gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

買い食い

私が子供の頃は、いたるところに、たこ焼きやら、大判焼きやら、やきとりやら、店頭で買える食べ物屋があって、習い事などの行き帰りに買い食いをするのが楽しみだった。歩きながら食べるのが、うまい。今でもそう思う。しかし、最近は、行儀が悪いからか、…

陽向くんのママ

妻の妹の娘、椛(もみじ)は、3歳。妻のことを陽向が生まれる前は「あっこちゃん」と呼んでいたが、陽向を連れて久しぶりに会うと呼称が「陽向くんのママ」に変わっていたそうだ。妹が、「陽向くんのママは、あっこちゃんでしょ」と言うと、椛は、「えっ、陽…

Creative Cafe 汚しうる美

昨夜、東工大 Creative Cafeでお話をさせていただいた。(お忙しい中、わざわざ来ていただいたたくさんの方々、関係者の方々、心からありがとうございました。)グリッドフレームは、即興演奏のように空間をつくっていくことを大切にしているが、私自身は、…

survivalとliveの関係について

学生時代、発展途上国を旅しながら、survivalとliveの関係について考えさせられた。それまで、survival(生き残る)という段階を越えて初めて人はlive(生きる)が可能になる、と私は教わってきたような気がしていた。私たちは、もちろんliveを求めている。だが…

新陳代謝

明日で生後3ヶ月になる陽向を見ていて、驚くのはその新陳代謝の速さである。例えば、朝つるっとした肌をしていたかと思うと、夜には顔中が湿疹だらけになっていて、別人28号である。そして、3日後の朝、まだ湿疹だらけだと思っていると、夜にはつるっと…

映画 アカルイミライ

きみたちに 25のおれを見せたかったなあ あのとき、なにか考えていたけれど もう全く思い出せないし、 きっと、くだらないことだったんだろう若いってそんなことなんじゃないかなあ そういって、若者に惨殺されてしまう55歳。ちょっとした金とかたちだけの家…

編集される

フィルムアート社の編集者でいらっしゃる津田さんが、28日(金)のCreative Cafeをお世話してくださっている。事前に、パワーポイントのデータをつくって約50枚の写真をお送りしたら、「少し数を整理しましょう」と、14枚に減らされて戻ってきた。残った…

誰かがやってくれること

私はこれまで、誰かがやってくれることは、完全に人任せにして、のんびりとやらせてもらってきた。私がなまけものだ、ということもあるが、それよりも、人任せにしたものの結果は、私を驚かせてくれることが多いからだ、と思う。「汚しうる美」と呼んでいる…

テレビのない生活

数ヶ月前からテレビを片付けて、テレビを観ない生活を始めている。別に、観ないようにしようと心に決めたわけではない。たまたま、一時的に場所を移す必要が生じて、動かしたら、元に戻すのが面倒になっただけである。10年以上前の一人暮らしのときに、テ…

大道芸

お台場まで芸人まことの大道芸を観に行った。スピーカーなどの機材の位置決めから始め、客の動きを見極める。鋭い眼光には、すべてが緻密な計算で成り立っていることが伺える。客寄せのアナウンスが始まる。鋭い眼光は、瞬時に芸人のやさしい目に変わる。ち…

矛盾は必ず無矛盾であろうとする方向を持つ

私がかつて裏通りの壁に「汚しうる美」を見い出したとき、私はその場所へまた次の日も通ってみた。前日のようには、美しいと思うことはできなかっただろう。というより、醜いと思ったかもしれない。「汚しうる美」は、常に美しいものではない。なぜなら、汚し…

かけがえのなさ

スクラップヤードのスクラップたちを見ていると、不思議な感じがする。それは、自動車を見て、自動車だと認識するような視点とはどこかが違うからである。通常、捨てられる以前のものを見るとき、「機能」として見る見方が突出することが多い。一方、私がスク…

イチョウ並木に降る雨

雨の日に傘をさして歩くとき、イチョウ並木にさしかかると、傘をたたく雨は突然静かになる。そして、しばらく歩いていると、葉の上に溜まっていた雨が一斉に落ちてきて、突然の大雨になる。並木を抜けるまでに、2〜3度、これを繰り返す。雨の日の帰り道の…

映画 This is it

マイケル・ジャクソンに興味がなかった人でも、この映画を観てファンになった、という人はたくさんいるだろう。すべての人は、この映像の数日後に彼がこの世からいなくなってしまった、という事実を前提として観ることになる。彼の一挙手一投足を愛おしく感…

つつじ

全国各地で、つつじ祭りなど、つつじに関するイベントは多い。それほどよく見られる花であるが、つつじには桜ほどの人気がない。それは、花と葉の色彩のコントラストがあざやか過ぎて、日本人独特の侘び寂びの感性に合致しないからであろう。また、花は散る…

日本語からくる閉塞感

メールマガジンJMMの中の冷泉彰彦さんの今週のコラムがおもしろかった。アメリカにいる冷泉さんが、経済評論家の勝間和代さんと、巨大掲示板「2ちゃんねる」の元管理人のにしむらひろゆきさんの対談に関して書いているものである。「勝間さんは個人の幸…

1年間の太陽・風・雨

メッキした鉄板にさまざまな色の塗装を施したものを、ベランダに放置し、太陽と雨・風に晒してから1年が経った。写真のように、一年間という時間が表面に刻み込まれている。このような外で太陽や風や雨がつくりあげてくれた素材を、室内に持ち込んで空間をつ…

果報は寝て待て

うまく行かないことがあると、自分の中に原因を求めがちだが、最近話した知人は、相手に問題があるんだ、と考えるそうだ。感心してしまった。自分はベストを尽くしている、という自信がそれを言わせている。自分のできることをやる。あとは、天に任せる。そ…

悪夢

悪い夢を見るのは、決まって目覚めの直前である。特に多いのは、目覚まし時計がなった後に、しばらくウトウトしているときである。そんなことなら1回目の目覚ましですぐに起きればよかった、と後悔する。明日から生活を改めよう。1回目で起きるぞ!

モロッコ・フェズ

フェズのメディナ(迷宮)を歩きまわると、10歳くらいの少年が声をかけてくる。ガイドをして、お金を稼ぐためだ。道に迷うことが趣味な私には、ガイドは必要ない。だから、「友達としてなら、一緒に歩こう」と提案すると、「わかった」と言う。とにかく、二…

決めカット

店舗の提案に、パースを用意するのは、パースに描かれたビューが、まさにお店の「決めカット」だからである。決めカットのないお店は、お客さんに空間的な強い印象を残せない。また、お客さんは、決めカットのビューの中に自分が存在する、ということに、気…

現実と実現

死とはなにものでもなくなることではなく、すくなくともなんぴとかにとって、現実としてあったものが、実現と呼ばれるところのものになることだ、とあの人は言っていた。(「意味の変容」p.102)今日、現実として起こった出来事のひとつひとつが、遠い未来に…

遠くを見る目

10年後の社会を想像してみて、と言われたら、どのように10年後のイメージにたどり着くことができるだろうか。世の中は、発展の一途をたどっているのか、それとも、同じことを繰り返しているのか?人間に関して言えば、歴史上の人物と比べて、現在の人間…

アールヌーボー

フランス語で「新しい芸術」という意味で、19世紀末から20世紀初頭にかけて流行した芸術運動。写真のように、植物をモチーフとしたようなデザインが特徴的だ。建築では、鉄の物性を活かした自由なかたちが表現された時代だ。この後、時代は工業化、量産化に…

陽向の視線の先

陽向があらぬ方向をじっと見ていることがある。(生後3ヶ月目に入りました)例えば、抱っこされているときに、天井の一点をじっと見つめていることがある。視線の先には、何もない、ように見える。最近は、その何もない方向へ向かって、話しかけているよう…

遠いということ

タンザニアのケニヤ国境近くの小さな町のこと。もう名前も忘れてしまった。部屋を片付けに来てくれたのは、10歳くらいの少年だった。片付け終わった後に、彼は少し緊張しながら、私に聞いてきた。「これ、もらってもいいですか?」見ると、蚊取り線香を置…

列車空間

現在、列車の中のようなバーを計画中。(写真は、4年前につくった食堂車のようなジンギスカン屋さん)乗り込む。飲む。そして、降りる。飲んでいる間、バーはどこかへ連れて行ってくれる。降りたときに、同じ街が、違う街に見えると素敵だ。

タイムスケジュール

昨夜、観たワイルドライフの主人公は、毎日8:00に起床し、河原をジョギング、9:00にシャワーを浴びて、9:30に近くの喫茶店でモーニングを食べる。そして、どこにいようが、必ず19:00ちょうどにビールを飲む。この日課を5年間続けている。…

映画 ワイルド・ライフ jump into the dark

青山真治監督の1997年の作品。期待したような深さはなかった。軽い作品といってよい。ただ、この監督の作品の特徴である、この世が徹底的に不公平であることは、ここでも貫かれている。復讐を遂げることができずに死んでしまった人間に対して、徹底的に冷た…

ニューヨークシティ

現在、ニューヨークシティのカフェをモチーフにしたカフェを計画中。ニューヨークシティの店舗空間の特徴として、上の写真のように、シンプルでベーシックな空間に、モダンアート的なユーモアを組み合わせたセンスのよさが挙げられると思う。通りがかる人は…