ものをつくる人は、あまり言及したくないトピックだろうが、オリンピックのロゴのパクリ問題について。
先日、以下のように書いた。
創造とは、ゼロからイチを生み出すことだ、と誤解している人は今も多いが、実際、創造と呼ばれているものは変換作業のなかに何かを生み出すことだ。
http://d.hatena.ne.jp/yogosiurubi/20150802
だから、それはパクリだ、などということを問題にしていること自体がナンセンスだ、と思う。デザインには元がある方がむしろフツーだ。また、こんなシンプルなロゴに、似たものがない方が不思議だ。日の丸に似ている国旗が世界にたくさんあるのと同じくらいシンプルだし。
実のところ、なあんだ、この程度の変換だったら、ぼくにだってできる、と思っている人が大勢いる、というのが、この騒ぎの一因だろう。
そう、あなたにだってできる。実際、ぼくはそう信じている。
じゃあ、実際にやってみよう。
･･･というきっかけになれば、この件が騒がれたことも、無駄ではないだろう。
創造的であろうとする姿勢ができるだけたくさんの人に広がることが社会を強くする、とぼくは信じている。
← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン：グリッドフレーム
← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン：マテリアルス実験工場
