gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

子供であること

最近、陽向はyoutubeでライオンなどの野生動物を好んで見るようになった。動物たちのかわいいしぐさなどを見て楽しむこともあるが、捕食しているさまをまじまじと見ていることもある。特に、強い者同士で食べあうさまを見るのが好きなようで、昨日はライオン…

いちご狩り

2年ぶりに、大学時代の友人の誘いで、茨城県のイチゴ農家のビニールハウスでイチゴ狩りをさせていただいた。夏日で、陽向はパンツ一枚になって、がんばっていた。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリ…

結果

本人は同じプロセスを辿ったとしても、外部的要因から結果が逆になることがある。その結果に対する責任は、本人にあるのか?それは生きていくうえで、誰もが抱える大きな課題だ。できることをやりつくした、と胸を張って言える人生をおくりたい。 ← 創造性の…

オーバーラップ

重ねる。そして、もう一枚重ねる。重ねた上からは、過去につくったものが何層も透けて見える。その意味は、もう忘れていい。今、重ねようとしているものだけに心を集中する。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながら…

遺跡

遺跡と呼ばれる場所へ行くと、いつも感じる不思議な感覚がある。それはたぶん、「大切にすること」=「放置すること」という感覚だ。それぞれの遺跡を守る関係者たちには、その遺跡を誇りに思っている人と単に仕事としてやっている人、どちらもいるだろうが…

ゼロ

ゼロに戻って考える。それができることが、よいものをつくる条件だ。常に、その自由がなければならない。集団でものづくりをするときは、周りに遠慮してそれを言えなくなる場合があるのではないか。これがネックとなることが多いのかもしれない。 ← 創造性の…

転換

現状に、付け足すのか、それとも、現状を転換するのか?最も幸せな転換は、付け足した結果、それがメインとなって、現状が転換されている、というかたちだろう。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジ…

若洲公園の今にも動き出しそうな鉄の蟹。誰もがジブリを想起するだろう。かつて、海底の掘削に使われたものだろう。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリアルス実…

専念

自分の本分に対し、専念できること以上の幸せはない。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリアルス実験工場← 未来の町並みをつくるファサードデザイン:GFファサー…

熊野信仰

柄谷行人が唯一の友人と書いた中上健次について、「計算しない人」とどこかに書いていたことが、頭に残っていた。計算をしない、とはどういうことか。計画を立てない、とか、不安を持たない、とか、そういうことじゃないのは分かっていたが、そのような人に…

野いちご

陽向と手をつないで毎朝通う道の端に、野いちごを見つけた。摘み取って、二人で食べてみる。草の香りが淡い甘さとともに、口いっぱいに拡がる。ぼくが5歳の陽向になったような、懐かしさがあふれる。外の匂いに満ちた、通学路を同級生と歩く自分。今、失っ…

生きている感触

「深夜、すべての物音の消えた静寂のなかで、ただひとりたちむかわざるを得ない、孤独な作業である。」(磯崎新『見立ての手法』p.229)ぼくが26歳のときに建築を志して、最初に読んだ建築の本が『見立ての手法』だ。そして、上記がその中で最も印象に残っ…

洞察力

ものごとの本質を見抜く力を洞察力と呼ぶだろう。ただし、本質は決してひとつではない。そのときの自分にとっての本質がある、という認識でよいはずだ。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材…

推し進める

クライアントの事業に対する「想い」と「考え」がある。クライアントによって、「想い」の強い人と、「考え」の強い人がいる。「想い」も「考え」も両方強い人もいる。そうなれば、成功の確率は高い。ぼくたちは、クライアントと同じ方向を見て、できるだけ「想い」を…

陽向を連れて、有明にある水の科学館へ。水がどのような循環をたどるか。その中で生活の中で使う水はどの位置にあるのか。顔を洗って、水を出しっぱなしにしてしまう陽向に、水の大切さを知ってもらいたい。(いや、水道料金が無駄に上がらないようにしてほ…

映画 懺悔

1984年。ソ連。旧ソ連時代に、スターリンの恐怖政治をモチーフに描かれたため、1987年まで公開されなかった。あがた森魚のとある歌に、「私が望んだものはこんなものではなかったが」という歌詞がある。権力者が、自身を守るために大勢を殺してしま…

異端

異端であることは歴史的に見れば不幸である。多くの異端者が社会的に虐待されてきた。歴史にその名を留める者にも、その仕事自体が当時は異端であると解釈され、処刑された者も少なくない。その異端者に、その仕事を発表する勇気がなければ、もしくは、その…

GECKO

GECKO(ヤモリ)は垂直面にぺったりとくっついている。水平面にしか暮らせないぼくからすると、その点は憧れてしまう部分だ。どこまでも壁を上っていけるなんて、すてきだ。羽があるものだけが、垂直移動できるわけではないのだ。しかし、ぼくの記憶の中にある…

欠落

欠落しているもの。それを埋めようとするのか。それとも、それが魅力だ、と笑い飛ばすのか。徹底して後者でいこう。自分に対しても、他人に対しても。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材に…

なぜ面白いモノが生まれないのか

facebookをやっていると、表題のように感じている人は、もはやほとんどいないのではないか、というくらい、面白いものが日々配信されてくる。それが一時的なものなのか、サスティナブルなものなのか、いろいろ混じっているが、「これはどちらだろう?」と考…

光の残像

今日は、街を歩いているときに、見えている風景に、大きな三角形をした光の残像が重なって、前が見えづらい状態になった。疲れているときに、たまにそのようになる。その後、電車に乗ったときに、座って10分ほど目を閉じていたら、その後は消えた。とても…

整理

ものごとを整理する能力は、実務処理能力に直結するが、ある種の創造力には邪魔をするところがあるだろう。整理するとは、ものごとに境界を定めることだと思う。一方、ぼくがイメージする創造力は境界のない混沌とした塊から生まれてくる。フランシス・ベー…

友達

「息子とは友達でありたい。それが、ぼくが父に望んだ関係だ。」映画『ヤンヤン夏の思い出』の中の、少年ヤンヤンの父親のセリフだ。ぼくも陽向に対して、そう思っている。ぼくは、父の友達になれたのかわからないが、少なくとも、それに近づいて、そして、…

構造不安定

子供を寝せるために、とりあえず布団の上に横になると、そのまま眠ってしまった。途中で目が覚めて、朦朧とした状態で、まずは状況把握をしようとする。自分が、布団の中に沈みかけているように感じ、息苦しい。まるで、体を支えるための構造材が一本足りな…

フリードリヒ2世

神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世の名前を聞いたのは、高校の世界史以来かもしれない。中世の時代を生きたにも関わらず、キリスト教以外の宗教に対して寛容で、ルネッサンスを先駆けて、科学や芸術を愛し、実践した人だ。十字軍を率い、イスラムのスルターン…

荒療治

少し風邪気味だったから、10km走った。荒療治といわれるが、自分にとっては最も確実な治療法だ。もちろん、走れないくらい重ければやらないが・・・。全身に汗をかいて、たくさんの水を飲む。風邪が消えた、と感じるのはそんな瞬間だ。その後、風をすがすがしく…

フェリー

久里浜から金谷へと渡るフェリーが好きだ。古い船体から漂う、ガソリン臭さや何度も塗り替えられたデッキのボコボコの表面など、なんだか懐かしくてたまらない。今日のような天気のよい日に、デッキの椅子に座って風を受けながら、売店で買ったコーヒーをす…

時が私たちにしてくれること 1

下北沢の美容室リアルクローズは、2008年5月にオープンされました。オーナーは京都にお住まいで、この美容室が完成した頃に東京へ移住される予定でした。そのオーナーの「ヘアアーティストたちのアトリエとしてつくってください」というご依頼に対して…

マグロの孤独

葛西水族園の中心を占める大水槽で、百数十のマグロ、スマやカツオが泳ぐ姿は壮観だった。ぼくはこれを眺めるだけで、どこか遠い世界へ連れて行かれる気がした。そんな水槽に異変が生じたのは昨年の12月だ。12月から1月にかけて、魚たちは次々に死んでゆき、…

南イタリア

南イタリア産のソファを扱う家具屋さんから、看板の依頼を受けた。日本で扱われるイタリア家具といえば、北イタリアの都会的で洗練されたイメージが強かったそうだが、南イタリア産の家具は、粗野で温かみある空気を醸し出すものらしい。ヴァナキュラー(土…