gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

国立代々木競技場

1990年頃だったか、この美しい形状の体育館を初めて見たときの印象を憶えている。 今もCGがない頃に建てられたこの建築のしなやかな曲面に感動を覚える。 この競技場が建つ前は、在日米軍施設ワシントンハイツがあり、ここでジャニー喜多川が少年野球チーム…

SOTOCHIKUの日

10月30日(月)。今日は、SOTOCHIKUの日。 2年前のこの日にSOTOCHIKU素材の寄付のための初めての契約が結ばれた日だ。 佐谷恭さんがこの日を記念日にしませんか、と提案してくれた。 何ごとにおいても「記念日」というものを意識することがなかったぼくは、そ…

美容室HACO+

美容室HACO+の引渡しを終えた。 前空間の残置物をいかに新たな空間に生かしていくか、がぼくらにとって大きなテーマとなった。 ぼくは入口の左官を担当。元々の中途半端な左官仕上げを徹底して汚したと言ってもいい。 後日、改めて全体の写真を載せる。

敗戦記念日

陽向と外苑1周の競争を始めたのは、何年前からだろうか。 ぼくが6分をきるくらいで、陽向は走り続けることすらできなくて8分以上かかっていたなぁ。 小学3年生の頃に7分台で走れるようになって、その後長く体調を崩して、早く走る気力もだんだん失われ…

シャープな風景

陽が傾いた時間が似合う、シャープな風景。

雲のレイヤー

見た通りにはなかなか撮れないけれど、シンプルないつも通りの風景に、雲の複雑なレイヤーだけが存在感を示していた。

高い空

なんて気持ちのいい空だろう。陽向と朝ランの後に見る空。

日溜まり

「見上げても何も見えなかった日溜まり」という歌をつくったのは、学生の頃だ。 日溜まりは幸せな状態の代名詞のように使われることが多いが、実際に日溜まりにいると太陽に目が眩んで、そばにいる人が見えなくなる。 雑踏の中で日溜まりの中にあるとき、ぼ…

自分で何とかする

追い詰められたとき、自分で何とか乗り越えることをいつ始めただろうか? 一般には、学校を卒業するまでは親などの庇護の下で生きて、困りごとがあったら解決してもらうだろう。 そして、働き始めて社会人と呼ばれるようになったら、今度は会社の庇護の下に…

コンテクストから外れる

想定外もしくは予定不調和とは、想定するコンテクストから外れることをいうのだから、論理思考では導かれるはずもない。 ほとんどの結果は想定外を含みこむから、原因から結果を正確に導き出すことはできない。できることは、結果から原因を考えて、つまり、…

広義のSOTOCHIKU

SOTOCHIKUとは、想定外の構築。 広義には、予定不調和に満ちた未来に向かって生きることによる心の躍動をさまざまな世界に実現させていくこと。 狭義には、時間を記憶した素材を寄付で集めて、新しい空間づくりの素材として生かすこと。 いずれも、ごく自然…

自分でつくること/他人に頼むこと

空間が醸し出す雰囲気についていえば、スキルと時間が自分にあったら、自分で空間をつくりたい、とおっしゃるクライアントはたくさんいる。 その部分を、他人に頼むと思い通りにはならないからである。 仮に、思い通りにできるくらいに、微細なところまでク…

テロリスト

1911年、石川啄木が書いた詩に「テロリスト」という言葉が出てくる。 ・・・・・・・・・・ ココアのひと匙 われは知る、テロリストのかなしき心を――言葉とおこなひとを分ちがたきただひとつの心を、奪はれたる言葉のかはりにおこなひをもて語らむとする…

対偶命題とABCD分析

対偶について調べていたら、次のような図が出てきた。 対偶とは?命題の逆・裏・対偶の意味や証明問題の具体例を解説!【高校数学】 | 遊ぶ数学 この図を見て、ABCD分析の図が浮かんできた。 二つの図を対応させてみる。「ある命題が真であれば、対偶命題も…

浮き錆

浮き錆を新しい空間に混ぜ込む

廃墟について

廃墟の中に入ると、心が動く。 自分の中の野生が目覚める、という人もいるだろう。 自分をコントロールできなくなるといえば危険だし、抑えつけるモノがなくなるといえば自由だし・・・。 他人との関係性がどうなるかはお互いに未知数だから、一人でこっそり…

金木犀

一斉に香り始めた金木犀。 昨年は9月20日くらいから香り始めたから、今年は20日以上遅い。平均は10月第1週くらいだと思う。 あまり人と共有することのなかったこの香りに対する意識を、なぜか今年は多くの人と共有している。中にはこの香りが一番好…

クロスビーホール

これは、1996年1月に提出したニューヨーク州立大学バッファロー校の建築学科修士課程の修士論文に「あとがき」として載せた文章だ。 これを書いた後に帰国して、2年後に会社を立ち上げて、四半世紀が過ぎて、またここへ戻ってきた。その間、ぼくの細胞…

肌寒い朝

早朝、ごそごそと一人起き出して、デスクライトを一つ点ける。 寝ている二人を起こさないように気を付けながら、冷蔵庫からコーヒーと豆乳を取り出して2:1に混ぜる。今月になって、レンジで温めるようになった。 二人の寝息を聴きながら、パソコンの前に…

水滴

鉄板の上に水滴が描いた絵。 春の引渡し以来、久しぶりに訪れた深沢No.X9Zにて。 ここでいい写真がたくさん撮られますように。

ガザ

イスラエルがなぜガザ・パレスチナ自治区で公然とアパルトヘイトを行うのか? 貧困に喘いでいる者たちが、貧困をつくり出している側に牙をむくのは、至極当然の論理ではないか。 この関係が静かに続くわけがなかった。 現在、軍事産業をなくしていく努力をし…

全銀ネットの障害

こういうことでもない限りは、ぼくみたいな人間は全銀ネットという言葉すら知らないまま死んでしまうタイプだが、ホリエモンによると今回の振込障害は、サーバーのシステムが古すぎるから生じたのではないか、と。 今まであったものを一からつくり直すという…

チラシ

初めて会う誰もにぼくらの活動を知ってもらいたいと思ったのは、ぼくらの活動が公共性を帯びていると確信したからだ。 もともと自分たちの仕事は世の中を良くすることでなくてはならない、と思っていたけれど、果たしてどれだけそれを実現できたかどうか、ま…

対偶命題と外部思考

森敦「意味の変容」に、内部と外部は対偶空間をなす、ということが書いてある。 論語の「未だ生を知らず。焉んぞ死を知らん」という内部思考(主観)を、その対偶命題をとって「既に死を知らば、何ぞ生を知らざらん」という外部思考(客観)に変え、双方から思考…

時代を見つめて

消滅することを誰も想像できなかった巨大なものが、いとも簡単に消えていく時代になった。 倫理的な視点では、歓迎されるべきことだ。 若者が自身の夢を叶えるために、個人でできることが増えた。 古い関所はその障害にしかならない。 それがなくなれば、そ…

うろこ雲

うろこ雲が高い空から地表を覆う。 空の質感は、ぼくらがつくっている質感のようにさまざまだ。 今日も空を見上げている。

顔を描く

陽向と一緒に、顔の写真を見ながら絵を描いている。 陽向は顔だからといって、特別に考えていない。手や他の静物を描くのと同じだ。 ぼくはどうしても似顔絵を描こうとしてしまう。似ているか似ていないかは、絵の価値としては関係ない、と思っているのに、…

左官壁+鉄錆

工場実験。

一年後の土壁

STUDIO ZEFFのカウンター下の土壁をつくってから1年。

都会と田舎

ぼくは熊本に生まれ、父の転勤で日本各地を転々としつつも、主に田舎で育ち、そして、都会へ出てきた。 先日、SOTOCHIKUの講演で、都会では多対一の関係性が優位になり、たまに田舎へ行くと一対一の関係性をつくれることで人間性を回復できる、と語ったが、…