gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

夏の虫

カブトムシ、クワガタ、カミキリムシ、カナブン、カマキリ、バッタ、トンボ・・・。陽向はこれらに夢中で、今年はどうやら山に分け入って、カブトムシやクワガタを捕りにいかなければならないらしい。ぼくが小さい頃、熊本の実家へ帰ったときにいとこの兄ちゃん…

ぼくの中にはないもの

スタッフ002には、ぼくは右脳派だとよく言われる。他の人にとってリアリティがあることが、ぼくには不確かに感じられることがあるかもしれない。002から出てくるアイディアを理解できるし、評価もできるけれど、それが自分から出てくるということはあ…

映画 最終目的地

2009年。アメリカ。淡々としたストーリーは好みだが、人間描写はあまりキメの細かいものとは感じなかった。大学で文学教師として働く青年オマーは、博士号を取得して大学との契約を延長するため、自殺した作家ユルス・グントの伝記執筆を願っていたが、…

1964年、夏

自分がまだ生まれていない頃を回想するなんて変な話だけれど、その頃ぼくは母親のお腹の中に確かに存在していたのだから、なにも感じていなかったわけではないはずだ。10月開催の東京オリンピックへ向けて、日本中が湧いていたかもしれない。きっと暑い夏…

秋葉原

電気に関するものならなんでも揃う、という町のイメージはこの20年でずいぶん変わってきた。マニアックなパーツ、ゲーム、アニメ、メイド喫茶、AKB48・・・。世界中から集まってくるオタクたち。一方で、大型電気店や飲食チェーンが続々と出店し、フツー…

ディベート

研修などでよくある教育ディベート。ここでは、参加者の意思とは無関係に役割(肯定側・否定側など)を分担される。このルールを最初に聞いたときは、結構衝撃的だったかもしれない。ええっ、そんな、みたいな。同時に、本当は自分が好きでもなんでもないも…

蓄積

個人や自分の属する組織への富の蓄積をしなくなると、人は自由と平等と友愛を一度に獲得できるのだろうか。それは分からないが、少なくとも過度の富の蓄積は、不自由と不平等と憎悪に帰結することを想像するのは容易だ。 平等に富を分配する、というときに、…

塗装のムラ

フラットな塗装、それ自体に興味はない。けれど、主張させないようにするためには、フラットでなければならないときがある。背景にもなりうるし、主役にもなりうる。いつも、そんな存在を求めている。塗装のムラがその役割を果たすには、作用する時間(=自…

清水の舞台から飛び降りる

清水の舞台から飛び降りる、と他人から表現されるような大きな転機が人生の中にあったかどうか。あれば、その人生は波乱万丈と呼ばれたりするだろうが、当の本人にとっては、そこで大きな決断をしたのか、ごく自然な流れでそうなったのか、それほど明確では…

映画 レナードの朝

1990年。アメリカ。生きる屍のようにしか見えない病から、突然目が覚める。話す、笑う、歌う、踊る・・・。しかし、ちょうど夏が終わるように、また動かない心と体へ戻っていく。それは、人の一生をひとつの季節に凝縮したようなものだ。出会って、別れる。…

LEDについて

照明といえば、LED。そう定着してきたのは、5年前には想像できなかった。なぜなら、LEDが個人的にとても嫌いだったからだ。いかにも人工的で、冷たい感じを受け入れる気にはなれなかった。フィラメントが燃えることで発光する白熱球は、自然の火を見…

サッカー

お金をかける国が強いわけではないのがサッカーだ、とはよく言われることだ。W杯C組の日本、コートジボアール、ギリシャ、コロンビアの中で、最も裕福な国はどこか、は明らかだ。W杯の試合を観ていると、それぞれの国民の底力みたいなものをゲームの中に…

満員列車

昨年シルクロードを旅行した若者から、現地の満員列車に乗った話を訊いた。足が浮くほどの混雑の中、そのまま24時間耐えなければならなかったそうだ。ぼくが20数年前に中国北部で列車に乗った体験に似ている。ぼくは16時間だったが、その中で80歳く…

惑星

中学生まで音楽は2歳上の姉貴から入ってきた。富田勲の「惑星」も、中3のとき、姉貴が買ったレコードを聴いたのが初めてだった。http://youtu.be/SsFZfv70O8Y久しぶりにyoutubeで聴いてみたら、懐かしい。その頃のぼくにとっては、全く新しい音楽だった。ど…

変えられないこと

自分のここがきらいだ、という部分を変えようと努力する。きっとこの努力をしたことのない人はいないだろう。そうして、きらいな部分を変えることができた人もいるだろうし、結局は変えられなかった、という人もいるだろう。その変えられないことにこだわっ…

成長

夜、陽向を連れて家から10分ほど歩いて薬局へ。買い物の間、いつもはそばから離れない陽向だが、奥で品物を探している間に傍からいなくなる。驚いて店内を探し回るが、どこにもいない。どこにいるのか、全く想像がつかない。あせる。家へ帰る方に向かうと…

蛍まつり

数十匹の蛍が、同時にゆっくりと点滅を繰り返す。それは幻想的ともいえるが、バーチャルな映像を見慣れた目には、あまりにもシンプルともいえるだろう。そんなシンプルな風景を見に、千葉の山の中へやってくる人は、ここ数年で3倍くらいに増えたように思う…

映画 星の旅人たち

2010年。アメリカ・スペイン。息子が旅先で死んだという知らせを聴いた初老の医者が、息子の遺灰を箱に入れて彼の歩こうとした道を歩き始める。最初から最後まで、主人公は歩き続ける。景色を見るわけでもない。目的は、息子の遺灰を少しずつ撒くことで…

フィルター

グリッドフレームは、無秩序が過剰に広がるものを「フレーミング」することによって、人が向き合えるものに変える、という役割を担うものだ。無秩序が過剰に広がるものを、人の近くに置くためには別の方法もある。それは、フィルターを被せることだ。通常使…

さよなら

いつ、手を振るのをやめるのか?さよならのときに、いつも迷う。陽向を保育園に送り届けて、フェンスの向こうから手を振ってくる彼が、いつまでもやめないときに、ぼくが先にやめてもいいものだろうか。明日から、手を振るのは、3回と決めよう。 ← 創造性の…

白い空

陽向が空を見上げながら歩いている。「パパ見て見て!」と言うから、ぼくも空を見る。「白い!」「そうだね、白いね」梅雨の曇り空はグレーとも言えるが、言われてみればほとんど真っ白だ。グレーだと思っていたのは、ぼくの先入観に過ぎない。そして、白い…

3

私の理想の女性像は「3」です、という女性に出会った。就職の面接で、履歴書にそう書いてあるから、質問してみた。それは文字としての3ですか、それとも、例えば、3つならんでいるもの、という意味での3ですか、と訊くと、後者だと言う。3には、品があ…

心理

陽向と代々木公園へ。久々に自転車に挑戦。陽向はこの半年でずいぶん積極的になった。いろんなことに対して「できる」という自信が感じられてうれしい。帰り道、陽向は木の枝を拾って、立ち止まって遊び始める。「行こう」といくら声をかけても動かない。業…

梅雨

雨の日は、陽向の登園がひとつの課題だ。最近、手を引かないと寄道が多くて、普通に歩くと20分で着く道が、1時間かかることだってある。雨が降ると、傘を差すから手を引けないのだ。今年の梅雨は、早めに家を出ることを心がけよう。 ← 創造性の連鎖でつくる…

映画 さあ帰ろう、ペダルをこいで

2008年。ブルガリア。祖国を失う、ということは、記憶を失うに等しい、という着想から、この映画はつくられたのだろう。だから、失った記憶を取り戻すために、祖国へ帰る旅へ出るのだ。前田有一という人がこの映画について書いていたのを読んだが、確か…

予感

よい予感があって、その通りにことが運ぶなんてことはまずない。だが、よい予感があって、今をよく生きることができる、ということは、間違いなくある。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← 五感に働きかける店舗内装デザイン:マテリ…

良心

どうすれば、複数の人でよい空間をつくっていけるか?いくらそのシステムを突き詰めたとしても、どんな人がやってもよい空間ができるわけではない。「創造性の連鎖」のシステムでいえば、参加する全スタッフに「よい空間をつくろう」という強い気持ちがなけれ…

交換不可能な生が動き続ける

GFは、優秀なつくり手が辞めてしまったら大変ですね、と言われることがある。もちろんそうだ。でも、その人がいなければ、この会社は成り立たない、ということであれば、それは真似のできない会社だ、ということだ。GFの究極の目標は、GFのような会社…

炎天下

ここ3日間、猛暑が続いている。約1ヶ月前にハーフマラソンを走ったときも、天気がよくて気温が高かったが、ぼくは走りながらフラフラになった。周りのランナーはそうでもなかったようだから、ぼくはどうやら炎天下には弱いらしい、ということがわかった。…

New Projects

新しいプロジェクトを4件、アップしました。http://www.gridframe.co.jp/x01vanilla.htmhttp://www.gridframe.co.jp/x03mokomoko.htmhttp://www.gridframe.co.jp/x03sorcery.htmhttp://www.gridframe.co.jp/x05k&s.htm ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン…