gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

坂本龍一

3月28日に坂本龍一が亡くなった。 この人に好感を持ったのは、30年ほど前に「EVカフェ」という村上龍との対談本を読んだときだ。 坂本龍一の友人である海外ミュージシャンが、靴下にできた穴を自分で縫って履き続けている、という話が書いてあった。「向こ…

人のいない海辺

人のいない海辺を家族3人で走る休日の夕暮れ。 波の音と風の音が交差する。海と砂浜を見下ろす荒野のような殺伐とした風景に、むしろ温かさを感じるのはなぜか。 石ころをいっぱいに詰めた金網が壊れて、石がごろごろとはみ出て転がっている。金網は自在なカ…

写真スタジオ

ここ2年ほどでたくさんの写真スタジオをつくらせていただいた。 たぶん、ぼくたちには写真スタジオをつくるのは向いている。 だが、その理由を書いていくことは、きっとつまらない。 言葉にならないようなことがきっと一番大事だ。 「語りえぬものについて…

一喜一憂

いつの間にか陽向のことで一喜一憂するループからは脱している。 陽向がどんな状態にあっても、陽向の心根を信じることができている、ということだろうか。 やわらかい陽向でいられる時間は、確実に延びている。何よりも、表情が優しくなってきた。 彼の中に…

クライアントの熱

深沢の写真スタジオが完成した。 床を削ったのはクライアントだ。200㎡以上の古い床を数週間かけて削り続けて、埃まみれになりながらこの仕上がりに持ってこられた。並々ならぬ熱意に脱帽する。 正面には、ぼくらが仕上げた壁と「ペンキのキセキ」のドア。…

破壊と生成

「ペンキのキセキ」の可能性。

浜辺からの小道

浜辺から海を見て、180度振り返るとこの道がある。 上下にうねった小道が木々のトンネルを抜けて、青い瓦屋根へ続く。 風のような風景。 懐かしい匂いもする。 どこかで見たような、典型的な、静かで平和な。 その先に、人間の生活がある。

言霊

ぼくはおみくじを引かない。正確に言えば、引かなくなった。 20年ほど前に、豊川稲荷でおみくじを引いて大吉が出て以来、それを机の中に大事にしまっている。おみくじには、消費期限が書かれていないから、一生大吉だ。 裏を返せば、ぼくがそれくらい敏感…

南房総市

家族3人で鋸南町の南にある南房総市の海岸を歩く。

週末

週末、保田小学校に泊まる計画はなくなった。 陽向がまだイライラしそうだから、家で過ごしたい、と希望したからだ。 自分に起こることを予測できるようになったのだから、冷静になってきた証拠といえる。 彼の中に変化が生じている。それを静かに見守ってい…

自分の弱さ

19時半、イライラしている陽向を外へ連れ出し、人気のない場所で100m競走を10セット。もちろんぼくも全力疾走。 最初の3回は、陽向の圧倒的勝利。全然勝てない。うれしい敗北だ。この日を待っていた。 握手をして、トイレ休憩。トイレまでの数百メートル…

天地反転

アカメガシワの根と幹をひっくり返す。この生き物が放つエネルギーの強度は想定外。

陽向の反乱

大げさでもなんでもなく、陽向の破壊行為は今の社会の苦しみを代表している行為なんじゃないか、と感じている。 食の安全。環境の悪化。教育制度の問題。明るい未来を提示できない政治。患者に向き合わない医療体制。・・・ それでも、どんな時代にあっても…

より良い世界

父が晩年にルイ・アームストロングの「what a wonderful world」を好きだと言った。 平和でお互いが微笑みあうシンプルな世界。 これが世界的に実現していないのはなぜだろう? 子供のころから漠然と持ち続けていたこの疑問のひとつの重要な答えは、多くの人…

幸福の実感

未来に対する不安が、努力では解決できない自分の能力不足に因るものと決めつけてしまったら、もう心から笑うことはできないのかもしれない。 そんな心理状態で自暴自棄に陥らずにいられるのは、あきらめたか、思うことの力が欠落しているか、のどちらかでは…

搬送

車の中で静かに座っているアカメガシワの切り株。

ペンキのキセキ 4つの扉

いつまでもそこに佇める空間であるように。

根を掘り出した跡

掘り出した、と言っても表層からせいぜい3~40センチに過ぎない。 あたりまえのことだが、根はそこから下へどんどん伸びている。 木の高さと同じくらいというのだから、全部掘り返そうとしたら、きっと10メートルは掘らないといけないのだろう。 根は元気…

ペンキのキセキ 4の扉

ペンキのキセキ 3の扉

ペンキのキセキ 2の扉

ペンキのキセキ 1の扉

タクマクニヒロさんの写真集から始まった「ペンキのキセキ」。SOTOCHIKU空間に実現。

The Rose

ジャニス・ジョプリンをモデルとしてつくられた、ベット・ミドラー主演の映画「ローズ」の主題歌。陽向が赤ん坊の頃からカラオケで妻とよく歌っていたから、彼には馴染みのある曲になったらしい。 酒・麻薬・男に溺れながら歌い続ける破滅型の女性歌手がステ…

新宿CLUB ICON 5

儚い。

新宿CLUB ICON 4

厨房のステンレスへの照明効果。予定不調和。

新宿CLUB ICON 3

照明・音響の会社との本格的なコラボは初めての経験。

新宿CLUB ICON 2

エックスという変数として人が訪れることは、その人を自由にするだろうか?

新宿CLUB ICON

新宿2丁目のクラブICONを引き渡した。 点いた時だけ目立つネオンサインのシンプルさが、このクラブの象徴である。 新宿2丁目的な「自由」。今後、この町が日本の最先端となっていく予感をカタチにした。

銚子港

漁船のワイヤーの重なり合う複雑さに心を奪われる。 海沿いを少し行くと、巨大テトラポットが整然と並ぶ施設。何か宇宙を想起させる。

水戸

ちょっと一休みに水戸へ。 駅にほど近い公園が水戸を象徴しているようだった。ここに徳川家があったことが感じられる。