gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

2015.8

本質について話す

「日本語というのは、人間関係の調和が前提となってできている言語です。まず関係性を規定して上下の敬語や遠近の丁寧表現を使ってコミュニケーションのフレームを作り、更に前提となる共有情報は主語でさえどんどん省略して会話全体を小さな謎掛けと謎解き…

耳垢

陽向の耳垢をとることに挑戦。そこに見えているにもかかわらず、耳の入口のかたちのせいか、なかなかとれない。結局、とれずにあきらめた。一日中、それが気になっている。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつ…

ふくろうカフェ

池袋のふくろうカフェに行った。カフェとは名ばかりで、内装も施されていないビルの一室に、20羽くらいのふくろうが、足を紐につながれて止まっている。係りの人に頼むと、肩や手に載せてくれる。おとなしいし、無臭だ。動物に触れ合って、癒されたい人た…

神の不在

人間がつくるもの以外は神がつくったとする思想が、その表層における信心深さとは裏腹に、(例えば、アテネにおいては)奴隷制度を生み出し、手仕事を軽視し、技術の進まない社会をつくる結果となった、という。アテネの民主主義は、奴隷制度の上で成立して…

痛み

狩猟民族、を思う。備蓄する、という知識もなく、獲物を探し回る姿を。獲物を探し回る力がなくなれば、それで終わり。体に痛みを感じつつ、荒野をさまよう。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル…

表紙

美容室作品集の本に掲載されるとともに、表紙の制作を依頼された。錆びた鉄板の魅力を伝えるために、かなり細かい調整が続いたようだ。空間はその場の感覚と勢いによってつくっていくことが多いが、本の表紙は少し違うのか? ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザ…

アートへの信頼

サイエンスに対する信頼は、それがもたらす明白な結果から得られる。だが、アートは明白な結果をもたらさない。アートなどいらない、という人が後を絶たないのは、アートに対して明確な価値を見い出せないからだ。アートへの信頼度合いは、その人の人間への…

前進

前進しているのか、そのときは分からない。だから、苦しいのだろう。数年経ったら、それが分かる。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリアルス実験工場← 未来の町…

なわとび

陽向となわとびの練習。ぼくは小学校1年生の頃、なわとびが上手だった。母に聞いたら、その頃、一年中半袖半ズボンで過ごしていたから、冬の寒さを凌ぐために、ずっとなわとびをしていたらしい。陽向も来年は1年生。一年中、半袖半ズボンに挑戦しないかな…

家にあるアート

家には、友達から買ったアートなどが数点ある。どれも飾ってはいない。飾るよりも、いつもは仕舞っていて、時折取り出して見る方が好きだ。アートに馴れることには、その存在意義との矛盾を感じるからだ。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレ…

パクリ問題

ものをつくる人は、あまり言及したくないトピックだろうが、オリンピックのロゴのパクリ問題について。先日、以下のように書いた。 創造とは、ゼロからイチを生み出すことだ、と誤解している人は今も多いが、実際、創造と呼ばれているものは変換作業のなかに…

アートの在り方

アートの飾り方について、考えている。アートを見るならば、画家のアトリエで観たい、という思いがある。制作現場で、制作過程を見る方が、きっと完成後に額装して飾られたものを見るよりも、得るものが大きい、と信じている。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デ…

闘い

シェークスピアのマクベスは、現実を否認することで、初めて落ち着きを取り戻す。そして、襲ってくる目の前の相手との闘いのみにリアリティを見い出し、最後の闘いを単純明快に愉しむ。それは、もはや人間の行為ではないだろう。野獣のように、単に闘うのだ…

涼しさ

8月の後半に入ると、涼しさを感じられるようになる。夏の終わりはいつも寂しさの感情とともに訪れる。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリアルス実験工場← 未来…

乗り物

飛行機にしろ、電車にしろ、乗り込んだ途端に睡魔に襲われる。とりあえず、身を任すしかない、と能動的な行為をあきらめるからだろうか。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザ…

アートとサイエンス

アメリカの大学では、科目がリベラルアーツとナチュラルサイエンスに分かれる。その区別を見ると、アートは人間がつくったもの、サイエンスは神がつくったもの、という解釈に基づいていることがわかる。科学と神がセットになっているのだから、不思議だ。 ← …

建築の話は内装会社へ最初に相談するほうがいい 3

おそらく何にでも言えることだと思うのですが、何かをしようと思うときに、どこに相談すればよいのか、分からないときは、自分が一番こだわっている部分は何か、を見つけ出して、そこのプロへ相談するのが正解だと思います。だから、住宅だって、ある部屋の…

建築の話は内装会社へ最初に相談するほうがいい 2

もう一つ、重要なことがあります。店舗を建物からつくる場合、ひとつのプロジェクトの中に、建築工事と店舗内装工事が入ることになります。建築会社が工事を元請として請け負う場合、その後で、店舗内装については好きな店舗内装会社に頼みたい、と思っても…

地球

友人が、地球の歴史について聞かせてくれた。どんなことも小さなことに思えてくる、という視点で現在を見るのは愉快だ。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリアル…

建築の話は内装会社へ最初に相談するほうがいい 1

例えば、お店をつくるために、建物からつくる計画があるとします。あなたはまず、建築会社へ相談するでしょうか、それとも、店舗内装会社へ相談するでしょうか。もちろん、どちらも間違っているわけではないですが、きっと店舗内装会社へ相談する方が、コス…

尺度

人によって尺度が違うことが、物事を混乱させる。人はそれぞれであってよいが、共通の尺度を持たなければ、健全な社会は成立しない。尺度とは、倫理だ。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材…

生きること・死ぬこと

カブトムシのオスも死んで、朝夕のえさやりの行事が途絶えた。成虫になると、2ヶ月ほどが寿命だといわれる。だが、小さな命の死を、子供の頃のように、あっけらかんと過ごすことのできない自分がいる。虫かごの中の一生について、考え込んでしまう。カエル…

覚悟

覚悟ができている人はすがすがしい。情熱の行き場に無駄がない。ひとつのことに全力を注ぐことができる。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリアルス実験工場← 未…

海の花火

大網白里の花火大会へ。3人で防波堤から見る。海に映る花火を見たかったからだが、波が荒すぎる。だが、都内の花火大会とは違って、静かに近くで見る花火は、子供の頃の記憶を呼び起こすに十分だった。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレー…

原点

「このところ、巷では何年も同じようなお店がつくられ続けていますよね。」・・・とおっしゃる商業空間雑誌の記者さんはその理由を次のように分析する。「カタログから手に入るものが充実したからじゃないかと思うんです。デザイナーのつくりたいものがカタログ…

不誠実

弁護士さんとお話をする機会があった。倫理的に不誠実な行為を、法によって十分懲らしめることはできないそうだ。世の中に真に公正な場所は、ない。けれど、おおよそ公正な場所は、ある。その誤差については、誠実な側は耐え忍ぶしかない。そんなところだろ…

ユニット

グリッドフレームの中でユニットをつくって活動していくのはどうだろう、というアイディアが突然浮かんだ。ちょっと新鮮な気持ちで、新しい関係性を築くことによって、おもしろいモノが生まれる可能性が開けるのかもしれない。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デ…

かき氷

家へ帰ると、水のシャワーを浴びて、かき氷を食べる。それが我が家の日課になった。暑い日が続くが、だからこそ、この時間帯の幸福感も大きい。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店…

養老渓谷

川で泳ぐのは何年ぶりだろう?陽向と養老渓谷の栗又の滝で遊んだ。よく見ると魚がたくさん泳いでいる。今度は、他の子供たちのように網を持って遊びに来よう。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナ…

変換

文章に、かたちを与える。これは変換作業だ。小学生の頃に、夏休みの課題として読書感想画があったが、それは分かりやすい例だ。もちろん、絵から言葉を紡ぎ出すのも変換作業だ。また、かたちを別のかたちに変えるのも、変換作業だ。言葉を別の言葉に変える…