2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧
人が集まる空間なら何でも「パブリックな空間」と呼んでいいと思う。 「多様な『私』というものが保証されるのが、パブリックという空間」であるならば、ぼくらがつくる空間がめざすことは、多様な「私」というものを保証することだ。 これまで、自分が過ご…
人の不幸に直接手を差し伸べることなく、自分の身辺のことばかりに時間を費やすことを、人は事なかれ主義と呼ぶ。 しかし、昨日も書いたように、考えることを経ずに身を差し出すことだけが人助けではない。 その瞬間はそのように見えても、どちらが正しい、…
映画「ディア・ドクター」の中で、目の前の他人に起こる不幸に対して、思わず手を差し伸べてしまう人間の本能について問う箇所がある。 例えば、手が届く位置で急に目の前の人が倒れそうになったとき、考えるという手続きを経ることなく、倒れないように手が…
SDGsとは、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称である。 2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標だそうだ。 全てを「とりかえのきく部品」とし…
3月31日に、九十九里の海へ家族で行ったときに、陽向が一緒に連れてったサルのぬいぐるみモンキチをどこかで失ってから、半年以上が過ぎた。 モンキチは、ぼくが寝床で陽向が寝る前に話す「お話」の中にいつも登場する、陽向の兄貴分だった。いつも陽向のこ…
ぼくはある時点から、生きていけるなら貯蓄はいらない、って思って生きてきたし、物質的には、右肩上がりである必要はない、とも思っているから、経済は成長しなければならない、と積極的に思っているわけではない。 ただ、会社をやっていく途中で、コントロ…
2010年。行定勲監督。 家族3人で観たくて、6年ぶり2回目の鑑賞。 妻(薬師丸ひろ子)は1年前に事故で死んでしまって、夫(豊川悦司)は一人暮らし。いや、妻の幽霊とふたりで暮らしている。 2度目の鑑賞なので、観ている3人の中でぼくだけはそれを知っている…
昨日は、赤坂警察署での陽向の柔道の稽古に初参加させていただいた。 子供たちと同じメニューをこなすのはけっこうハードで、前転や後転はパス。体が硬くて、子供の頃のようにはいかない。 それでも、柔道の勘は不変だ。それぞれの子供の動きに合わせて、自…
この10年はほとんどCDを聴かなかったが、ラジオが聴きたい、とCDラジカセを買った機会に、ずっと以前に聴いていたCDを整理してみた。 20歳のとき、初めてひとりで旅した海外は、アフリカ・ケニアだった。ナイロビのDoDoHouseという宿で一緒になった日本人の…
即位礼正殿の儀のために、今日はお休み。 毎年そう思うが、秋は休みが多すぎる。 陽向とランニングに出かける。ゴールは、陽向のリクエストでつけ麺屋。 途中でこれまた陽向のリクエストで保育園のときによくお世話になった一時預かり施設に立ち寄る。お世話…
みんなで、世界を、よくしていこう。 この気持ちを強く持った方々が、さまざまな社会問題に立ち向かうために団体を立ち上げて奮闘しています。 ぼくたちGRIDFRAMEも、人間を「とりかえのきく部品」として見ようとする新自由主義が牽引する世界に、「とりかえ…
大学の頃、今出川の交差点近くのCDレンタル屋さんでずいぶんたくさんのCDを借りてはカセットテープに録音した。今思い出すと、ぜいたくな時間だった。 ぼくは、ジャケットで借りるCDを決めていたから、いろんな新しい音楽に出会えることができた。 けれど、…
4年生の陽向のクラスの理科の授業を見てきた。それぞれに、注射器を持たせて、空気を圧縮したときの手応えを確認する。 「はい、今から5分間で、やってください。始め!」 陽向は、なんだかボーッとしている。周りの子も、言われた通りに動いていない子がた…
人間が、「私」という自然が持つ力をこの世界で発揮するには、どうすればよいか? 人と人との関係の中で、または、集団と集団との関係の中で、さらに、集団と人との関係の中で、「私」の力が損なわれることなく、十分に発揮されるためには、どのような集団を…
ただぼくが実現したいことは、自分が目の前に向き合っているものに対して全力でぶつかりたいということだけだ。 ただ、今の自分の力を出し切りたい。 それをリレーしていくのが、「創造性の連鎖」である。
rainという曲を探している。 africaというアルバムのタイトルだったような気がする。30年前頃にレンタルCD屋で借りてはカセットに録音していたときに聞いた曲だ。 ジャケットが好きなものを借りていたから、アーティスト名もわからない。 とてもカラフルな…
ナイロビの蜂を妻と渋谷の映画館へ見に行ったのはもう10年以上も前のことだ。 この人のKothbiroという歌がエンディングに流れた。 ケニアの海辺の町モンバサ出身の歌手だそうだ。 レイチェル・ワイズの美しさが、ケニアのスラム街を背景に際立っていた。 …
陽向の柔道の試合、2回目。 技あり2回取られて、敗退。 悔しいのは、いつも陽向よりぼく。 勝利への道はまだ遠いか。
陽向は負けず嫌いだ。だが、条件が付く。 身近な者に対しては、負けず嫌いだ。 だから、見知らぬ競技者が集まる大会ではいつも、勝ちたいという気持ちが足らなくて負ける。 競争心をあおらない学校教育に変わって久しい。 先生と話しても生活態度以外の話に…
日本ラグビーのコーチ、エディー・ジョーンズは、次のように語る。 「若者の考え方が変わってきている。シカゴ・カブズにむけてあるスポーツ心理学者が話したんだ。この20年でアメリカのスポーツ選手から消えたのは競争心である、と彼は語った。心から勝ち…
2008年。香港。 家族3人で見たが、それぞれの反応が面白かった。 妻は、なんでこんなん見てんの、私たち・・・。 陽向は、ああ面白かった・・・。 ぼくは、朝青龍みたいな小学生の女の子が気になる・・・。 あらゆるものを蘇生する力を持つ宇宙生物ミラ…
妻は服が好きで、ネットで服を買っては、飽きたり似合わないものを売ることを繰り返している。 最近は、ファッションチャリティプロジェクト(FCP)というサイトで寄附をすることも多いが、そのサイトの仕組みに感心した。 ページを見てみると、10くらいのNPO…
陽向は、替え歌をつくって、ぼくらを笑わせようと頑張っている。 どんなことが人を笑わせるのか、いま研究中だ。 彼は、みんなが笑顔でいることの大切さを知っている。
2018年。是枝裕和監督。 バラバラの不幸な人間たちが集まって、ぐだぐだと、でも愉しく生きている万引き家族。血のつながりはなく、そこに溜まったような人間たちがつくる関係。 日本にはどんどん貧しい人が増えているのを見ていると、未来のもうひとつの可…
早朝、陽向と坂を全力で駆け上がることを始めた。 歩道橋を含め、毎朝5回、上ったり下りたりを繰り返す。10分くらいでできることだが、腸腰筋が鍛えられている感じが心地よい。(実はけっこう痛い) 速く走れるようになるには、いい練習なはずだ。
既存のシステムには頼らない、というのが、ぼくのモットーだった。 その中には、公的機関からの補助金・助成金、その他、法的に有利な制度なども入っていて、基本的には無視してきた。 だが、パブリックとは、多様な私というものを保証するためにある、とい…
荒川のほとりを走る大会で、今回は2回目。5年前くらいに参加したことがある。 今日は、日照りが強く、気温は30度。コースに日陰は皆無で、少しクラクラきはじめたため、15K地点で断念。どうあがいても、今日は無理だった。 いつも、マラソンを走った後で、…
子供の頃、「シクラメンのかほり」という歌が流行った。 「かほり」という表記を、とてもよく覚えているのは、それをポエティックに感じたからだろう。 毎年、10月6日の誕生日が近づいてくるのを、かほりで知らせてくれた木犀は、今年は沈黙している。 夏が…
ぼくらの仕事はクライアントの日出のタイミングの仕事だ。とてもポジティブなエネルギーが集まる輝くような時間の中で、仕事をやらせていただく。 やがて、日は昇り、正午を過ぎ、そして、落日の時間がやってくることもある。 落日は、また新しい日出につな…
近年になかったくらい ゆったりとした時間の上にいる 量より質に徹して そのときが来るのを待っている 来ますが如し、と書いて如来 真実を見つめようとして、 何かが来るのを待つ