gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

つくり手として

3月に入ってから、ぼくも久しぶりにつくり手として、体を動かしてものづくりしている。 初日はずいぶん疲れたが、もう体も慣れてきたのか、疲れなくなった。 予定不調和を目指しているのがGRIDFRAMEだが、それでいて今まで誰も見たことがない良いものを目指…

土壁の魅力

土壁の空間づくりへの可能性は大きい。 表面のひびは深く、バラバラになってしまいそうに見えるが、中にある小舞竹によってかろうじてつながりを保っている。 実際に、切り離した土壁は動かすたびにどんどんバラバラになっていく。 この切なさというか、頼り…

日替わり陽向

陽向の調子は、日に日に変化して、ボーっとしてなにもできない一日、勉強を長時間続ける一日、かゆくて体をかきむしる一日、山登りをして一日中体を動かす一日、などなど、毎日が違う人間と一緒にいるようだ。 どんどん変わってゆく陽向に、一喜一憂すること…

墨壁

調布・甲州屋の壁を墨で塗った。 甲州屋の空間は、日本を感じさせつつ、世界のどこでもない新しさを同時に含みこむ。 現代の日本に誇るべきものがあるとすれば、この感覚ではないか、と思う。 お店の方々の醸し出す空気感がこの空間を支えているのはもちろん…

固有名が与えてくれるもの

巾6.5mx高さ5.9mの大壁をつくった。 白漆喰を塗っていくにあたり、混ぜ込んだのは鋸山を登る途中で木の根元から採取した黒い土だ。 黒土はホームセンターで売っているが、親しみのある鋸山から自分の足で得た土を素材として使うのは、大いにモチベ…

深夜3時

工場での単独作業が深夜3時に終わって、さて始発まで待つか、歩いて帰るか、と考えて、迷わず歩き始めた。 錦糸町から赤坂まで約10キロ。速足で歩けば2時間。始発の地下鉄との競争になるが、それもいい。 しかし、歩き始めてほどなくして雨が降り始めた…

国際理解

なぜプーチンは戦争に踏み込んだのか? 安富歩氏は、モンゴル帝国が支配下に置いた国々が悉く社会主義国圏であったことを指摘している。西側国家にぶち当たったところで、その進撃は止まっている。 この関係はどうやら現在も変わっていない。なにか、東側と…

夜中の単独作業

夜、一人で現場に残り、大壁に向き合う。 予定不調和である限りは、何か新しいものを生み出すように向かい合わねばならない。 そんなときは、一人がいい。

白漆喰

大壁に漆喰を塗る作業が続いている。 金鏝の使い方は、一緒に塗っている山崎さんの方がうまい。見習いつつ、自分が表現したい方法を見つけようとする。 できるだけ豪快に塗った方がいい。これがいろいろ試した後にたどり着いた答えだ。

世界を広げる

鋸南町へ行き来するようになって、ぼくの世界は急に広がった。 だが、もっともっと広げる努力をしなければ、ぼくは世界へ追いついていかない。 追いつき、リードする。 SOTOCHIKUでそこまで行きたい。

居候

アーティスト吉良康矢さんの展示を、堀切菖蒲園のaire amenoへ見に行った。まだ訪れたことのないウガンダに自分の名前の道を見つけて、その風景を想像してつくった一筆書きなどの作品。 吉良さんの頭の中を想像することが愉しい。 そして、トークショー。テ…

鋸山の土

陽向と鋸山を登る。今日は、頂上までたどり着いた。 彼は昨年登ったときよりも明らかに楽々と歩いた。 機能性低血糖症。機能性とは、原因がよくわからない、という意味だと医大生の高桑君が教えてくれた。 そう、西洋医学ではまだ解明できない彼の症状。しか…

NFT

ぼーっとしていては間に合わないかもしれない。 そのものをコピーできるコンテンツのオリジナリティを保証することで、オリジナルをつくった人がお金を稼ぐことができるシステム。それが、ブロックチェーンという技術により可能になった。 ぼくらGRIDFRAMEは…

ギター

20数年前に買った安いクラシックギターで弾き語りする。 中学のときに弾き始めて以来、上達していない。 まあ、人にはあまり積極的に聴かせられない。 けれど、リラックス効果は抜群だ。 自分がよいと思うものやことが自分を一番癒してくれる。

暗闇の中の跳躍

マルクスは、商品が貨幣と交換される「売る―買う」関係を「命がけの飛躍」と呼んだ。クリプキが非対称のコミュニケーションについて表現した「暗闇の中の跳躍」。 商品をつくっても売れるかどうかは結果でしかわからない。この世界を生きていく根源的な原理…

制作が始まる

明日から大壁の制作が始まる。 予定不調和の良さを謳うからには、結果としてこれがよいものにならねば意味がない。 手伝ってくれる人はいるが、責任は全部自分が背負っている。 自然がやってくれることをいつもイメージできるように、心を整える。

アーティスト

この世界に生きるすべての人々がアーティストでいられたら、と思う。 生きることにお金が必要だとしたら、ベーシックインカムを保証する体制をつくるべきだ。 そうすれば、みなアーティストでいられる。 お金でないとすれば、衣食住を無条件に与えられる場所…

壁の試作

漆喰の壁を試作した。 先にスタッフの三崎くんがつくった壁とは、違うものをつくろうとしたら、結果として彼の壁の方が数段よかった。 これで方向が定まった。 試作の意味は失敗にある、と学んだ。

自分の感覚

自分の美的感覚が変化していっているのを感じる。 ストライクゾーンは昔から広いが、さらに幅を広げているのかもしれない。 ぼくは進んで他人の作品を見ない。 ごく普通に生活をしている中でぶつかるものに影響され続けたい、という思いがある。 いくつにな…

国家体制の崩壊

ウクライナ危機で、世界的に国家体制の崩壊が進んでいる。 従来的な国家の暴力では、ウクライナは陥落しない。ウクライナ市民のスマホで撮影した映像はNFTで高値で買われ、市民はお金と世界からの支持を保ち続ける。 また、ドローンなどの格安で無人の兵器を…

原発

東日本大震災による福島第一原発事故から11年。 今年は特別な思いで記憶がよみがえる。 ロシアが核を使用する危機にある中で、日本では原発再稼働の話が盛り上がっている。 核をなくすことが全ての前提ではないか?

希望と絶望

ウクライナ侵攻が始まって以来、絶望と希望が交互に訪れるような毎日だ。 核のボタンさえなければ、と思う。 それなのに、自民党は原発をこれからも推し進めようとしているし、韓国も原発を積極的に推し進める人が大統領になった。 なにか止められない力がそ…

体格

陽向の身長が母親に追いつこうとしている。 後ろから並んで歩く姿を見たら、ほとんど一緒に見える。 腸を機能させるサプリの効果で、体も急にスリムになり、小太り体系はもう跡形もない。 ずいぶん頼もしさが出てきた。 醸し出す存在感が変わってきた。

ツタヤのDVDレンタル

10年以上続けてきたツタヤのDVDレンタルがあろうことか、ツタヤの勝手でログインできなくなっていた。 Tカードによるログインが昨夏でできなくなったらしく、その告知はHPのみでしていたそうだ。メールもなかった。 ログインできない理由がわからず、何度か…

プラットフォーム

SOTOCHIKU素材のプラットフォーム化を進めるために、とにかく今は制作例を増やしていくことだ。 そのために、今月は制作にたくさんの時間を使う。

情報戦

軍事力で圧倒するロシアを、ウクライナが国民全員のスマホによるSNS投稿という情報戦でロシア国民を含めた世論をリードし、戦況を見えなくしている。 ロシアは世界からの経済制裁で孤立し、疲弊してきているのは明らかなようだ。 ウクライナが滅亡するか、ロ…

謝恩会

昨日は小学校を卒業する陽向の先生たちへの謝恩会だった。 ぼくは出席していないが、そのために動画をつくらせてもらった。 陽向は、マサヤンのつくった鋸南町の縄文式竪穴住居の前で、彼独特の言葉で感謝の気持ちを語った。 「ぼくは6年間、普通の日々を楽…

非暴力主義

もしウクライナが非暴力を貫けば、どんな結果を生み出すだろうか? ロシア兵は心を打たれ、進撃が弱まり、ロシア国内はプーチンをより声高に非難するようになり、プーチンが失脚するだろうか? 武器を持たぬ者たちの中に、ロシア兵に近づいて説得する勇気あ…

ウクライナへの視線

ロシアのウクライナ軍事侵攻によって、プーチンは悪者、ウクライナのゼレンスキーは善人という構図が世界を覆っている。 だが、国民全員に武器を持たせて戦わせようとするゼレンスキーは称賛に値するのか? それは先の大戦時に女子供に竹槍訓練をさせた日本…

SOTOCHIKUの境界線

SOTOCHIKU素材であるかどうかの境界について、スタッフに聞かれた。 例えば、パクチー銀行の外壁に張り付けた塗装鉄板。これは海風を受けて、錆が進むことを期待されて設置されたものだ。つまり、最初から意図が介在している。それは、数か月後、取り外され…