリ問題について。先日、以下のように書いた。 創造とは、ゼロからイチを生み出すことだ、と誤解している人は今も多いが、実際、創造と呼ばれているものは変換作業のなかに…

デング熱

デング熱のことはネットで知った。テレビではどのくらい騒がれているのか分からない。どうもネットで書かれていることは、どこか他人事に思えてしまうところがある。結果、代々木公園から1kmの距離で生活している身なのに、特別何も対策をとっていない。…

サッカー

お金をかける国が強いわけではないのがサッカーだ、とはよく言われることだ。W杯C組の日本、コートジボアール、ギリシャ、コロンビアの中で、最も裕福な国はどこか、は明らかだ。W杯の試合を観ていると、それぞれの国民の底力みたいなものをゲームの中に…

浅田真央と金妍児

前回、浅田真央について書いたのはちょうど4年前のバンクーバー五輪のときだった。http://d.hatena.ne.jp/yogosiurubi/20100227すでに4年前に到達してしまった、時間を細かく分割することができる領域からさらにどのような高みを見ているのかを知ることは…

ぼくは初めて鬼になった

節分のこと。「オニは〜ポイッ!」と、掛け声まで新しいなあ、と感心しながら、ぼくは人生で初めて鬼になった。「うわぁ」とかいいながら後退して、最後はベッドに倒れこむと、陽向の「やったぁ!!」という歓喜の声。・・・やりがいはある。撒いた豆を拾って食…

ネルソン・マンデラ

マンデラ氏については、過去2回書いた。http://d.hatena.ne.jp/yogosiurubi/20090502http://d.hatena.ne.jp/yogosiurubi/20111001ステージに立った彼に、なんらオーラを感じなかったことが、逆にぼくにとって彼の存在を特別なものに育てたのではないか、と…

洞窟

トルコのカッパドキアで日本人が襲われたというニュースをネットで見た。 カッパドキアの奇岩はキリスト教徒がイスラム教徒から身を隠す場所として、たくさんの穴が掘られて住処とされたという歴史があると、20年ほど前に訪ねたときに聞いた。だれも好き好…

梅雨

テレビのない生活をしている私にとって、一番弱いのは天気に関する情報だ。そんなわけで、梅雨入りしていたことを今日知った。観測史上、3番目に早い梅雨入りだそうだが、個人的に、なんだか今年はここまでとても過ごしやすい日々が続いている感じがある。…

2年

あの重苦しい出来事から2年が過ぎた。2年前のあの日から、はじまったことは世の中にたくさんあるだろう。そして、今はそれぞれが静かに芽を出し、葉をつけながら成長している時期だろう。テレビを観ないぼくには、2年前の情報はことさら目や耳に入ってこ…

総選挙

総選挙とは、与党へのダメ出しの場でしかない、という印象は免れない。大勝すれば、次は大敗。政権交代があって当初は期待したとしても、それはすぐに失望に変わる。それこそ負の連鎖だ。自民党幹部のニコニコした顔がネットに氾濫しているが、次の総選挙で…

北風と太陽

ゆとり教育といえば、思い出すのがイソップの「北風と太陽」である。旅人のコートを脱がすのに成功したのは、吹き飛ばそうとする北風ではなく、ポカポカと照らす太陽だった、という話。強制的にやるのが北風で、自分の意志を尊重するのが太陽ならば、自分の意…

hip-hop

今年度から中学校の体育の授業でダンスが必修化されたことを遅ればせながら知った。いくつかのダンスの中で、hip-hopダンスを採り入れた学校が最も多いらしい。ストリートの文化が、義務教育の中に入っていくことをまずはシンプルに歓迎したい。しかし、なに…

洗練

今、中国で、日本人であるという理由だけで突然殴られるという事件が頻発している。この事件を聞いて、私が思い出したのは、熊本の海辺の町で自分に起こったことだ。もう30年くらい前のことだが、私はアフリカで買った派手な布地のTシャツを着て、海辺を歩…

何が人を突き動かすのか

国会議事堂周辺の反原発デモへ初めて足を運んだ。集団にたどり着くまで、国会議事堂駅を降りてから20分ほどかかった。いくつかの道路が警察によって封鎖されていたからだ。警察の対応はやわらかいが、ものものしい雰囲気が漂う。国へ抗議するとはつまりは…

原爆記念日

年をとるということが、関心のなかったものごとを身近にする、ということがある。例えば、今日は広島の原爆記念日だった。小学生の頃は、1945年は果てしなく遠い昔に思えた。その頃の30年前なんて、想像もつかなかった。しかし、現在の年齢からは30…

オリンピック

テレビなしで暮らし始めて、オリンピック情報もネットニュースのみだ。気にならないわけではないが、テレビで観てもなんだか中途半端で、スポーツ観戦のスカッとした気持ちよさが得られないのであれば、これもよいかな、と思う。 東京オリンピックの直前に生…

ソメイヨシノ

東京にも、もうすぐ桜が咲く。この場合の桜はほとんどソメイヨシノのことだ。ソメイヨシノは、種によってではなく、接ぎ木によって増えていくそうだ。つまり、人の手によって増えていく木なのだ。そして、接ぎ木によって増えるということは、全てのソメイヨ…

311から1年

昨年の今日、東京でも震度5の地震だったが、身の周りの被害はほとんどなかった。その後、いくつかのプロジェクトが中止になり、経済的には打撃も受けたが、たぶん相対的には小さな被害に過ぎない。原発の影響は今後も予断を許さないが、今のところ、311…

スカイツリーからの落下物

『スカイツリーから雪の塊 住宅・倉庫の屋根、車が破損』という記事が載った。建設中から問題が起きて、いろんな防止措置がとられていたようだが、やはり起きてしまった。スカイツリーから100〜200m離れた場所に落ちたそうだから、かなり広い範囲で危…

アントニ・タピエスの死

2012年2月6日、スペイン・バルセロナの芸術家アントニ・タピエスは亡くなった。日本では2月11日に亡くなったホイットニー・ヒューストンがトップで報道される中、同じ日にひっそりと片隅に記事が掲載された。それは、ジョン・レノンが亡くなったと…

革命の後

革命後のリビアで、カダフィ支持者が刑務所に入れられ、拷問にあっているというニュースがあった。短期間で力が逆転すると、このようなことが当たり前のように起こってしまう。人間はいつの時代も愚かだ。日和見的に生きる人が得をするような社会は、いつ変…

プラグマティズム

アップルの創始者スティーブ・ジョブズの死を受けて、JMMで冷泉彰彦氏が、ジョブズ氏はアメリカのプラグマティズムの生き方を実践したと書いてあった。冷泉氏いわく、プラグマティズムとは「結果オーライの思想」であり、結果のためには手段を選ばない、…

バッキンガム宮殿前の白骨死体

英国王室マニアのアメリカ人男性が、バッキンガム宮殿前の公園で、「だれにもじゃまされず宮殿の絶景がのぞめる場所」でひっそりと息を引き取り、最近白骨死体として発見されたそうだ。なんとなく漠然と気持ちが重くなるような事件だ。この人は、将来に希望を…