gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

予定不調和とは無限の探求を意味する

グリッドフレームが空間をつくるときの基本姿勢として「予定不調和」というものがある。それを言うと、いい加減にやっているのではないか、という誤解を招くこともあるかもしれない。この言葉には、少し説明を要する。 空間をつくるという行為は、空間に創造…

高圧洗浄機

コンクリートに数十年前に施された塗装を高圧洗浄機で剝がす。 それは、壁に線を描くことと同じで、いつの間にか夢中になっていた。

陽向のエネルギー

陽向の腸が回復すると、脳が回復し、これまで自閉気味だった気が、外へ向かって迸るのを感じられるようになった。 だが、中学1年という友達との関係性をつくるのに微妙な気遣いを必要とする時期だ。強すぎる彼のエネルギーはともすれば友達からの誤解を生み…

NFTの活用方法

中国では、当局に削除された投稿などをNFTにする動きが急増しているそうだ。 デジタルアートへの投資ではなく、検閲への反撃の手段として、らしい。 勇気をもらえる取組だ。日本も目覚めていかねば。

1000人

名前と顔が一致する限界数を1000人と仮定して、1000人の仲間をつくる。 先週から、そのために一人ずつ、共感する人に対して声を掛けている。 これまでの不特定多数VS一人という暗黙の前提を消す。 1000人。こちらから働きかけて、社会をつくる。

空間をつくる仕事

国内で年間数十万件もの住宅や店舗がつくられるうちで、ぼくらが関わるのは10~20件に過ぎない。 ぼくらの仕事はそのほとんどが東京近辺で成立しているから、その範囲で見てもせいぜい1000件に1件をやっているくらいかなあ。 そんな割合であれば、…

新しい設備

工場に、ガラス加工や旋盤の機械が設置された。また、さまざまな材料を切り出すことのできる機械も。 昨日は、メーカーさんから説明を受けた。 新しい機械が入るとその機能をベースとして様々な使い方をイメージするのが愉しい。 素材と同じだ。 これを機会…

刻印する

工場にNC加工機が入った。 SOTOCHIKU素材の持つ自然のカタチをしている表面に、NC加工の幾何学的な刻印を入れる。 ずっと描いていた、つくりたいモノだ。

フラットなもの、粗いもの

一般に、ツルツルとしたフラットな表面が新しい空間をつくるときに目指されることが多い。 新建材と呼ばれるもののほとんどはそんな質感をしている。それに対して、ぼく自身は全くワクワクしないが、「快適・簡単・便利」を目的としたあらゆる段階でのつくり…

映画 シン・ウルトラマン

陽向が大のウルトラマン好きなこともあり、一緒に見てきた。 庵野秀明総指揮だと、ウルトラマンもエヴァンゲリオンのプロポーションになるんだな、と思いながら観た。 普通の日本人が着ぐるみを着たウルトラマンではない。世界基準ということだろう。 ヒーロ…

情報

20世紀は、例えば大臣といえば、彼しか知らない情報があって、彼が偉そうに振舞ったとしても、それなりにしょうがないところがあったのだろう。 ところが、今はどうだろう?彼しか知らない情報は、むしろ価値のないものばかりで、世界のメディアを読む平民…

家父長制

ぼくの祖父の頃までは、家父長制の色が濃かったのだろう。戦争もあって、子沢山の時代に、本家の戸主といえば、相当な人数(100人位)のトップという意識が強かったのだろう。 父の時代には核家族化して、家父長制は言葉だけで聞くものになり、実態に触れ…

独裁者の子供時代

独裁者の子供時代は、悲惨なものが多いという。 虐待されたり、飢えていたり、・・・逆に、自由にのびのびと育った人間は独裁者にならないようだ。 自由にのびのびと育てることは難しいのだろうか? もちろん、時代背景によるだろうが、人間の持って生まれた…

ポータルサイトの終焉

まもなく24周年を迎えるグリッドフレームの営業の歴史を見ると、そのまま社会の変化に一致しているのがわかる。 1998年6月に起業。最初は暗中模索で、営業活動は2000年からといってもいい。自作のウェブサイトをつくり、SEO順位を上げる努力をしながら、一方…

秩序と自由

「社会の秩序を緩めて各人を自由にすると、社会は無秩序化して安心して住めない世の中になる」と信じている人が実は多いらしい。だから不安になって、すぐにルールを厳しくする方向へ向かう。 人間は個人の努力では乗り越え不可能と思われる不条理の中にいる…

人間の可塑性

人間ほど可塑性の高い生き物はいない、という。 赤ん坊が将来大人になったらどんな姿になるかを予想することは難しい。 脳も後天的に大きく変化する。環境が作用するところが大きいし、昨日できないことが今日できるようになることを死ぬまで繰り返せる生物…

暮らしづらい場所に暮らしを

ぼくらがGRIDFRAMEで世の中に役立っていきたいことは、誰もが生まれながらにして持っている力を余すところなく発揮できるような環境を、空間という切り口で供給していくことだ。 今、世界に厳しい変化が訪れ、日本は経済的に大ダメージを被ることは間違いな…

映画 ニューシネマパラダイス(再)

1988年。イタリア。 この映画のすばらしさは、ちょうどぼくくらいの年の者(50代)が実感するのかもしれない。 人生80年を20年+30年+30年と3つに分けて考える見方を、この映画は提示している。 トトの人生は、幼少から学生までの20年を描き、それから30年…

依存症と習慣

ぼくらは「習慣」という言葉をネガティブな意味には使わないが、「依存症」という言葉は100%ネガティブで、実は同じことを両方の言葉で表せることが多いように思う。 吉野家の重役が「若い生娘をシャブ漬けにする」と言ったとか。ずいぶんな表現であり、依…

仕事場に子供を連れていく

仕事場に小さな子供がいると、会議に集中できないか? まあ、できない人が多いだろう。できれば、雑音はない方がいい。 だが、やむを得ない場合は? 皆が集中する努力をするしかない。 90年代に電車の中でイヤフォンからカシャカシャ音が漏れ出すのがうる…

まだ食べたことのないもの

今まで食べたことのないものを口にする。 その味に感動した場合も、そうでない場合も、脳はその味を記憶する。 そして、未来永劫、それを忘れないだろう。 果たして、その経験はぼくを豊かにしたのだろうか? ぼくは、その記憶がぼくを未来へ向かわせる限り…

安富歩氏の話によると・・・ 西洋では、道をイメージするとき、分岐点を問題とする。そこで命がけの選択を迫られる。 だが、東洋では、道は1本しかない。間違った道は存在しない。道の上にいるか、道から逸れているか、しかない。道から逸れたら、戻ればいい…

子供がいる仕事場

やむを得ず陽向を仕事場にいさせることがある。 特に来客中などは、陽向がおかしな振舞いをしないか気が気でなく、仕事に集中できないこともあった。 だが、もう陽向を一人の大人として認めて、お互いに干渉しない関係を築こうと思う。 社員に子供がいれば、…

ゼロコロナ政策は消えるか

日本はとっくにゼロコロナをあきらめたが、世界に残された二つのゼロコロナ政策の国、台湾と中国のうち、台湾があきらめることに政策転換した。 残りは中国だけだ。とっくに諦めた欧米が中国にプレッシャーをかけている。「こら、経済を止めるな!」と。WHO…

鋸南シャルソン

熊本出身、東京暮らしのぼくにとってすっかり第二の故郷と呼ぶにふさわしい場所に変わりつつある鋸南町。 そこに人が集い、小さなグループ毎にソトチク散歩し、見てきたものをパーティで報告しあう。 ソトチク散歩とは、経年変化したものの中に、劣化ではな…

土壁には暗闇がある・・・

ぼくが小さかった頃、熊本の祖父母の家は土壁でできていた 奥の小部屋の土壁は少し崩れて、元々暗かったその部屋の中にさらに漆黒の闇をつくっていた ぼくは少しの恐怖とともに、その壁にどこか引き寄せられるものを感じていた 今思うと、その壁の割れ目は異…

光と闇の空間へ・・・

元々、ピアノが置かれていたであろうこの場所は、音楽にあふれていただろう 音は石の壁と共鳴して、空間全体が歌っていただろう ピアノは空間の中心で光を浴びて浮かび上がり、 周囲は暗闇の中で耳を澄ます 暗闇は見えにくいからこそ質感が強調され、 手ざわ…

こどもたちへ・・・6

子供の頃は境界がなかった。 近道をするためには、他人の土地でも躊躇なく入っていった。 大人になるとは、見えない境界があることに気づくことだ。 朽ちかけた穴だらけ木戸をきみたちは境界とも見做さないだろう。 それを叱る必要はない。 うらやましい。 …

こどもたちへ・・・5

子供の頃だれもが憧れるのが、秘密基地をつくることだ。 ぼくも何度か友達と一緒につくろうとしたし、秘密基地をイメージするだけでワクワクした。 大人がアプローチできない場所にこもって、子供だけで好きなことをしたい、という願望を、願うだけでなく、…

こどもたちへ・・・4

石造りの床には、幾何学模様。 その幾何学の中心は、円の原点。 きっとここにはグランドピアノが置かれていたはずだ。 そして、高い天井からスポットライトが当てられて、暗闇の中に浮かび、旋律を奏でていたに違いない。 その中心の光の円筒形には、旋律が…