gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

メール会議

昨日、スタッフ全員にメールを書いたら、全員から返ってきた。みな、真剣に書いている。ときおり、全体会議なるものを開くことがあったが、時間がかかる割には成果が少ないことが気になっていた。書くことは考えることなので、内容のある答えをもらえる。直…

sparklez

陽向がsparklezというおもちゃに夢中である。いや、正直に言えば、私が夢中である。8年ほど前に出張先の京都で見つけたおもちゃで、今回の引越しで再発見されたものだ。引き出しの隅で、すっかり錆びついていたので、妻が「捨てようか」と言った。ゼンマイ…

徹夜

この仕事をしていると、たまに徹夜になる。デザインの結果が予定通りの時間に出るなんて、私に限ってはあり得ないと思う。いつ、どの瞬間にストンと落ちてくるのか、それをいろいろな視点から眺めながら待つのみである。眠ってしまうと一瞬だが、徹夜をする…

幸せは同心円状に広げていくべきものか

1.自分が幸せになる 2.家族が幸せになる 3.周囲の人たちが幸せになる 4.地域の人たちが幸せになる 5.都道府県の人たちが幸せになる 6.日本国民が幸せになる 7.アジアの人たちが幸せになる 8.世界中の人たちが幸せになるこんなふうに、幸せは…

シカゴ

シカゴは建築を観るために建築学科のクラスメートたちと訪れた。10数年過ぎて、写真は残っているがあまり記憶に残っていない。自分の視点を明確に持っていなかったのだろう。思い出すのは、入った日本食レストランのスタッフが全員中国人だったことくらいだ…

小野田少尉の帰還

asahi.comに1974年にフィリピンから帰還した小野田少尉の記事が載っていた。帰還したとき、終戦後すでに30年近く経っていた。湿度の高い、虫だらけの南国の山間部で、彼は日本兵として闘い続けた。途中、新聞やラジオで情報を得ながらも、30年間も終…

代官山

ここ数年、元気のない印象だった代官山が活気を取り戻し始めた感がある。元々、スケールが小さくて洗練されたイメージのこの街は、東京の街の中でも際立った存在だった。私にとって、さほど興味深いものがあるわけではないが、涼しげな佇まいがよい。洗練さ…

高級な空間

クライアントに「高級な空間」を依頼されることがある。「高級」という言葉は私のような「今まで見たこともないような空間」をつくろうとする者にとって簡単ではない。なぜなら、「高級」という言葉は暗に次のような意味を含みこんでいる場合が多いからだ。①…

血液型

求人面接のとき、血液型を訊ねてはいけない、とasahi.comにあった。科学的根拠がないからだという。また、本人の努力では変えられないから、とも書いてあった。自分はB型。典型的B型の性格とよく言われる。超マイペースだとか・・・。(ほっとけ!)記事の中…

私は正義の味方だ その後

10年前くらいにHP上の日記で「私は正義の味方だ」という文章を書いた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・場所はアメリカのスーパーマーケット 突然だったかもしれないし、予感はあったかもしれない 「全員その場で伏せろ!動くな!」 叫んだのは…

あまのじゃく

陽向はもうすぐ1歳半。にわかに自己主張が盛んになってきた頃。薬を飲ませようとするが、なかなか飲んでくれない。ゼリーに混ぜたり、ジュースに混ぜたり、あらゆる方法でトライするが、いつも首を振って口に近付けようとしない。今のところ決め手となる方…

運河

江東区・森下駅近辺の運河を橋を渡りながら撮影。上には首都高7号線が通っている。完全なシンメトリー。首都高の橋脚もまっすぐに向こうへ連なっている。周囲には誰もいない。小さな工場がひしめきあう静かな地域に、誰のためでもないかのように、このシン…

ウイリアム・モリス

私はウイリアム・モリスについて、あまり興味を持てない。それは、アーツ・アンド・クラフツ運動の原因・経過・結果が、現代から見て余りに自明のことのように映るからである。そこには、なんの不思議も感じられない。それは私の勉強不足に起因しているのか…

アーツ・アンド・クラフツ運動

アーツ・アンド・クラフツ運動とは、19世紀後半にウイリアム・モリスが主導したデザイン運動である。「産業革命の結果として大量生産による安価な、しかし粗悪な商品があふれていた。モリスはこうした状況を批判して、中世の手仕事に帰り、生活と芸術を統…

恩師

私が恩師と呼ぶべき人は、私の話をよく聞いてくれた人である。学校で教わった先生の顔を思い浮かべても、浮かぶ顔はそのような人たちだ。そのような人が傍にいてくれたからこそ、私は自分の考えを進めることができたと思う。昨日書いた「ローズマリーの赤ち…

映画 ローズマリーの赤ちゃん

1968年の作品。自分が身ごもった赤ちゃんは、悪魔の子だった・・・、というストーリー。正常なのは母親だけで、周りはすべて悪魔教に侵されている。誰にも助けを求められない中に生きる恐怖。(この部分については、最後にどんでん返しがあって母親の単なる…

ジェネレーションギャップ

身近にいる学校の先生たちに教育についての話を聞いた。生徒とのジェネレーションギャップを感じるか、という質問に、生徒だけでなくその親とのジェネレーションギャップも感じる、という。親たちに自分の話を理解してもらうために、自分をそのジェネレーシ…

鉄腕洋食

家族で食事に行った店の名前が『鉄腕洋食』。少しひねった、それでいてストレートな創作料理を楽しんだ。そのような店にふさわしい名前だった。というより、その名前だからこそ、シェフは自由に腕を振るうことができるのだろう。名前はそんな力を持っている…

積乱雲

夕方、空を見ながらのジョギング。大津は阿蘇の麓の町だ。空が大きい。大きな積乱雲が夕日を背にして三次元を強調する。雲が質量を持つものとしてこちらへ迫ってくる。ふるさとの自然に力をもらう。 ← グリッドフレームのHPはこちらです ← ランキングに参加…

映画 硫黄島からの手紙

硫黄島の戦闘が絶体絶命の状態になった後、命令系統が乱れる。それぞれが、それぞれの価値観で動き始め、その結果、多くの兵を無駄死にさせる。これは日本に限ったことではないだろう。極限状態になったとき、組織的な動きは乱れる。乱れないとすれば、極限…

あの夏休み

父の初盆で熊本へ帰省している。この時季に帰省することは少なくなっていた。つまり、久しぶりの熊本の夏である。東京の夏と比べると、暑さの質が違っている。ヒートアイランドの東京よりは随分過ごしやすい。世の中が節電といっても、やはり今年も東京はヒ…

歩いた!

自立という言葉がある。まさに、文字通りにそれを思った。陽向が歩いた。ブッダは7歩歩いて「天上天下唯我独尊」と言ったといわれる。陽向は7歩ほど歩いて座り込み、声を上げて悔しがった。ずーっと歩けるイメージができているのだろう。他人に依存せず、…

権限とお金

復興の進まない震災地。南相馬市長が「今欲しいものは?」とインタビューされて、「権限とお金」と即答したそうだ。やるべきことが明確にあり、その道筋も立っている。行動のために必要なのは「権限とお金」、つまり、信頼してその人に任せることである。復…

The Five Points

これから施工に取り掛かる創作ダイニングのお店である。クライアントの求めるもののレベルが高かったために、私たちの眠っている力も引き出されたようだ。グリッドフレームの原点である、外部性を取り入れた、発見する喜びを提供するデザインに立ち返ること…

初めての美容室

陽向は1歳と6ヶ月目。生まれて初めて髪を切りに美容室へ。鏡を前にした途端に大泣き。最近、自己主張が強くなってきたのに比例して、よく泣くようになったなあ。でも、泣いてもダメだ。まん丸の顔だと思っていたが、髪を切ると面長だ。髪型の力は大きいこ…

コツコツと

未来はどこまでいっても不確実だが、希望は常にそこになければ今を生きることができない。手を使ってひとつひとつ新しいものをつくり出していく人生を選択するのであれば、必然的にコツコツと積み上げていくことをベースとすることになる。ちょうどこの日記…

坂道

人は坂道を転げ落ち始めると、加速度がついてしまい、どんどん速度を増していく。そのまま止まらない、ということだってあるだろう。だが、不思議なことに大抵の場合は下げ止まりのポイントがあって、その速度を上昇の速度に変える。転げ落ちるのを止めてく…

人口密度

16年前の写真で、町の名前までは定かでないが、モロッコであることは確実である。町は多分、フェズ。丘から町を見下ろすと、建物の密集度に圧倒される。道が全く見えない。緑も少ない。建物のみがひしめいている。どうしてこんなに密集して暮さねばならな…

人はだんだん強くなるのか

例えば、かつては階段を上り下りしていた場所にエスカレータができると、すぐにエスカレータでの移動に慣れてしまって、階段を使うことがとても億劫になったりする。似たようなことは枚挙にいとまがない。かつてはやってあたりまえのことが、多大なエネルギ…

隣の町へ

東京は少し移動するだけで人の様子が変わる。千駄ヶ谷から赤坂への引越し。移動距離は歩いても30分くらいのものだが、風景も歩く人もまるで違う。中沢新一の「アースダイバー」の地図によれば、洪積層から沖積層への引越しだ。ただし、窓からの風景は洪積層…