gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

目標

ぼくは、目標もなく生きることはできない性分に生まれてきたらしい。 太く短くでも、細く長くでも、どちらでもよい。 いつ何時も目標へ向かって、近づいていきたい。

バタヤ

戦後、浅草の言問橋の周辺、隅田公園辺りに、「蟻の町」と呼ばれる屑拾いを業とする集落があったそうだ。屑拾いをバタヤと呼んだ。 みな落ちて、ここへたどり着いた。そんな場所だ。そして、みんなしょうがなく、バタヤを始める。 1回目は、みな恥ずかしさ…

生成と分解

つくると同時に壊す。。。 壊すと同時につくる。。。 成長すると同時に老いる。。。 老いると同時に成長する。。。 子供は成長しながら老い、老人は老いながら成長する 両者が同じ時空間を過ごすことで平衡が保たれる 「あのようになりなさい」といわれ、同…

本当の芸術

一月万冊のyoutubeで、ロシアのショスタコーヴィッチのことを安富歩が話していた。 彼は、スターリンの圧政下にあって、音楽に規制を加えられながら、一見従ったように見せかけて、支配側に分からないようにつくりたいものを散りばめた。そのために、生前弾…

映画 れいわ一揆

2020年。原一男監督。アップリンク吉祥寺にて、制作本にサインをいただく。 世の中が変わろうとしている時期に、この映画を観るインパクトは大きいだろう。 最初に、安冨歩氏によって提示される「極端なリベラルか、それとも、システムの外へ出るか」と…

ガラス工房での実験

今後、ぼくらがつくりたいものを探究する目的で、調布のガラス工房を訪れて、ガラス作家さんにお願いして実験を進めていただくのを見学に行った。 熱にできることは多様で、ぼくらの想像を軽々と超えていった。 徐冷庫に入れられたテストピースは月曜日夕方…

映画の感想について

れいわ一揆はまだ観に行けていないが、観た人の感想をネットで先に読んだ。 わざわざ安富歩氏に対するネガティブコメントを延々と書き連ねている人が数人いた。まあ、本人の自由だが、この手の人は今が時代の変わり目であるという意識をほとんど持っていない…

善人の沈黙

原一男の映画「れいわ一揆」の中に「悪人の暴政よりも善人の沈黙の方がより社会を悪化させる」という言葉が出てくる。 ぼくは見た目は善人に見られやすいこと(w)と、言葉数が少ないことから、「善人の沈黙」の代表格のように見られることが多いような気が…

大切なもの

大切なものは、いつもそばにある状況では、そのように認識されない。 それを取り上げられることによって、強く認識される。 それを欠いてしまったときの欠落感は、人の行動を変える力を持つ。 心の飢餓状態をつくり出すことで、自分を無理強いすることなく動…

貧しさをベースに

この世界は、貧しい生活をしている者が必要なものを手に入れながら生きる場合と、裕福な者が必要だろうと親などが考えるものをすべて与えられて生きる場合の2種類があって、後者に対する憧れが一般的なものとしてある。 だから、親はできれば子供に自分が必…

土に触れる

畑へ行って土に触れると、自分が少し自分に戻れるというか、全体像が見えてくるというか、そんなところがある。

経理の募集

会社には、経理というなくてはならない業務がつきまとう。 これを完全に外に出してしまうわけにはいかない。 つくり手の集団としては、悩ましいポジションだ。 それでも人には、向き不向きがあって、経理業務が好きな人もいる。 ありがたいことだ。

映画 バラフライ・エフェクト

2004年。アメリカ。 過去に戻ることができる特殊能力を持った主人公が、ある地点へ戻ることを繰り返して、だれも不幸にならない結果にならない限り、それを止めない。 その度に、主人公の境遇も変わるから、次の地点へ戻ろうとしても、それ自体に困難が…

陽向の愉しみ方

陽向からちょっと目を離すと、PCのwordにめちゃくちゃな文字を打ち込んで、それをPCに音読させて遊んでいる。 これを愉しむ陽向を見ているのは、とても心地の良いことだ。 アートの入り口ともいえる。 こんな活動を意味のないことと言って邪魔しないように気…

文章を書く力

陽向の文章を書く力の不足が受験のネックになっている、という問題がある。 陽向を見ていると、彼は文章を書くのが決して嫌いではない。 何かを書き始めると、何時間も嬉々として書き続ける。 うまい文章ではないが、面白いことを書く。 だが、例えば、「こ…

濡れ衣

冤罪によって死刑になる人。 その人の心は想像できないまでも、想像してみる。 その人の外側にいる人に信じてもらえないことはさほど痛みではないかもしれない。 だが、その人の内側にいる人に信じてもらえなかったときの痛手は計り知れないだろう。 人間が…

金谷港の鉄とコンクリート

昨年9月の台風被害でこのような姿になった内房・金谷港。 SOTOCHIKU素材として、捨てられる前にぜひ登録していただきたい。 きっと、魅力的な空間の一部として、再生させることができる自信がある。

植え替えの時期

収穫期が終わりを迎えようとしている。 野菜の茎や葉は急速に力を失い始めて、新しい実はもう育たない。 植え替えの時期だ。 スイカやトマトの木を抜き始める。みんな驚くほどあっさりと抜ける。 なんと潔いのだろう。 それらを畑の一角に積んでいくと、一週…

映画 ウォッチメン

2009年。アメリカの人気コミックを映画化したSF。 この手の映画はあまり見ないけれど、ストーリーの結末がぼくの高校3年生のときに考えたことと同じだったことに驚いた。 なぜ2009年に、1980年代の米ソ冷戦を背景とした映画がつくられたのか…

REBIRTH

外部性に美を感受する。 このような認識は、この写真集に出会ったことが始まりだったかもしれない。 外部性の力。 現在直面しているさまざまな小さな問題を無化することができる力。 耐えがたいと感じるものを、無化する力。

暴力

「学校の先生は、子供に対してよくしようとすればするほど、暴力性を帯びてしまう。」 それは、システムにからめとられるからだ、と清水有高はいう。 あるシステムの中では、そうなってしまうことが不可避であり、システムそのものを変えなければ、実現でき…

住宅をデザインする

グリッドフレームはこれまでの22年間、ほとんど住宅をつくってこなかった。 それは、店舗が直接的にクライアントのための空間ではなく、カスタマーのための空間であるため、クライアントと同じ方向を向いて空間づくりを進められるのに対し、住宅はクライア…

争いごと

陽向へ、マンガ「日本の歴史」の全集を購入。 争いごとの起源は、モノを備蓄することができるようになってから発生したことにある。日本では、弥生時代から争いごとが多くなる。 モノを持たないこと。それは、少なくとも争いごとを生まない方向にはたらく。

ムカデ

真夜中に台風10号が吹き荒れる九州にいる母や姉家族のことを心配しながら、何事もない東京のことを何か申し訳ないような気持ちで電気を消して寝ようと横になっていたら、突然耳の後ろに針で刺されたような痛みを感じた。 この痛みが消えないので枕元を見てみ…

台風

九州に台風10号が接近して、まるで戦争で敵が攻めてくる直前のような心境だ。 母親は、対策をやるだけやったら、家の1階で睡眠薬飲んで熟睡するつもりと言う。 いやいや、何かあったらすぐに動かなきゃいけないから、他の人もいるコミュニティセンターへ避難…

知らせること

ぼくらがそこに未来を見るならば、それを多くの人に知らせること。 そのための時間を過ごす。

モード

陽向はモードによって落差が大きくて、ほとんど何もできなくなるときもあれば、なんでもできるときもある。 今までは、前者のモードが大半を占めていたから、周囲にもほとんど取るに足りないような扱いを受けることが多かったし、それは致し方ないことでもあ…

ぼくが馬に乗ることに憧れたのは、内モンゴルの草原を自転車で走っているときだ。 地平線から黒い点が現れたと思ったら、それはだんだん大きくなってきて、羊の大群を追う馬に乗ったモンゴル人たちだと知れた。 目の前を横切るその姿に、ぼくは自転車を降り…

福岡刺殺事件

「この世は生きるに値しない」 通り魔的な殺人事件の15歳の犯人は、それまで生きてきた現実から、そのように断じてしまったのだろうか? そして、犯人が馬乗りになった6才の女児を体当たりで救った男性。 「この世は生きるに値する」 という信念が彼を動かし…

教える、ということ

「技術は教えられるものではなくて、盗むものだ」 職人の世界では、よく言われる言葉だ。 直接的に誰かに対して教える、という行為は、ぼくには向いていない。 大学時代のアルバイトでやっていた家庭教師もそうだった。その頃の教え子には申し訳ないけれど、…