gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

2018.6

レスポンシブ

小さなころから柔道を始めて、栄養士になる勉強を経て、料理人になった方にお話を伺う機会があった。料理は、お客さんの状態に応じてつくる。お客さんと言葉を交わしながら、状態を探るのだ。まるで、柔道のようだ。相手の動きに応じて、相手の状態を捉えて…

現場作業

横浜中華街のHIROMAS HOSTELが最終局面を迎えている。先週末から、ぼくも現場へ出て、作業をしている。ぼくの問題は、脚立作業が苦手で、慣れないと平衡感覚を失って、気分が悪くなってしまうことだ。過去の経験では、その後で座り込んで動けなくなってしま…

探しもの

見つけなければならないものが、他人に属するものであり、なおかつ、買えるものではなかった場合、それを手に入れるには気の遠くなるような道のりを要する。ぼくが直面している問題だ。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実…

ゆうじにて

未来をつくっていくために、チームを結成する。そんな四人会。異物を受容することの美。ぼくらが貢献できるのはここだ。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリアル…

横浜中華街

横浜中華街のHIROMAS HOSTELでベンチをつくってきた。(つづく) ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリアルス実験工場

お役所的

20年店舗空間をつくる仕事をしていて、初めて消防検査を拒否された。いつもはオープンできる状態で見てもらうのだが、今回はオープン日程の都合で、営業許可証を工事終了とともに出してもらうために、工事途中での検査を依頼した。特別に工事途中での検査…

かまど屋さん

かまどを3代に亘ってつくり続けていらっしゃる、かまど屋さんを訪れた。3代目は、ご兄弟2人だ。謙虚で、まっすぐな仕事をされることが、その佇まいから伝わる。薪を焚く、という古代からの営みが、あらゆるハイテクな手段とも違う味をつくりあげるらしい…

ソトチクのファサード

Pizzaria da MARCOのファサード計画を、SOTOCHIKUの視点で進めている。時間をいかに包含するか?毎日の生活の繰り返しの中に、どれだけ人の心を動かす発見を入れ込めるか?強い磁場があれば、その亜周辺に位置取り、自由に本質を発展させていく。そんなバラ…

演じること

ぼくらは、いつも立場に応じて役を演じながら生きている。誰も他者がいなくなったとしても、ぼくらはこうありたい存在を演じる。だから、素の自分なんて、明確なものはどこにもなくて、誰を演じていたとしても、総合して自分なのだ。ぼくらは、演じたい人間…

ロッカー収納事件

陽向が柔道に通う講道館から電話があって、陽向が友達の水筒やTシャツを更衣室のロッカーに隠すという事件を3回も連続して犯した、と知らされる。この犯人が陽向だということが、防犯カメラを調べてみて判明した、とのこと。講道館の先生方が、3度とも何…

沈黙

遠藤周作の「沈黙」は、神の沈黙だが、それを一度も想起しない人生などあるだろうか?神よ、なぜあなたはこの状況において押し黙ったままなのですか、と問いかけない人生などあるだろうか?心の中で、そう叫ばざるをえない世界に産み落とされたからこそ、闘…

検定

五反田へ陽向を漢字検定に連れていく。大勢の小学3年生が、親と共に集まって、日曜日にテストを受ける。廊下で子供がテストを終えるのを待つ親たちの中にいる自分が不思議だった。絵に描いたような、都会によくある親子だよな、と。 ← 創造性の連鎖でつくる…

映画 RUBBER

2010年。フランス。あまり、覚えていたい種類の映画ではない。が、変な位置にあるから、他に紛れることなく、何年経っても覚えていてしまうんだろう。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素…

それぞれの器

陽向の担任の先生との面談で。先生曰く、・・・あることを人に理解してもらおうとすることは、器に水を注ぐことに似ている。その器がいっぱいになって、溢れ出すとき、人は初めてそれが腑に落ちる。器の大きさは人それぞれです。陽向くんの器は大きくて、何…

煩悶

森達也は、近頃のメディアの劣化の背景には葛藤と煩悶の欠落がある、と語っている。正義と悪の二元論を強調し、分かりやすくするあまり、制作側が、商業主義と己の志が乖離することに、何も感じなくなってしまった、という。どの仕事にも、同じような乖離が…

土を持ち込む

ぼくが実現したいのは、「これは捨てられて、忘れ去られたものですよね」と後ろめたさを感じるようなものを空間の中に持ち込むことだ。したがって、外に在った土を持ち込めばソトチクということにはならない。例えば、「北の国から」というドラマがあった。…

20周年

今日でグリッドフレームは20周年。今回もこれを書くまで忘れていたくらいのことではある。けれど、一つの節目として、今年は感謝の気持ちを込めてイベントをしたい。 たくさんの人に支えていただいたからこそ、の今日。 その人たちへ向けて、ゆっくりと今…

年月

とても長い年月を一つの商品をつくることに費やしてきた会社を知った。時代の変遷にどのように対応してきたのだろう、と考えると気が遠くなるようだ。今在ることが奇跡のように感じられる存在がきっと在って、それらはこの瞬間も歯を食いしばって立っている…

塩水

入浴用の塩が、陽向のアトピー性の皮膚にはよいようだ。入浴後は、すぐにぐっすりと眠っている。海染と呼んでいる、海の波の形を写し取った鉄板も、海の塩分のおかげだ。塩水の恩恵。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験…

うるさい

最近、陽向がぼくがあれこれと指示したときに、「うるさい!」と言う。ぼくは父親にそんなふうに言った覚えは一度もないし、時代が変わったとはいえ、そこは容赦してはいけない。徹底的に叱って、二度とそんな口の利き方はさせないようにしなければならない…

ドキュメンタリー

日大アメフト部

日大アメフト部の監督やコーチへのバッシングが凄まじい。会見の内容はひどいものだった、とは誰もが認めるけれど、たぶん自分が彼らだったら、と想定してみれば、日本人の何割かは、あんな会見をしてしまうのではないか、と思う。だから、騒動がばかばかし…

浜辺に流れ着いた枝付きの長い竹を、陽向が砂に突き刺して立てようとする。それを友達の蓮君が抜いて、波に流そうとする。どちらにも強い意志があって、譲らない。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリ…

海染め2

現在施工中の横浜ホステルに取り付けるための鉄板に波の跡をつけるため、海へ行った。前回は2〜3時間浜辺に放置して何度か大きな波を受けるような設定だったが、今回は1度だけの波を受けさせて波のかたちを付けることを試みた。膝の深さの海へ入って、波が…

本番

10年の時間

つくらせていただいたお店が10周年を迎えて、オーナーとお話をする機会があった。(つづく)