gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

意図の消しゴム

美容室っぽくない美容室をつくる・・・ 意図をあからさまに見せることに対する嫌悪と 意図をあからさまに見せられることに対する嫌悪が 世界には確かに存在する ならば、提案内容とは意図をあからさまに見せることであり、 制作途中に提案内容に入っていない…

文化の生まれる場所

まだ縄文時代だった約6000年前は、地球温暖化によって、東京23区の半分は海の底にあった その時代の陸である洪積台地は、フィヨルドのように入り組んでいて、大地が一気に降下して海に飲み込まれていく「岬」には聖地や墓地などの重要な場所がつくられた 古…

ペンキのキセキ3

新たなペンキのキセキを生み出す鉄板を取り替えた。 今回は風化していく面積が多い。 数か月後、どんな姿になるだろう。 町の人が愉しみにしてくれるものになればいい。

夏休みの終わり

ツクツクボウシの声が今年は聴こえない。 今年の残暑は暑すぎるからだろうか? 気候変動は急激で、エアコンが必要なかった地域でも熱中症が多数発生している。 今年の夏休みの終わりは、秋の訪れを感じられない。

買い物

かつて父はよく思い付きでいろんなものを買ってきた。 キッチンカーの焼き鳥屋さんを見ては、「売れてなさそうだったから」と3パックくらいの焼き鳥を買ってくる、とか、無計画ではあるけれど、どこかに胸があったかくなるような愛が感じられた。 家で迎え…

擬人化

人間でないものを人間のように書き表すことを擬人化という。 つまりは、人間でないものになったような気持ちになって、世界を見るということだ。 小学校6年のときだったか、擬人法で作文を書いて来い、という宿題があって、ぼくは通学路の田んぼ道でいじめた…

帰京の便

熊本で愉しい日々を過ごした陽向が、東京へ帰る飛行機へ乗り込む直前に走って引き返そうとする事件を起こした。 本人も周囲を困らせることとの葛藤はあって、結局彼の方から飛行機に再度乗り込んで事なきを得た。 定刻に出発できたので、なんとかご迷惑をか…

嵐の露天風呂

どんどこの湯という阿蘇の銭湯へ。 そこの風情のある露天風呂で嵐がやってきた。 陽向はわざわざ下半身は湯の中、上半身は激しい雨を浴びる。 湯に浸かっているぼくも雨で頭を濡らした。 たぶん一生に一度の経験だったが、悪くない時間だった。

知覧特攻平和会館

ずいぶん前からここの話は聞いていたが、訪れるのは初めてだった。 どのように書けばよいのか、複雑な気持ちになる。 1945年3月の時点で日本が降伏していたら、この特攻もなかったし、東京などの大空襲もなかったし、沖縄戦もなかったし、原爆も落ちな…

空港のレンタカー

熊本へ。空港でレンタカーの予約済み。 ただ、到着時間がレンタカー屋さんが閉まるギリギリだったのが、飛行機が遅れて、その場合、貸してくれるのかどうかがわからない。 飛行機に乗る前に、レンタカー屋さんへ電話をするが、つながらず。 閉まるギリギリの…

寄付控除の盲点

SOTOCHIKU素材の寄付による寄付控除は、SOTOCHIKUを進める大きなエンジンだが、そもそも寄付控除は所得税額からの控除であって、すでにお仕事から引退されたご老人などがSOTOCHIKU素材を寄付しても、寄付控除というメリットは生まれないことを講演の後にある…

SOTOCHIKU報告会

SOTOCHIKU素材を集める拠点を置かせていただいている鋸南町での中央公民館で今までの活動の報告会をさせていただいた。 50人もの方々に集まっていただき、感謝に堪えない。遠くから来ていただいた方もいらっしゃったし、町長、副町長もお越しになった。 鋸…

飛んできたカブトムシ

保田でみんなでバーベキューをしていると、カブトムシが飛んできた。 角が立派なオス。2匹も。 陽向は捕まえて、逃がす。 これを2回。 今までの陽向なら、絶対に持って帰るけれど、今日は逃がした。 この変化は大きいことかもしれない。

一人歩き

陽向の一人歩きが続く。 今日も、30分で帰ってくるね、と言って、もう6時間だ。 電話にも出たいときにしか出ない。 疲れるやっちゃなあ。 で、さっき帰ってきた。 さすがに、ごめんなさい、と小さくなって帰ってくる。 君はこれからもこれを繰り返すだろ…

片道切符

夕方、陽向は、クライアントとの打合せでぼくがいなくなった間に、11キロ離れた錦糸町へ地下鉄で移動。 GPSでどこにいるかはわかるから電話すると「どっかへ行きたくなった」とのこと。 さらに「PASMO使い切ったから、公園で寝る」と。 おいおい!少年が公…

CAとBDを行ったり来たりする

GRIDFRAMEのABCD分析において、空間づくりの目標は、閉じられた領域CAと開かれた領域BDとを行ったり来たりできる空間をつくること、としている。 では、行ったり来たりするとはどういうことか? それは、例えばこういうことだ。 ぐったりと疲れて、カフェに…

78回目の終戦記念日

この日を敗戦記念日と呼ぶべきだという人もいる。 78回目を迎えても、この日の意味は消えない。というより、大きくなっている、とさえ感じる。 日本の政治がどんなにダメな状態かを知ったからだ。 二度と戦争を起こさない、という覚悟は今の政府からは感じ…

最後の砦

もしSOTOCHIKUを広めることによって、一対一で向き合う関係性が壊れ、一般的に価値が認められるようになってしまったら、心を持たない資本が動くことになってしまい、SOTOCHIKUの息の根を止めてしまう。 そんなことになったら、始めなければよかったのに、と…

夜景

視界に海辺の夜景が広がるように思えた。 古い写真の表面の削り痕にほぼ水平な光を照射する。 光っているのは紙をこすったときに残った縁の部分が立ち上がっているからだ。 深い、静かな夜の海にたゆたう時の記憶。

隣合せの暗闇

ぼくらは暗闇と隣合せの光の中で生きている。 時折、暗闇の方から光の世界を覗いてみるといい。 見えなかったものが見えてくるはずだ。

歴史と誇り

過去と未来を繋ぐ現在という点を生きていることを自覚する瞬間を必要としている。 過去はいつもは海の底に沈んでいる。大潮で大きく潮位が下がった真夜中に姿を現すアルバムのようなものだ。

スタジアム

古いコンクリートの躯体が頭のすぐ上にある3階席。時間を記憶するものと親密になれる場所で集中することは何をやるうえでも一つの理想形だと思っている。 もし、ここがオフィスだったとしてもぼくはこんな席をつくりたいし、こんな場所でものを考えたい。

HIROSHIMA NAGASAKI

8月6日の広島原爆記念日、8月9日の長崎原爆記念日。 78回目の今が、ぼくにとっては最も意味のある記念日として感じられている。 それは、もちろん核兵器が再び使用される危機にあることと、日本政府は核の抑止力を謳い、核の保有を公然と容認する態度を示し…

PCと空間

e-sports空間にゲーミングPCが来るのは当然のことだが、PCもこの空間に馴染むデザインになっているとは設置されるまで気づかなかった。

アルミの経年変化

MARLMARLの神戸阪急店に使用するアルミの表面。潮風による経年変化。

もしも風が吹いたら

世の中に風が吹こうとしているかもしれない。 学生の頃、夏の終わり。自転車に跨って「じゃあな」と振り返った瞬間に吹いた一陣の秋風を思い出す。 あのときに確かに何かが変わった。 今思い出してそう思う。 あのときのように、ふとした瞬間に風が吹いたら…

映画 天空のサマン

2023年。金大偉監督。 失われゆく満州族のシャーマン文化を記録する。 天と地を繋ぐ役割、シャーマン。金さんは、アーティストはシャーマンだという。 金さんとは1990年に軍事ジャーナリスト・加藤健次郎さんたちと遊んでいるときにお会いして以来の…

川のあるけしき

けしきとは景色 または 気色 日本のものつくりではわずかなほつれ、ゆがみ、しみ、きずなど完全でないものに揺らぎを見出しけしきと呼んで美の中へ取り込む 川は流れ時をさかのぼる ものつくりの場所から解かれて流れ始める時間の川に染められた帯を洗う 川…

川の流れ

川の流れに染めた絹地を洗う。その川の流れを描いた扉。

昭和と令和

令和5年になり、昭和が終わってから34年が経った。 インターネットによって情報社会は昭和の頃には想像できないほど進歩したが、どうやら上流階級の世界は全く気にすることもなく、何をやっても圧力をかけて隠蔽を続けてきた。 令和に入ってようやくその構図…