gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

2021-01-01から1年間の記事一覧

尾道~下関~直方

今回、この旅のルートを決めたのは、陽向の「山口のフグが食べたい」という一言だ。 現在の彼が「○○をしたい」というのを聞くのは稀だ。最初は、運転ばかりの旅になるのがイヤで、もっと近場に変えたいと思ったが、日が近づくにつれて、願いを叶えたい、とい…

車の旅2日目 牧之原SA~尾道

早朝から運転を開始。渋滞を過ぎながら、西へ西へ。 今日のゴールは尾道。 坂の町を舞台に撮られた大林亘彦監督の「ふたり」は昔何度も見た。 暗くなってから到着。 暗くても、雰囲気のある古い商店街。 SOTOCHIKUは、こんな町の魅力を際立たせる。

車の旅1日目 東京~牧之原SA

1月3日まで昨年に引き続き車中の旅。東京を出発したのは予定から大幅に遅れて17時頃。 無理をせず、牧之原SAで就寝。SAは何でも揃っていて、車中泊には快適だ。

再びスクラップヤードへ

「世界スクラップヤード計画」という文章を書いたのはもう20年以上も前のことだ。 ニューヨーク州バッファローで建築模型の材料を得るために通ったスクラップヤードで感じた不思議な感覚からグリッドフレームは誕生した。 今、ここで考えたことがカタチとな…

Yellow Yellowさん

アーティストのYellow Yellowさんのことを解説することはできない。 おそらくアーティストとは、理解を許さないタイプの人を言うのだろう。 作品も含めて、人として謎に満ちている。 それは、鋸南で出会ったもう一人のアーティスト吉良康矢さんにも言える。 …

忘年会@パクチー銀行

佐谷さん、マサヤン、ジャマさん、高桑くん、そして、はじめましてのイエローさんと、GFスタッフが揃って、パクチー銀行で忘年会。 今年は未来のための土台を築けた年だった。 まず佐谷さんとの再会に感謝。 未来へ演繹的に向かう。その姿勢を共有する人は少…

サンタと父親

陽向は今もサンタクロースを信じているらしい。 だから僕には欲しいモノを頼まないし、彼によれば、サンタにも頼んでいるわけではない、ただ、心で思うだけだ、と。 それじゃあ、分らんじゃないか! ・・・ということになるが、そこは子供だ。誰かには、心の…

プレゼント

「クリスマスプレゼントは何にしようか」とはつまり、「陽向が欲しいものは何だろう」と考えることだが、機能性低血糖症と闘っている彼が欲しがっているものは、健康になること以外にないだろう。 では、ぼくが欲しいモノはなんだろう? 切望するモノ、コト…

祭りのあと

祭りの後の淋しさと静けさ 少しだけ息をつく 密度を失った時間が漂い始める 次に目を向けるときにはきっと ずっと先の未来に立っている自分に気づくだろう

こどもたちへ

無限のかなたへ広がるたっぷりとした暗闇の中で 永遠とも思われる時間を ずっと守られて過ごしてきた君たちは まだ明るい世界へ飛び出してきたばかりだ 明るい世界にすっかり慣れてしまったぼくたち大人は 暗闇にいつのまにか蓋をしてしまったけれど 君たち…

今年の終わり

今年の終わりが近づいていることに気づく時期は、年によって違う。 しかし、気づくことと実感することは別で、実感するのは毎年今日くらいのタイミングだ。 あと10日。 この焦燥半分、心地よさ半分のなんとも表現できない時間。 まだ、今年の答えは出ていな…

時間の不思議

あっという間に過ぎ去る時間となかなか過ぎない時間。 これが同じ速度とは到底信じられないが、これは日常誰にも共通して経験されることだろう。 さらに、死の危機に直面したときの1秒を100分割したかのようなスローモーションの時間。 死と隣り合わせにある…

凝縮された時間

密度の高い凝縮された時間は、ほんの少しでいい。 何かを創造することのできるその時間を生み出すためには、その前にリラックスした時間を十分に取らなければならない。 だから、実質の仕事時間は短いほどよい。 周囲の視線から自由になることは大前提だ。 …

目的をずらすこと

例えば、studio COOCAでつくられるアート作品は、知的に障害がある方によって描かれたものだが、作品を描こうとして描かれたものではなかったりする。 それをスタッフの方が作品に仕上げる。そこには、目的のズレが生じている。 売るために描かれていない、…

寄付

SOTOCHIKUで初めてNPOに寄付を実現した記念すべき日。 寄付先の一つ、抱樸のHPを久しぶりに見る。ホームレスや貧困家庭、そこで育つ子供たち。陽の当らない方々へのさまざまな支援。どうすれば、その方々を支えられるか、支えるとはどういうことか。 寄付先…

present

presentという歌をつくったのは1999年だから、もう22年前だ。 ムッシュという名前のリサイクルショップの片隅を借りて仕事場にしていた頃、「捨てられた者たちが、捨てられたモノを大事に扱って生きる」というイメージがあって、もちろんぼくも捨てられた者…

他力本願

親鸞は、自力で本当に願うことに達する、ということを否定した。 他人の力で本当に願うことに達するしかない。それが、他力本願。 大学受験の倫理社会の勉強中に、「他力本願」という言葉に当たった私は、何かそこに救いを感じたのを憶えている。 父に思わず…

デザインへの対価

30坪の飲食店の平面図、イメージ図、プレゼンをお願いしましたがお断りするつもりです。お礼の料金はいくら払えば良いですか?・・・という質問に答えて ・・・・・ このような質問をされるクライアントは、社会全体について考えていらっしゃる方だと尊敬し…

単独的

ゆるいつながりの中で単独的にふるまう。 そんな集団が一番強い。 創造性の連鎖は、それを可能にする。 民主的にシステム化すればするほど、人間から離れていく。 聖人による独裁も多くの人を幸せにはできない。 ならば、ひとつの詩を詠み、それをつながりと…

本来の力

家族3人で、鋸南の体育館へ行き、バドミントン、バスケットボール、卓球を自由に愉しむ。 時折、陽向の本来の力が顔を見せる。 大丈夫、それくらいでいい。

千葉県の丹田

佐谷さんが、千葉県のキャラクター、チーバくんの体でいうと、保田は丹田の場所に当たる、と言う。 丹田とは、腸の真ん中にあると言ってもいい。 陽向の件で、腸が人間の大元であると認識した。 そんな場所に自分たちの場所を持ったことをうれしく思う。

包容力

人間は器であり、その器を超えて、不意に出会う出来事に対して十分な対応ができない。 器にどのくらいの余裕があるのか、自分の包容力をいつも知っている必要がある。 大きな組織を動かす人は、往々にして一人一人に対して気が行き届かない。 政治が、人心と…

廃墟の移設

例えば、廃墟をつくることはできない。 しかし、廃墟から、その壁や床などの部分を移設することは場合によって可能だろう。 地方にある廃墟の壁を都内へ移設すること。切り出して、持ち出すこと。 簡単ではない。でも、トライしたい。

ストラッポ

アーティスト吉良康矢さんがイタリアのフレスコ画を壁から別の場所へ移設する方法として、ストラッポという技法があることを自らの作品で紹介されている。 この技法が、SOTOCHIKUの手法としても有効なのではないかと考えている。 吉良さんに相談して、実験し…

不眠症

陽向の症状の回復のために新しいサプリを飲ませたら、また不眠症になった。 昨日は朝7時まで、今日は朝6時20分まで眠れない。 陽向の体の中で何が起こっているのか? 想像しながら、対応策を練る。 その繰り返しが続くが、道はある程度明確に見えてきている。…

フォトエマルジョン

壁に写真を焼き付けすることを以前、試行錯誤したことがある。 結局、成功しなかったが、その経験から10年以上経って、またトライしたい気持ちが湧き上がってきた。

すべてがつながってくる

点に過ぎなかった経験が、人生が進むにつれて、線としてつながってくる。 バッファローのスクラップヤードで感じた不思議な感覚を分析した論文を書いたのはもう25年以上前のことで、その後日本に帰ってきてからぼくの考えが受け入れられない時期を経験したこ…

大山登山

陽向の運動になるよう時間を見つけて家族で軽い登山をしている。鋸山、高尾山、富山に続いて、今回は丹沢の大山。 「ケーブルカーで阿夫利神社まで登り、そこから90分の登山。下山は60分。」と、ウェブの情報。 確かに、登りはほぼその通りのスケジュールで…

世襲

ぼくらの生まれる前は、まだ「八百屋の子供は八百屋になる」ことが当たり前の時代だった。 ぼくの父親は熊本から東京へ出て行って大企業に就職したが、地方ではまだ珍しいことだった。 その頃から大企業の時代になり、それから60~70年経って、大企業が翳りを…

陽向の症状については、腸の不具合により低血糖症を引き起こしていることが問題の根源と分かり、腸のケアに集中することに専念することに方針が決まった。 脳に起きている問題が腸から来ているという結論は、ぼくらを安心させてくれている。 実は、同じ症状…