gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

時空

時の経過とともに朽ちていくもの。 ある空間を新しくつくる。それが、古びていく。人が住まなくなると、空気が動かず、ほこりが積もり、湿気がたまり、カビ、虫の温床になり、さらに急速に朽ちていく。 朽ちていくことは、人にとって一般に、不快なことだ。…

たまり場

焼け跡の闇市の屋台。―「意味の変容」に出てくる、たまり場。 「しかし、あのときは嬉しくもあり、驚きもしたよ。あの丘に立ったときは、もうきみに会えないような気がしていたのに、どうしてあんなところで会ったんだろう」 「みなが堕ちて、おなじようなと…

静かな哀しみ

表参道の廃屋、というだけで静かな哀しみがある。 この静かな哀しみを、未来は必要としているのかもしれない。 どうすれば、それを伝承できるリノベーションになるのか。

プラティの大量死

10日ほど前まで、家の熱帯魚の水槽には、この半年くらいずっと70~80匹くらいの魚がひしめいていた。 それまで、魚の数の割合は、オレンジのプラティ50匹、グッピー20匹、その他のプラティ10匹、ネオンテトラ2匹、ゴールデンハニー2匹といったところ。 オレ…

本気で挑む

その空間に近づくと 心のスイッチが入る 光と闇が 重さと軽さが 厚さと薄さが 古さと新しさが 密度の違いを起こして空気を動かす 一陣の風が吹いて 細胞のひとつひとつが覚醒されるのを感じる

短距離走の練習

今年も陽向の運動会へ向けて、短距離走の練習をやっている。 本番は80m。100mを何度もタイムをとって走らせたが、どうにもタイムがよくならない。 そこで、街路灯の距離が6本で100mになっていることに気づいたので、短い距離から走らせることに…

表参道の自然

こんなところにも自然の力を感じられる。

映画 花とアリス

2004年。岩井俊二監督。 女子中学生から女子高校生へ。恋心は本人以外だれにも理解できない。 その無方向性ゆえに、恐るべきパワーを発揮する。 この監督は、その年頃の美しさを掬い取るのがうまいのだろう。 掬い取られた水がきらきらと輝く一瞬を見た…

負けないこと

勝つことが大事なのではなく、 負けないことが大事だ 決して負けないならば、 きっとよいことも悪いことも経験しながら 生き続けることができる

誰かの記憶

通りがかりの何かに心を魅かれて立ち止まる そこには、ぼくとは無関係の誰かの足跡が刻まれている 誰かといっても、人とは限らない 鳥や犬や猫かもしれない 命があるものとも限らない 風や太陽や雨かもしれない けれど、そこには確実に時間が流れて 今、この…

CADと本質

CADを触りながら思うこと。 一つは、ここから人それぞれのニュアンスの違いが出てくるまで使いこなすのはさほど難しくはない、ということ。 自分で描く線は一本目からすでにニュアンスの違いが出ているけれど、CADではそのニュアンスは果たして出ることがあ…

映画 湯を沸かすほど熱い愛

2016年。中野量太監督。 「記憶」について考えていたときに、この映画を観た。 人が亡くなるとき、どのようにその人を後世に遺していくか? 霊柩車。火葬場。骨を拾い、骨壺へ。 その一連の流れをやめて、銭湯を営む家族ならではの方法を考える。 お湯が沸く…

still life

小さな頃から 背景にはいつも水平線があった 病気のときにもらう花は 凛として上に向かって伸びていた そんな思い出の中の水平線と鉛直線が いつしか 「時間」と「生命」の軸となって 心の中にいつも広がって そこに 時間を止めてしまいたい瞬間たちが たく…

負けるかもしれない相手と闘う

きっとぼくらが大人になってやらなくなることだ なぜ社会は、その勇敢な行為を潰していくのだろう だが、それでもそれを続けてきた人には 道が拓かれているのを見ることもある 四の五の言わず、ただ闘い続けることが大切だ

Door ~新しいサロンの古い扉~

古い歴史のある文化の中の暮らし そこに確かに存在した美しさを ただ静かに髪を切ることによって伝えていく そこには 異国から来たという明らかな境界を越えて 人との間にあった深い信頼関係や 古いものを大切に残しつつ 新しい時代へ向かうことによって流れ…

Door

30年前に建てられた水産会社社屋の冷蔵庫の扉 フォークリフトか何かがぶつかったのか、扉の下部が水平に少しへこんでいる 当たり前のようにそこにあった日常のものが、その役目を終える そして、あとかたもなく消えてしまう ぼくらは、それらにもう一度命を…

オジサンのいくところ

自分たちが入りたいと思うカフェがない、と、同世代のオジサンたちが言うんです、と。 そんな場所をつくりたい、という方からのカフェの依頼。 とてもスッキリとした動機で、素敵だ。 ぼくは、その中に入っていないと勝手に思っている。

未来の生活0514

「未来の生活はどのようになるだろう?」ということより、「未来の生活がどうなればよいと思っているか?」ということの方が大事だと思っている。 個人としては、好きなことをやっていたい。そして、みんなが好きなことをやっている未来になれば素敵だ。 こ…

技術は人を勇敢にするか

人工知能、5G、iOTなど、正直な話、1週間前まではどうでもよかった。 快適・簡単・便利なものに踊らされる人生にしたくない、と。 だが、あるコンペ案を考えるうちに、「技術は人を勇敢にするか」という問いが浮かんできた。 つまり、「人は他人(機械)の…

とりかえのきかない存在へ

AIの発達により、左脳的な仕事を機械に任せて世界人口の衣食住を支えることができる時代が来たら、人間は金を稼ぐ手段としての労働から解放されるかもしれない。 もう「とりかえのきく存在」として脳を使う必要はない。それぞれの人は「とりかえのきかない存…

世界人口は増えていくか

機械が人間の仕事の大部分を担ってくれる時代が訪れようとしている。 人間が働かなくても、衣食住が満たされるとしたら、あとは人口が増えていかなければ、その豊かさは継続する可能性は高くなる。 先進国では、1970年ごろから出生率が低下し、人口が減少に…

写実美術

2001年頃の堺屋太一の講演で、歴史的に、「写実美術が生まれてから、次に科学が登場し、科学が生まれてから技術が登場し、技術が生まれてから社会的に許容される。」と言っている。 豊かな時代、人口が増える時代は、このプロセスの後に来る、と。 逆に、抽…

古代と森林

古代人が利用できたエネルギーは、ほとんど森林だけだ。 どの文明も、森林によって支えられていた。 森林を切り拓き、その後に羊を放牧すると、木の根っこまで食べてしまうため、あっという間に砂漠化してしまう。 日本の縄文時代だけではなく、世界で森林が…

笑顔

陽向の笑顔がはじけるのを見るのはうれしい。 早起きして、早く準備をして、早く家を出る。 そんなときの陽向の笑顔はりりしい。 そんな環境をいつもつくってやりたい。

長い休み明け

まるで春休みの後の春休みのような、長い休みだった。 今後、休みは増えていく一方なのか? ぼくらにはうれしくないが、その感覚を疑わねばならないのかもしれない。 陽向は眠そうだ。シャキンとしない。 それでよいはずはないが、日本中がそんな感じなのか…

里親探し

犬や猫たちの里親を探す施設の提案をしている。 「ぼくらをお家へ連れてって」 かれらがそう呼びかけているように感じられる空間に。

化ける可能性

小さかった頃は、アートと呼ばれるものは隅々まで計算が行き届いていて、例えば、点描があったとすれば、小さな点を一個増やしたら、それがどんなに些細な変化であったとしても作家はすぐに気づくものだと思っていた。 でも、作家とはそういう人ではない、と…

Brocken 1

光の雨が降り注ぐ庭

千田泰広 闇を軽く、光を重く 

千田泰広の個展を久しぶりに見に行った。 まず、扉を開くと、そこは光の世界だった。天から、光の雨が降り注ぐ中庭。 光の世界に吸い込まれるように、中庭へ降りる。 遠くの雲間から射し込む光のように、しばし無数の光のシャワーに打たれる。 室内へ戻り、2…

日本の未来 2

海外で活躍をして帰ってきた方が出店される案件の提案をさせていただくことになった。 しかし、海外の躍動感が日本には感じられないようだ。それぞれの世界に奥行きを感じづらいのか? ビジネス要素を満足させながら、本物を見つめながら仕事をしていくこと…