gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

富士吉田

昨日から富士吉田市に来ている。 ホステルの部屋から日の出とともに現れた富士山は、大きな窓いっぱいに広がる。 思わずこんな風景をぼくら家族3人で独占していいのか、という思いが沸き上がる。 これも東京に住むが故の心情だろうか? ぼくらの住む環境で…

重さ

「この物件は、何か重いんですよね。」 リアルクローズ四元さんは、現在の美容室の物件に入ったとき、そう感じたという。 のちに、沖縄のユタに、この物件には霊がいると指摘されたそうだが、四元さんは最初からそれを感じていたそうだ。 そして、山登りの訓…

精神性

リアルクローズ四元さんのお話をYouTubeで紹介している中で、四元さんがカットのトレーニングに通ったパリのトレーニング室が工場みたいな場所だったことについて話されている。 美容室は、最高のヘアスタイルをつくるための空間であることが第一義で、お客…

帰熊

母、姉、自分と3人での湯平温泉への旅行。 母は、きっとこの3人での旅行はきっと最後だ、と言う。 確かに、コロナでもなければ、この3人での旅行は成立しがたい。 そして、これまでも一度もなかったし。 次からはまた、大人数の旅行になるだろう。 3年ぶりの…

これからの世界

姉は3月末で小学校の先生を退職した。定年よりも前だ。 久しぶりに会った姉の顔を見て、充実していたことが感じられた。 最近、世間的に耳にする学校教育に対するネガティブな指摘に対して、姉はどんな意見を持っているのか、興味があった。 兵隊を育てるた…

大分 湯平温泉

湯平温泉は山奥深い場所にある。 昨年の豪雨でひどく被害を受けた。川の護岸が崩れ、崩れ落ちた建物もある。痛々しい姿を残しつつも、坂ばかりの石畳を中心とした集落は、情緒に溢れている。温泉宿の女将もはつらつとして、逆に来客に活力をくれる。 石畳を…

働かなくてもいい時代

ホリエモンが「働かなくてもいい時代がくる」と言っていて、その根拠は「AIが今まで人間がやってきた仕事のうちの大半をやってくれるから」ということで、それ自体はこれまでであれば移民を受け入れて、その人たちに単純な仕事、汚れ仕事、きつい仕事は任せ…

墓参り

今回の帰省は3年ぶりになってしまった。 昨年春、2年ぶりであることに罪悪感を感じていたにもかかわらず、コロナ禍の始まりで断念。珍しく一人暮らしの母から、今回は止めた方がいい、と言われたのだから、帰るわけにはいかなかった。 そのときよりも事態は…

人生でもっとも危険なもの

帰省して昔のものが詰まったダンボールを整理していたら、20歳の頃に旅したアフリカのものが出てきた。 その中に、ケニア山の麓の町で出会った路上生活者のオジサンが、ぼくにくれた紙の端切れが見つかった。ぼくは、学生時代にこの端切れを大事に部屋の壁…

第4波

コロナの第4波が来た。 今度は、今までの何倍くらいまで行くのか、そして、その次は?と想像するのは気が滅入るが、今のところはっきりしているのは、ぼくらグリッドフレームは今のところ全員陰性という結果が出たということだ。 インド株が猛威を振るってい…

自分の時間を生きる

自分の時間を生きたいと思う人は、現状のどこかに疑問を感じ、モヤモヤとしたものを抱える。 モヤモヤとした心を晴らすことができるのは、自分の努力ではなく、外部との出会いだ。 出会いはコントロールできない。 だから、何に出会うかによって、ライトサイ…

PCR検査2

グリッドフレーム全員の2回目のPCR検査。 全国のPCR検査件数の累計は1100万件余り。国民の1割に満たない。約3000円で検査キットが送られてきて、唾液を入れて送り返すだけ。民間が利益を乗せてこの値段なのだから、国が本腰を入れていれば、国民全員の検査を…

手を抜かない

仕事に手を抜かないとは、力を抜かないことではない。 どこに力を入れて、どこで力を抜くか? 力を抜くことも、空間をよくするための大事な要素だ。 手を抜かない仕事は時間がそれをさらによくしてくれる。 その仕事の中では、力を抜いた部分にも等しく、よ…

映画 テルマエ・ロマエ 2

安心して、何も考えずに見ることができる映画。 大げさだけれど、くどすぎることもなく、リラックスにはちょうどよい。 昨年たまたまロケに使われた銭湯へ行ったのも観ることになったキッカケになった。 もちろん、一緒に観る子供が愉しんでいる横で観るから…

出来心

「自分が咄嗟にやってしまったことに対する、後始末ができない」夢を見た。 出来心の意味を調べると「ついふらふらと起こった好ましくない、心の揺らぎ。」とある。 たぶん「好ましくない」とは、社会的な意味であり、本人がそのときに好ましくないと認識し…

コーヒー

お客さんにはサイフォンでコーヒーを入れる。 サイフォンで入れる限りは、ゆったりと動くことが大事だ。 茶道はトライしようとしてできなかったが、コーヒーでそれに似た精神性を鍛えることはできるんじゃないかと思う。

戦争と農業

アメリカが第一次世界大戦に参戦して、ドイツの負けは決定的になった。 アメリカは、大量の火薬と毒ガスをつくり、戦後それが大量に余ったそうだ。平和な世の中では、火薬は化学肥料として、毒ガスは農薬として使用され、アメリカの農業生産量は飛躍的に増大…

働かないでいい時代

ぼくらが感性のための仕事を突き詰めている一方で、78億人の生活を物理的に支えることがAIなどの技術によって可能になるのか、が今後の人間生活のカギを握っている、と感じている。 現在、大量の食糧がゴミとなって廃棄されているが、食うために働いていると…

カタチ/表面

プロジェクトの中で、「汚しうる美」を常に求めることはできなかった。 望まれていないことが多いと感じていたからだ。 ぼくは、全ての空間にGFらしいカタチ、つまり形態を与えることを提案の必須条件と信じていた。 それは、ぼくが手描きのパースで提案して…

右側の象限にいる人

ABCD論で右側の象限にいる人は、いつも開いている。 つまり、会う約束をしているときに、変な気を使う必要がない。 そのまんまで会えばよい。 つまり、開いているということは、人を自由にさせる。 かれとしても、自由な状態の人と会うことができるのだから…

映画 全身小説家

1994年。原一男監督。井上光晴。 とにかく女にもてる。大勢の女にもてるということと嘘つきということは、イコールなのかもしれない、などと思ってしまうのは、きっとやっかみなんだろう。 井上は、ぼくには見えないところに目が行くのだ。それは、ある種の…

オフィスをカフェに

グリッドフレームの表参道オフィスをカフェ化しよう、という案がスタッフから出て盛り上がった。 カフェといっても、商売をするわけではない。ただ、美味しいコーヒーにはこだわりたいだけで、来られた方にそこでよい時間を過ごしていただけるようにしたい、…

仮想通貨

ビットコインが始まってからすでに10年以上が経つが、未だに仮想通貨と呼ばれるものと無関係の生活が続いているし、これからも関係する予定はない。 だが、そろそろそれがどんなものであるかくらいは理解していたほうがよいだろうと、YouTubeで講演を聴き…

ドキュメンタリーにできないこと

山田太一の2015年の講演を観た。 東日本大震災があまりにも大きな災害であったために、ドラマをつくることが憚られて、ドキュメンタリー番組ばかりを観ていたときがあったらしい。 それぞれに感動しながら見続けたが、ある日かれはドキュメンタリーにあ…

脳死

柳田邦夫が実子を11日間の脳死状態を経て亡くしたときのことを語る番組を観た。 それまで科学的事実を追う仕事を徹底してきた柳田が、魂について想いを馳せる仕事に転化したきっかけとなったと語る。 「科学はぼんやりとしたものを消し去ってしまう」 自ら命…

自分のことは棚に上げさせる

「この野郎、調子に乗りやがって・・・」という人間に対する恨みの感情を抑えることは難しい。それは世界中で共通だろうが、日本においてはよりたちが悪い問題として立ちはだかる。 なぜなら、自分に何らかの落ち度を見いだすとき、「調子に乗ってはいけない…

モノが持つ力

1985年の日航機事故で、ある遺族が御巣鷹山で拾った日航機の欠片を大事に持っていたらしい。 最近になって、柳田邦夫氏が日航に相談を受けたとき、焼け焦げた日航機を公開展示する施設をつくることを実現したら、凍り付いていた日航と遺族の関係が溶解したそ…

ミルグラム実験

権威あるものに命令を下されたとき、善人として生きている人間たちが簡単に他人を殺してしまう。 イェール大学で行われたミルグラム実験は、そのことを証明した。ホロコースト時に、ユダヤ人を強制収容所へ大量移送する指揮者だったアドルフ・アイヒマン、ア…

砂漠の太陽

光があるから、暗闇が生きる。 影がない砂漠地帯では太陽は生き物に死をもたらすが、そこに中庭のある空間がつくられた。 すると、人は暗い穴蔵から、光を希望のように見つめて暮らすことができる。 中庭のある空間は、そんな砂漠に暮らす人間の叡智によって…

箱根 ススキの原

箱根ススキの原に入り込んで、陽向と彷徨った。 一旦中へ入ると、方向感覚も距離感覚も失う。ただひたすら道を探し、進む。 どこに辿り着くか、わからないことを不安に思うか、ワクワクしてしまうかで人は分かれる。 ぼくのみならず、陽向も後者であることを…