gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

人々を未来へ運ぶ土台は船に例えられることがある。 この船は、人々をどこへ運ぶのだろう。 HANGOUTの引渡しを終えた。

路面塗装

錦糸町の親水公園の舗装面の塗装の亀裂。

SOTOCHIKU協会

SOTOCHIKU素材を寄付によって集め、空間をつくるプロジェクトに使用していく、という行為をGRIDFRAMEのみならず、他のアーティストや建築に関わる人々にも使っていただくことで、SOTOCHIKUの活動を広げていくことに決めた。 作品はSOTOCHIKU協会のHPで紹介さ…

持続可能な開発目標

持続可能な開発目標SDG’sに基づいて行動するとはつまり、以下のような行為を大人が子供に示すということに集約されるだろう。 「そしてなにより、創造的に働く大人はいきいきとしていて、そんな大人たちを見て育つ子供たちが明るい未来を描くことができる社…

SOTOCHIKUとアップサイクルの違い

アップサイクルとは創造的再利用とも呼ばれ、副産物や廃棄物、役に立たないまたは不要な製品を、より良い品質と環境価値の新しい材料または製品にアップグレードして役立てるプロセスである。(wikipedia) 従来のリサイクルはダウンサイクルがほとんどであ…

持続可能性と心

持続可能性という言葉が僕の周りで頻繁に登場するようになったのは1994年あたりだ。 そのころぼくはアメリカの大学の修士課程にいて、教授たちの発言に俄かに「sustainability持続可能性」という言葉が混じるようになった。ぼくは、ちょうど「汚しうる美stai…

サスティナビリティとGRIDFRAME

創造性の連鎖とSOTOCHIKUを軸として、完成度80%の空間をつくるグリッドフレームの活動は、実はサスティナビリティを根本的なテーマにしている。そのことをぼくらは自覚していたけれど、今がなんとかなればよい、という新自由主義の社会では、単に無視され…

完成度80%の空間

建設中の現場を通りがかると心が踊る 混沌とした状態の中、そこには見えない未来に対するヒントが散らばっていて、ぼくらはいろんな未来を頭の中に巡らすことができる 実はこの混沌こそが未来への推進力であり、創造の源泉ではないか しかし、建物が完成して…

帯棚と水墨

流れる帯に呼応するように、帯棚が横たわり、海野次郎氏の水墨が立ち上がる。 どちらも自然発生した鉄錆が加わって、侘び寂びの境地へ導く重要な役割を担っている。

完成度80%

80%ほど完成した現場は、例えば造船工場のようですべてが動いている空気感が漂う。実は、このような空間において、人は最もクリエイティブになれるのではないか? つまり、最も人間の生まれ持った能力を発揮できる状況下にあるのではないか、と感じる。 …

過去から未来

この空間を他のエリアと明確に分けつつ、会社の創始者が小笠原諸島から船で蒲田へ移住した100年ほど前に始まった会社を取り巻く歴史を感じられるエリアとするために、港町・鋸南で100年の時を記憶した木板素材を持ち込み、古い船材と見立てて塗装を施…

栄枯盛衰

相模原のカフェの扉。外側は銅板、内側は鉄板。 鉄板は錆と塗料で仕上げるが、錆は腐食でありながら、金色に鈍く輝く。 朽ちながら、輝きを増す。二つの反対方向のベクトルを一つのモノが体現している。

絹を纏う

繭玉から糸を紡ぐ。自然の中に色を探し、染色される。そして、機を織る。 つい半世紀前まで、日本は生糸の最大輸出国だった。 代々受け継がれた着物を譲り受け、未来へと引き継ぐために、この場所で手を施す。

時間を記憶した壁紙

水の底で眠っていた壁紙が100年の歴史を伝える。

ホログラム

知人が代車で借りているBMWの運転席から、ホログラムで様々なメーターや指示が浮かぶのを見せてもらった。写真ではわかりづらいが、ボンネットの先の空中にかすかに文字が浮かんでいる。 ぼくはそのメカニズムについて知識がないが、スマホ操作のチマチマし…

蚕と繭

埼玉県北部の家の蔵にあった蚕棚に繭玉でつくった照明を絡めたセンター照明。

100年の材

港町・鋸南で100年前に建てられた家から採取した床板を、古い船材と見立てて塗装を施した。 この会社の創始者が、100年ほど前に小笠原諸島から船で蒲田へ移住したことに始まる歴史が、この船舶工場のような空間から感受されるように。

汚しうる美2023

久々に「汚しうる美」という言葉が内側から出てきた。敷いていたベニヤ板についた模様。

船舶工場

船は人を乗せてどこかへ向かう器の代名詞だ。 これからどこへ行くのか?

線路を止める金物

こんな変なカタチをしたまま、大量生産に至った数少ない金物ではないだろうか? それでいて、わかりやすく理にかなっている、愛すべき存在。

ピアノ

陽向がピアノを始めてから、ぼくもたまに触る。 弾くというレベルではない。 浮かんできた旋律を、右手でゆっくりとたどる。そうすると、和音が欲しくなってきて、適当に左手で鳴らす。 それだけで、かなり音の中に入り込める。 音の中にいる、幸せな時間。

潮位線の下にあるもの

見えているモノはいつも退屈だ。 潮が引いたときに見えてくるものを見逃してはならない。 それが見えているモノを支える実質だ。

石のテーブル跡

路地裏

路地裏をつくる。

水墨画と鉄のコラボ

水墨画家・海野次郎さんとはもう20年来のお付き合いをさせていただいている。2013年に八重洲ブックセンターの展示のお手伝いをさせていただいて以来、2度目のコラボを相模原でやらせていただいている。 今回は、鉄に貼り付けた和紙に描かれた水墨画。…

考える人、動く人

ぼくは「考える」ことが好きな人間だが、本当はそれ以上に「動きたい」という気持ちがある。 しかし、考えがある程度まとまって落ち着いていないと、動けない。 動くとは、ぼくの場合、つくるということだが、つくるときに落ち着いていないと、考えるために…

自分を引き上げるか、相手を引き上げるか

何はなくとも、一対一で向かい合うことだ。 それさえできれば、他の一切は必要ない。 それを対峙すると言ってもいいのか? 対峙とは、二つの山がそばだって、向かい合うことを言う。 ならば、自分を引き上げるか、それとも、相手を引き上げるか? ・・・無論…

ノアビル再考

神谷町交差点にズンッと埋まっている感のあるノアビル。建築家・白井晟一が設計した。 レンガが一枚一枚割られて貼られた。都会のど真ん中にどっかりと座って動かない生き物が交差点を見据えている。 どうやらそこにいる誰もがその存在に気づいていないかの…

その場しのぎ

現在の体制側の政治家たちの行動を見ていると、その場しのぎの言動ばかりが目立つ。 まるで本人たちは自分の立場を守りたいだけで何の中身もないように見えるが、政権は維持できている。不思議なことだ。 それでいい、という国民が未だにこの国の大多数とい…

心地よい混沌

さあ、何かをつくろう、という気持ちになる空気。