gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「なる」の空間 1

つくろうとしてつくる、つまり「する」という行為をやっていくと、必ず「なっちゃった」という部分がでてくる。例えば、塀にペンキを塗っていたら、一枚の落ち葉が飛んできて、ぺったり貼りついちゃった・・・とか。まあそれはふつう「失敗」という認識から始ま…

創造のリレー

私たちグリッドフレームがめざしているのは、誰かがつくったものを引き継いで、自分たちの創造を加え、そして、次の人へバトンを渡すことを、永遠に繰り返すリレーである。だから、私たちのつくるものは、作品ではない。新たな素材である。素材だから、どん…

陽向、コンピュータの前でおとなしくなる

この日記を書こうとすると、寝たかと思っていた陽向がベッドでぐずり始める。そんな時は陽向をコンピュータの前に連れてきて、ひざの上のクッションに乗せる。陽向はすぐに気を取り直して、ひとり遊びを始める。そして、私は日記を再び書き始める。最近、そ…

創造力の対価

創造力を発揮することを他人から依頼されたときに、必ずその対価が支払われるべきだ、という考えは正しいか?それは基本的に正しい、と思う。しかし、それには前提として、成立しなければならない条件がある。それは、依頼人とつくり手との間の「信頼関係」…

江頭2:50

最近お会いした方が、「尊敬する人」として、江頭2:50を挙げていた。理由は、「根拠のない自信」があること、だそうだ。テレビで数回観た程度だったので、youtubeでいくつかの動画を観たりした。「俺の夢はのたれ死にだ!」とか、彼の語録もあるらしい。…

眠る、ということ

陽向がいつまでも寝ないときは、隣で横になる。すると、数秒後には眠りに落ちている。眠る、ということは、安心する、ということなんだ。

工場が爆破される

「明朝、近くの工場が取り壊しのため、爆破されます。みなさん、見に行きましょう。」ニューヨーク州立大学建築学部のオットー教授が、いつもの弾んだ声でアナウンスした。明朝、工場の前の道路には人だかりができていた。子供からお年寄りまでいる。この工…

サマータイム

ニューヨーク州バッファローには、サマータイムがあった。(私がいた頃は4月第1日曜日から10月最終日曜日までだった。2007年に変更があったらしい。)日本でも導入の議論があるが、もともと緯度が高くて、夏と冬の日照時間の差が大きい国で、夏の日照時間を…

大日本帝国の軍人さん

20数年前、アジアを旅行していると、いろんな田舎の村の老人たちが、第二次世界大戦中に駐留した大日本帝国の軍人さんのことを懐かしそうに話してくれることがあった。「木村さんは元気にしていますか?」とか、日本語で聞いてくる人もいた。私の3〜4回…

デザインが必要ないお店もある

ほとんど設備だけのラーメン屋さんとか、デザインがなくても流行っているお店はたくさんある。そこには、空間を楽しむことなどは余計なことで、ただラーメンの味と向かい合うことが大切なのである。(私はそういうお店を結構好きだったりする。)元々、おし…

陽向、オヤジくさい表情をする

おそらくは、陽向だけではないのだろうが、自我が芽生える前の赤ん坊の表情は、実にバラエティーに富んでいる。なんでそんな顔するの?と訊きたくなる様々な表情には、いわゆるオヤジくさい表情もたくさん含まれていて、大いに笑える。自我が芽生えて、他人…

映画 殯(もがり)の森

観終わって、「アーティストの定義」のことを考えた。ものをつくるには、設計図に従って、我を捨てて、忠実につくる職人と、設計図なしに、もしくは設計図をつくりながら手を動かしてつくるアーティストがいる。(これは実際に職人と呼ばれているか、アーテ…

アーティストの定義 その3

つくる課程の中では、意図がそのまま実現された部分と意図からはみだした部分とが両方現れる。例えば、壁に白いペンキを少し塗った場合。意図の通り、白い壁が実現した部分と、元の壁についていた汚れが白いペンキに混じり、濁った色が出現した部分があるの…

アーティストの定義 その2

アーティストと職人の違いについて、もう少し、書いてみる。純粋なアーティストも、純粋な職人もいない、という前提の上での話である。アーティストは、まず、自分の持っているものがあって、それに世の中を合わせようという姿勢でものをつくる。職人は、ま…

アーティストの定義 その1

アーティストと職人はどう違うと思いますか?とか、アーティストとデザイナーはどう違うと思いますか?とか、質問されることがある。それぞれの人に答えがあっていいと思う。どれが正しい、というタイプの質問ではないだろう。私自身、聞かれるたびに考えて…

ファンタオレンジ

小学生の頃、毎日通っていた柔道の道場。練習が終わると、のどがカラカラで、必ず近くの店でファンタオレンジ500mlを一気に飲み干した。しかし、いつも少し飲み足りない気持ちだった。ある日、私はファンタオレンジのプールを泳いでいた。飲んでは泳ぎ、…

見ること・見られること

私は通りを歩くときに、すれ違う人の顔をめったに見ない。なぜなら、見るという行為が、人対人においては、攻撃的なものであると知っているから、としか言いようがない。「何じろじろ見てんだよ」と怒る人間がいる。他に「眼を飛ばす」とか、「メンチを切る…

陽向、太陽へ向く

昼寝をしているといつも、気がつけば、窓から差し込む光の方向へ顔を向けている。

子供が生まれるということ

ボルネオ島は、北側がマレーシア、南側がインドネシアに分かれている。国境はジャングルになっている。そのマレーシア側にケラビット族が住む集落バリオやパ・ルンガンがあり、そこを訪れたときのこと。たまたま私が訪ねたときに、お祝いの儀式があった。英…

映画 レイン

クリーブランドに降り続く雨。クリーブランドは、バッファローに住んでいた頃、シカゴやデトロイトへ車で旅するときには、いつも通る都会だったが、一度も立ち寄ったことがない。これといった特徴のない、どこにでもある衰退した町。そんなクリーブランドに…

世界を旅しながら稼ぐ方法

昨日、大道芸人の方とお会いしてから、自分は大道芸人のように世界を旅しながら稼ぐことができるだろうか、と考え始めた。今までも、何度も考えたテーマだが、答えが出なかった。しかし、いざそのような人に会ってみると、やはり実現させたい気持ちになる。…

大道芸人と千円札

大道芸人の方にお話を聞く機会があった。日本は、海外と比べて、大道芸人で生きていくのに有利だ、とおっしゃっていた。その理由は、最少額の紙幣が千円札だからだそうだ。日本人は、周囲の方が入れる金額に合わせて自分の金額を決めるし、コインだとせこい…

ソウル

タイを旅行した後、飛行機は韓国のソウルを経由した。そこで2泊3日を過ごす予定になっていたことをすっかり忘れていた私は、たじろいだ。残金が1万円しかなかったのだ。飛行機は夜、ソウルへ到着。とりあえず安い宿を探さなければならないが、ガイドブッ…

道案内

目的地へ向かうとき、人に道を訊くのがきらいだ。時間さえあるならば、迷っても自分で探す。正直、迷子になるのは嫌いではない。迷子になりたい、という願望すらあるくらいだ。本屋へ行っても、できれば探している本は自分で探したい。探し回る時間ほど、楽…

魁傑

朝青龍の引退で、相撲への興味はさらに薄れてしまった。ものごころついて以来、北の湖、千代の富士、貴乃花、朝青龍と主役が交代したが、ちょうど情報化社会が発展する時期と重なり、かつては天にいた大横綱はいまや地へと堕とされた。私が少年の頃に憧れた…

リチャード・セラ

リチャード・セラの作品と言えば、地面から刃物が隆起したような分厚い鉄板を思い浮かべる。分厚い鉄板のかたちは単なる直線か、単なる円弧に過ぎない。まさに素材のままである。素材が、ぶっきらぼうに自然の中に現れる。もしくは、都会のストリートに現れ…

映画 街のあかり

2006年。フィンランド。カリウスマキ監督。映画の中で、男はただひたすら負け続ける。ばかにされる。仲間外れにされる。笑われる。追い出される。だまされる。カモにされる。刑務所に放り込まれる。殴られる。半殺しにされる。そのように扱われる理由が…

他者の眼

陽向の目が開いて、周りの様子をじっと見るようになった。その目を覗き込んで、目を合わせる。陽向は、何を考えているんだろう?もちろん、笑いかけても笑い返してくるわけではない。彼には彼の事情がある。いかに笑いかけても、おっぱいが欲しかったり、お…

natural high sense +

町屋の美容室natural high senseの2号店。グリッドフレームのアーティストたちのstudioの成果を存分に発揮したプロジェクトになった。私たちが楽しんでつくるお店は、結果的にたくさんのお客を呼び込むお店になる。それを信じてくださるオーナーさんたちに…

映画 誰も知らない

是枝監督。母親に置き去りにされた4人の異父兄弟、明、京子、茂、ユキ。4人は、母親が残したわずかな金でなんとか懸命に生きていこうとする。学校に行くことも許されず、長男の明以外は、部屋の外へ出ることすら許されていない。だが、時が経ち、金はほと…