gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

秋刀魚のカレー

かつて、秋刀魚を焼いた後、カレーに混ぜ込む、という少々ワイルドなカレーをつくっていたことがあった。 内臓も一緒に混ぜ込んでしまうが、その苦みがむしろ隠し味になる。 そんなカレーを久しぶりにつくってみたい。 10月半ばになればできるかな・・・

On Your Side

石の階段にすわったときに ふと地面の近しさを忘れていたことに気づくように 並木通りを歩いたときに ふと髪に触れた木の葉の近しさに気づくように 雲間からそっと光が射したときに ふと太陽のやわらかな近しさに気づくように その人に寄り添うことで どうか…

納屋

土壁を鋸南の不動産屋さんに探していただいたら、蔵ではなく、納屋が見つかった。 以前ぼくの母親の実家には大きな納屋があって、農機や農具が仕舞ってあった。 きっと、母親が小さいころはそこで遊んだりしたのだろう。 光が小さな隙間から入ってきて、きれ…

じゃんけん

じゃんけんは気合いだ。 気合いとともに相手と勝負するじゃんけんは、必ず勝率が上がる。 もちろん、実力勝負なら気合いが大きな要素の一つになるが、実力とは関係のないはずのじゃんけんだって、勝つためには気合いが必要なのだ。 非科学的と言われようが、…

職業病

日常生活の中で、デザイナー・施工管理者としての職業病が出てしまうシーンはありますか?という問いに答えて ***** 生活の中で何かを考えるとき、そこに常識やルールがあれば、それから外れたところに答えを見い出そうとするところだと思います。 デザ…

revolution

対峙する相手と語り合うことで、外部が内部に写像されてevolution(進化)が生じる。 もし、相手にも同じことが生じていれば、revolution (革命)が起きる。

同じ土俵に立たない

ぼくのデザインの方針は、決められた条件を常識的に捉えるとこうなってしまう、という枠の中にデザインを収めようとしない、ということだ。 どうにかして枠の外に出ようとする。つまり、同じ土俵に立たないこと自体で勝負する。 だから、日頃から他人がする…

波動

父親が亡くなったとき、陽向は0歳だった。 急遽、熊本へ帰ったときの陽向は、空気を察したのか、驚くほど静かだった。 ほとんど泣くこともなく、いつも静かに微笑んでいた。 忘れられないのは、肩を落としたぼくの方をゆっくりと叩いたことだ。 周りの波動…

仮設・嘘つきの構造

子供が嘘をつく。約束を守らない。 その理由を構造としてまとめるなんて無理なことかもしれない。 誰にでも通用するなんて無理だろうが、仮説を立ててみる。 仮設はこうだ。集中力がない、と言われる子供は、集中する対象が望まれることとずれているのに違い…

ixi

1.i×i=ー1 i×i=ー1というシンプルな式で定義される虚数単位iは実数のように頭の中でイメージすることができない。姿の見えない不可思議な数だが、一旦この存在を認めてしまえば、虚数a+bi(a、bは実数かつb≠0)は数の世界において圧倒的多数を占める…

一対一

一対一で向き合っているときが、人にとって最も自由な瞬間である。 なぜなら、一対一で向き合うとき、向き合う対象とそれ以外で全宇宙になっているからだ。 逆にそうなっていなければ、一対一で向き合っているとは言えない。自由であるとも言えない。 一対一…

虚数単位i

ixiとは何だろう? 1.虚数単位iは、次のように定義される。 ixi=ー1 こんなiをイメージすることは困難で、一見意味のないように見える。 だが、ぼくは振動方程式を用いて、波力を受ける海洋構造物の挙動をシミュレーションするのが、京都大学で…

スタグフレーション

コロナの影響で東南アジアの工場が止まっている。さまざまな製品がつくられなくなって、モノが不足し始めている。 部品の来ないトヨタの国内工場も止まり、車は大幅な減産。セブンイレブンでは、からあげ棒が販売中止。とうとうモノ不足の時代が始まったらし…

核燃料サイクルの見直し

河野太郎が、核燃料サイクルの見直しを公約に掲げた。 もし彼が自民党総裁になれば、原発はなくなっていく。 経団連は早速、他の候補の支持を表明。 この化石のような利権社会を今回の選挙で終わらせられるか? 現在の政治家のやるべきことは、総体的には国…

数学と現実

現実に数学を見つけることは、普遍をそこに見つけることに等しい。 また、 数学に現実を見つけることは、単独性をそこに見つけることに等しい。

ルイス・サリバン

1856-1924。アメリカの建築家。フランクロイドライトの師。 フランクロイドライトの空間が持つ空気感よりも、ぼくはルイス・サリバンの空間のそれを好む。ただし、ぼくはサリバンの建物の外観しか知らない。 ぼくが求めるものには、なにか不快なものが含まれ…

言葉とモノ

SOTOCHIKUの空間は、言葉とモノが一対一対応しているようにつくりたい。 「言葉とモノが一対一対応している」とは、つまり、モノが先にありき、でそれに対する言葉をつくっていくプロセスが前提となる。 今後は、小物もそのようなプロセスでつくっていったと…

オーギュスト・ペレ

1874年ー1954年。ベルギーで生まれ、フランスで活躍した建築家。 オーギュストとは、大仰な名前に感じてしまう響きを持つけれど、ルノワールやロダンも、このファーストネームを持つ。ペレがファミリーネームの有名人が他にもいるために、両方で呼ばれること…

キャッチボール

陽向と海辺でキャッチボール。 鋭い球が返ってくるようになった。 こっちからも思い切り投げる。 会話もだんだんそうなってきた。

20年

911から20年が経った。 世界貿易センタービルという名前すら、危うくなっている自分に驚く。 資本主義がそこから疎外された者たちによる攻撃に晒される。 その最も象徴的な出来事から20年が経って、その構図は変わっただろうか。 コロナは従来型のビジネ…

映画 あの子を探して

1999年。チャン・イーモウ監督。 中国の農村の小学校で代行教師を務めるウェイが、都会へ出稼ぎに出された生徒ホエクーを探しに、都会へ出る。 中国人の心理が私たちよりも単純構造をしているように感じてしまうのは、ひとつには彼ら独特のヒステリックなや…

近道を選ばない

人生の時間は、それぞれの人で流れる速さが違う。 それをできるだけゆっくりにしたいと願う人がいる。 そんな人は近道を選ばない。 近道を知っていたとしても、それによって見ることができない風景を惜しむ。 木に登って、未来を見ることをしない。 ただ、地…

境界の揺らぎ

002が長い時間をかけたシネスデザインのサイトが完成した。 その特徴のひとつは、背景が自然現象の動画であることだ。 それにより、前景の写真も動いているような錯覚を覚える。 前景と背景の境界の揺らぎが、双方の世界観に影響を与え、見る者の心を行きつ…

GFの紹介文

どのような空間も「カタチ」と「質感」の二つの要素でできています。 一般に空間づくりにおいては、写真のようなパースで提案されることが多いですが、それを完成した実空間と比べた場合、「カタチ」については全く一致するように感じられたとしても、「質感…

ツノ対アゴ

作・絵 高畠那生。 ライバル関係にあるカブトムシとクワガタが、それぞれのツノとアゴをお互いに一度取り替えてみたいと思っていて、実際に交換してみた、という紙芝居。 カブトムシはクワガタのアゴで、ふわふわのケーキをギューッと力いっぱい噛んでみたい…

大谷石採掘場跡

勝ち負けをいうのは好きではないけれど、負けを認めざるを得ないときがある。 新しい空間をつくることがぼくらの仕事だが、人間が意図的につくるモノばかりで構成された空間にはどうしても限界がある、と感じている。 人間は生命をつくれない。そのことに似…

破壊

菅首相の辞任に失望しているのは、彼に破壊を期待していたからだ。 彼の国民に対する冷徹も、昭和から続いてきて今という時代に合わなくなっている旧体制を破壊してくれるなら、すべて耐えていこう、と覚悟を決めていた。 今、必要なことは、悪いモノの破壊…

cage ⇔ stage

暗闇にひとつ光を点す 空間は内部と外部に分かたれる 光の中で創造に挑む 光は自分になる それは自らが自らを内部へ閉じ込める行為 創造とは 閉じられたcageから開かれたstageへ境界を貫く閃光 hostとguestが、役者と観客が、流動的に入れ替わる経験 これを…

共存関係

人間と犬の共生関係によって、人間と犬は数を急激に数を増やしてきた。犬を連れて歩くことで、人間を攻撃する外敵が減ったため生きていくのに有利になったのだ。 人間は森に籠ることなく、平野へ出て生きることができるようになった。 競争よりも共生。だが…

大丈夫

よく眠れている。 新しい世界に踏み出すときに、重要なことのはよく眠ることだろう。