gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

何が人を突き動かすのか

国会議事堂周辺の反原発デモへ初めて足を運んだ。

集団にたどり着くまで、国会議事堂駅を降りてから20分ほどかかった。いくつかの道路が警察によって封鎖されていたからだ。警察の対応はやわらかいが、ものものしい雰囲気が漂う。国へ抗議するとはつまりはこういうことだ、と感じさせるには十分だ。

今日の参加者が多かったのか、少なかったのかはわからない。公園のように集まれる場所がほとんどなく、交差点に面する歩道毎に100〜200人が散らばっているふうだった。

私は参加するというよりは、様子を見に来た者に過ぎない。シュプレヒコールにも参加はしなかった。どのような行動をすべきか、わからないからだ。

さしあたり原発を止めて、代わりに火力で補うために原油の輸入を増やすことで、貿易赤字が膨らんでも、この国は成り立っていくのか、わからない。

25年前に南米を旅行したとき、経済的に破綻している国の雰囲気がいかに悲惨なものかを実感した。

原発には賛成するとしても、それを直ちに実現させることがこの国のためによいかどうかは、疑問である。

もし、それが私の勉強不足によるものであれば、ご教示願いたい。

デモの参加者は総じて真剣だった。おそらく毎週この時間に来ている人たちも多いだろう。そして、シュプレヒコールを叫ぶ人には、福島から来たという人も何人かいた。

何が人を突き動かすのだろう?そこへ集まった人の動機は様々かもしれない。それぞれの人は、どうして叫んでいるのだろう?

私はそんな目で眺めている自分を悲しく思うが、私は何かに突き動かされることのない限りは叫ぶことをしないだろう。

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