2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧
ぼくは、かつて訪れた発展途上国で見たものに、自分を違う場所へ連れて行ってくれるような、大切な何かを感じた。 また、留学先のバッファローでは、スクラップヤードに同様な何かを感じた。 それらの経験が今のぼくをつくった。 ぼくは、そこに詩を感じたの…
にしのあきひろの「えんとつ町のプペル」を読み返した。 陽向はこの絵本をあまり好きではないのか、進んで読もうとしないが、ぼくは好きだ。 高い崖に囲まれた煙がもくもく出る工場町に住む人々は、空や星を知らない。 つまり、空間の開いている方向を知らな…
陽向がぼくに寄ってきて、顔の辺りの匂いを嗅いで「くんくん、いい匂い」と言う。 そして、「デザインの匂いがする」と言う。 なんだ、デザインの匂いって。
シェアハウスの生活は、ぼくが学生時代にバルセロナのホステルに泊まり込んで大学院の夏期講習を受けた2か月の生活に近いものがあるだろう。 あのときの生活が日常になるのを想像するのは少し困難がある。真剣に設計に取り組んでいたことには変わりないが、…
寝ている陽向がスッと体を起こして、「ぼく、ひとりなの?」と寝言を言う。「ちがうよ」と即座に返すと、またスッと眠りに入る。一人ではないこと。それが人間、一番大事だ。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながら…
カスタマーのための場所として 店舗空間をつくってきたけれど、 そこにはオブラートに包まれた本質があって、 実は、その本質をさらけ出すことこそ大事なのではないか、 と思い始めている。 働く側に立った空間としてつくれば 自ずと本質が外に顕れてくる。
工場、倉庫、作業場・・・ そのような場所にこそ 自然は自然の跡を刻みこんで 詩を喚起してくれる それらに命を吹き込んで 人が詩を感じて働く空間に変えていきたい
生きる上で大事なことは、ぼくらがどうなりたいか、を描いて、そこへ向かって着実に進んでいくことだ。 空間については、ぼくは詩の中を生きたい。言葉のないところに、言葉が生まれる。言葉でなくてもいいだろう。そこに、音楽が生まれたり、体が自然に動い…
とりかえのきく世界から とりかえのきかない世界へ 佇む空間から、歌が聴こえてくるとき ぼくらはすでに国境を越えている
日本において、盆(トレイ)は本来は霊に対する供え物を置く容器を意味しており、大切な物を大切な人へ贈るときに用いられてきた。 日本ほど直接の手渡しを避ける国民はいないと言われている。 盆に載せる行為は、遠くから来たものに対する敬意を表す儀礼とし…
森林から遠く離れた店舗空間から、 森林の外なる生命と通じ合うための日本的手法 森林の生活から遠ざかった私たちが、 遠い森の記憶を呼び起こし、 失ってしまった大切な力を取り戻す きっと、その大切な力は、 日本だけに必要とされているものではなく、 私…
遠い中南米の山間 その森林の農園に育つ ゲイシャコーヒーの豆という「外なる生命の恵み」 その森林へ入り、 自社で文字通りに自然と共存することから始めて、 豆の一粒一粒を丁寧に 収穫し、乾燥し、選り分け、袋に入れ、 遠く離れた場所へ届ける そして、…
元来、日本独自の文化は、 氷河期から温暖な気候への変化とともに現れた、 豊かな森林での生活に始まっている 縄文時代と呼ばれる、 10000年以上に亘る森林中心の生活の後、 水耕栽培の始まりで平野中心に住むようになってから、 まだ3000年・・・ 森林での生活…
とらのねじろっていうからどんな恐ろしいとこかと思ったらなんだかほんわかとしたところだねぇ いやいや油断するんじゃねえぞどっかにいるらしいからいきなりガオーッなんて襲ってくるかもしれないぞ おっ、ほらほらフーッて声がしたぞ ど、どっちにいるんだ…
核を持たないプロジェクトは、人の心からスッと離れてしまう。 何をやっているのか、わからなくなって、宙をさまよう。 街を歩けば、世の中にあふれる空間には、どこに核があるのか。 それを感じ取る感性がなければ、空間のデザインはできない。 核のない空…
凸凹のある壁をふかして、フラットな壁に変える。それがかえって空間を広く見せることもある。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリアルス実験工場
ぼくの成人の日は、朝からDCブランドのセールで先頭にならんだのを覚えている。成人式には行かなかった。その4年後の成人の日。ぼくは、「極北の大河ユーコン」というテレビのドキュメンタリー番組を見て、アラスカへオーロラを見に行くことを決意する。次…
計算をしない人に惹かれる人は、たぶんたくさんいるだろう。誰よりも勉強するが、混沌として、閉じることがない。過剰な何かがいつも溢れ出ている。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材によ…
陽向が初めて一人で公園へ出かけた。友達をつくりたい、と言う。キックスクーターで出かけた陽向は、ターゲットの男の子を定めて、その子が遊んでいる周りをしばらくぐるぐる回っていたそうだ。「突然、声をかけられたんだよ」と嬉しそうに語る陽向だが、本…
我が家の水槽には、現在、ゴールデンハニー、ネオンテトラ、グッピー、プラティが生活しているが、数か月前はゴールデンハニーのオスが独裁者となって、他を攻撃し続け、ゴールデンハニー2匹、ネオンテトラ1匹まで数を減らした。その後、ネオンテトラ、グ…
午前2時頃、ふと目が覚めることがある。暗闇の中で、思考は自然に内側へ向かう。今のぼくは、何を望まれているんだろう?そのことを冷静に考える。明るい中で、こうして文章を書いているときとはまた質が違う。暗闇の思考には、逃げ場がない。向き合うこと…
グリッドフレームの作品には「スピリットを感じる」と言っていただいくことがある。魂が宿る、とは、つまりどういうことだろう、と考える。それは、言葉で説明できないものが、そこにある、ということかもしれない。でも、それが実質として、社会にどのよう…
自分が期待されているかどうかで、その人のパフォーマンスは変わる。この世の中が、他人に対する「期待」で満ち溢れるものになりますように。そんな組織でありたいし、そんな社会にしたい。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボ…
グリッドフレームは、二人で基本設計をやってきたが、現在の役割はトランプでいえば、私がジョーカーで、もう一人がオールマイティだ。オールマイティは、プロジェクトすべての部分をコントロールする。ジョーカーは、それを破綻させる。破綻を持ち込むこと…
地方の寂れた町へ行くと、逆に豊かさを感じる、ということがある。漁村の家並みの美しさを見るだけで、未来が開けてくるような気持になる。自分に湧いてくるそんな気持ちを大切に、今後の人生を生きたい。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレ…