gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

リートフェルト

何か家具のようなものを設計するときは、よく参考にするのがリートフェルトのかたちだ。 主に、20世紀の前半にオランダで活躍したリートフェルトからは、伝統的なもの、記念的なものが感じられない。ぼくがオランダという国に対して描くイメージそのものだ。…

コップの水があふれ始めた

1か月前に陽向は、「塾の自習室で声を出したり音を出したりして他の子に迷惑をかける」として塾の自習室の使用禁止を告げられた。 親としては、いつものことで、勉強という本分の問題ではなく、想定外のところで勉強の環境が壊れていく。以前、柔道をやって…

映画 HOMME LESS

2014年。アメリカ。 家を持たないニューヨークのファッションフォトグラファー、マーク・レイのライフスタイルに迫るドキュメンタリー。 どんな状況下においても「コツコツと稼いでいく」という生き方は、どのようにして可能になるのか? 天に多くを与えられ…

自分の生活について

例えば、ユニクロの柳井社長は5mの高さもある門とゴルフ練習場のある大豪邸に住みながら、安価な服を売る商売をやっている。 社長と購買層との生活感の違いは、購買層に本当の幸福をもたらすことの障害にならないだろうか、という問いは、ずっと暗黙に「言…

バーナックを考え直す

以前、自分でお店をつくりたい人を支援するバーナック(「土地特有の」という意味のvernacularから来ている)というプロジェクトを進めようとしたことがある。 だが、依頼主が自分の手でつくる部分をつくり、ぼくらがつくる部分と合わせて魅力的なお店をつく…

実蔵じいちゃん

ぼくの祖父は、熊本県の詫麻村の村長だった。新しもの好きで、カラーテレビなどはいち早く買っていたらしいけれど、決して贅沢志向ではなかったと聞く。 ぼくが物心ついたころには70歳くらいになっていたが、政界を引退してからは、鰹節を削ったり、家の大工…

人を助ける

人を助ける仕事といえば・・・ 警察官、弁護士、消防士、医者、看護師、・・・。 場合によっては、金貸し。 腹が減って倒れそうな人がいれば、飲食店。スーパーマーケット。コンビニ。 そう、サバイバルに関わる仕事は「人を助ける」仕事と認識される。 ぼく…

調査力

一月万冊で、どうして自民党がコロナの第3波が到来したにもかかわらず、GO TOキャンペーンを止めないのかというテーマの番組があった。 安冨歩氏と清水有高氏が「いや~分らんなあ」とか言って始まったが、ネットで観光地の画像を見たり、記事を読んだりして…

映画 ブラックスワン

2011年。ナタリー・ポートマン。 バレエで一流に上り詰めるには、こんなプロセスが必要なんだよ、という映画だとしたら、まず子供にバレエなど教えようとは思わないだろう。 ナタリー・ポートマン演じるニナのいつも無防備な様子に、最後までずっとハラ…

共感を伝える

SOTOCHIKUにおいてGFは、まず捨てられる前の金銭的価値のない素材に向き合う。 そして、GFの感性と技術によって新しい造作を組み合わせて手を加えることにより、素材が元々持っているエネルギーを引き出し、今までは実現できなかった質感や形状を取り込んだ…

その輪に加わるべきか

ぼくらはいつも外にある輪に交わることを避けてきた。 それは、輪の中に入るということが、自分を不自由にすることになるのを恐れたからだ。 だが、今、深く共感できる人たちが現れてきた。 その人たちは考えや行動をYouTubeで配信している。 共感はこちら側…

一向一揆

ぼくの家の宗教は、浄土真宗本願寺派らしい。詳しくは知らない。日本には、そういう人が多いだろう。 歴史の中で信長をして苦しめたという浄土真宗本願寺派による一向一揆は時の彼方の話で現代からは想像もつかない。 日本人が宗教から本質的に離れたのは、…

弱者

アメリカで建築を学んでいるとき、「問題解決型」という設計のアプローチがあることを学んだけれど、全く興味を持てなかった。 それを学問としてやることに興味を持てなかったのであって、それは実践的なものだという思いがあったのだと思う。 これから数カ…

海外暮らし

海外暮らしの経験がある人には、共通の醸し出す空気感がある。 今日、3年半、オーストラリア・カナダ・メキシコにいた入社希望の日本人女性が面接に来てくださった。 その空気感とはどんなものかを説明するのは難しいが。。。幅を感じさせるというか、人に…

ヨーロッパのコロナ

ベルギーでは、22人に1人がACTIVEな患者数らしい。 家から外に出ると、目に入る人たちの一人くらいはコロナに感染しているということだ。少し混んでいる電車に乗れば、ひとつの車両に数人は感染者がいるということだ。 日本は、5000人に1人くらいで、まだ桁…

資本主義に取り込まれないために

SOTOCHIKUは、さまざまな場所から寄付によって集まる「これから捨てられるモノたち=SOTOCHIKU素材」のプラットフォームである。 グリッドフレーム内ではこれらを素材とした空間に化けていくのであるが、集まった素材の数が多くなればなるほど、きっともっと…

映画 鬼滅の刃 無限列車編

大ヒット中のこの映画を、家族3人で観た。 この映画での鬼という想像上の生き物の特徴は、無限性(永遠性)だ。異形だが、醜いとも言い切れない。どこまでも醜くもなれるし、どこまでも美しくもなれる。可能性の幅が広い。どこを切っても、傷は再生する。そし…

しげちゃんの願い

1990年代後半、グリッドフレームを立ち上げの頃に、工房絵という知的障碍者がアートを描く施設で展示のお手伝いやデスクルームの制作をさせていただいた。 施設の利用者の一人にしげちゃんと呼ばれる、ガタイのいい角刈りのおっちゃん風の若者がいて、通りを…

映画 天空の蜂

2015年。江口洋介。本木雅弘。綾野剛。 政府が原発を止めない理由について、これまで多くの情報が発信されてきて、2020年から見ると、この映画にはもう驚く要素がないかもしれない。 エンターテイメントとして観るには愉しめる映画だと思う。

内部がないところに外部はない

自分を見つめることから得られたかたちには、内部があるために、必ず外部を持つ。 「意味の変容」で言えば、ゆえに全体概念を持つ。 しかし、例えば、二番煎じのかたちには、内部がないために、外部もない。 世の中には、そんなものが多すぎる。

不毛な衝突を避ける

「創造性の連鎖」はチームに属するそれぞれの個人が全力を尽くしたことがカタチになるシステムだ。 これは、合議制をとらないから、互いにエネルギーがぶつかることによる不毛な衝突を避けることができる民主主義的なシステムだ。

SOTOCHIKU会議

SOTOCHIKUでつくるものをスタッフそれぞれでイメージして持ち寄ったミーティングを開いた。 それぞれが提案したものからいくつかを選び出すということを全員でやるのは、思いが強いほど対立を生む。 やはり、ここは創造性の連鎖でいこう。

サツマイモの収穫2

2回目のサツマイモの収穫は、ちょっとガッカリだった。 もう旬の時期を過ぎてしまったのか、イモから芽が出ているものが多く、土からも抜けにくい。 まだ3分の1しか収穫が終わっていないのに、来週の収穫のときは、もう食べられないんじゃないか、と心配だ。

海野次郎さんの時間

三鷹へ海野次郎さんの展示を観に行った。 今回の水墨画には、色が入っていたり、小さなラメのようなものがキラキラしている箇所もあった。 海野さんはそれについて、「水墨に色がないと一瞬の緊張が強すぎるから、絵によっては色などを使って、時間を与える…

学校をつくりたい人

友人のHくんは大きな会社を早期退社した人だ。今、彼は「学校をつくりたい」という。 学校とは「お金について教える」学校だという。 お金に振り回されない人生を送るためには、とてもよいかもしれない。

経営革新計画

東京都からSOTOCHIKUについての経営革新計画が承認された。 ぼくらのアート的な部分を多分に含み込んだ活動が、経営的に評価されたことの意義は大きいと思う。 これがきっかけとなって、心の領域に踏み込んだ経営計画が、公的機関に評価される時代が来ること…

化学反応

頭の中でどんな化学反応が起こったのか、陽向が別人28号になってきた。 これは、暗示の力なのか? 本人の内側から変わったわけではないだろう。 劣等生が突然、優等生に変る、という不思議を間近に見ている。

米大統領選

大阪の変な選挙が終わったと思ったら、今度はアメリカ大統領選挙だ。 なんのかんの言って、トランプはオバマのように国外で戦争をしていない。戦争することがアメリカにとってよいことではない、と主張する最近にはいない大統領なのだ。 世界中のマスコミを…

大阪都構想選挙

大阪都構想は、昨日夜遅くに、反対票ギリギリ多数で否決されて、ホッとした。 大阪府と大阪市の二重行政という無駄をなくすための選挙だったが、このコロナ第3波が来ようかという大変な時期にそんな面倒なことに行政が時間と労力を使おうとしていること自体…

辻純一さん

昨日、久しぶりに辻純一さんにお会いした。辻さんはシアトルと東京を往復しながら、サスティナブル社会の先進国アメリカのよいところを、そういう意味では後進国の日本に伝えつつ、日本に合った将来のコミュニティモデルをつくるという壮大な仕事に取り組ん…