gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ジャズ

他のジャンルの音楽について何も語ることができないように、ジャズについても何も語ることなどできない。森敦『意味の変容』に「クラシックの精妙巧緻を粉砕して、始原をとり戻そうとするものである。」とあるが、クラシックの何たるかをつきつめた者がジャ…

銭湯

表参道の交差点からほどない場所に、清水湯という銭湯がある。家族でときおり利用しているが、リラックスできる、なかなかよい銭湯だ。数年前に改装されて、いわゆる番台のある銭湯ではない。陽向だけが男湯、女湯を自由に行き来しているが、そろそろ女湯は…

成長痛

眠っている陽向が朝方、「痛い!」と言った。起こす時間になって立たせてみると、歩けない。右の膝が痛い、という。何が原因なのか、さっぱりわからないため、とりあえず近くの山王病院へ連れて行くが、待たせるだけ待たされて、レントゲンを撮って、「異常あ…

無口

言葉が無力なときは、無口を決め込む。無口によって解決することがないわけではない。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリアルス実験工場← 未来の町並みをつくる…

決心

「ぼくもがんばるね」と陽向が言う。そういうセリフは、初めて聞く。なんの決心なのか。具体的なことはわからないが、何かが彼に火をつけたようだ。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材によ…

Be gladのカエル

屋外のサインとしてつくられたこのカエルは、ステンレス製だ。ステンレスは、鉄と比べてバネ性が強いので、曲げる加工が著しく難しい。003の粘り強さによって成された、おそらく他には存在しないであろうオブジェ。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:…

映画 ヤンヤン夏の想い出

2000年。エドワード・ヤン監督。多くを考えさせる力のある映画だった。この映画について、じっくりと文章を書きたいと思い、そのタイミングを待ったが、結局なかなかそんな時間もつくれないで1週間以上が過ぎた。このままでは記憶が薄れてきそうなので…

平和と自由

(photo by Sonoko Seki)1.いつもカメラを持ち歩く。気になるものに遭遇したら、即座にカメラを向けてシャッターを押す。フィルム式の「バカチョン」カメラだ。なんの設定もない。シンプルにカメラを向けて、ファインダーを覗いて、シャッターを押す。2.…

化学反応

ひとつのことを集中して考えることで、突然の化学反応が起きて、別の場所へ移動できることがある。森敦『意味の変容』は、その作用がどのようなものであるか、を追究するための本ではないだろうか。別の場所へ移動できるときの高揚感を思うと、それはひとつ…

6年

はてなダイアリーでブログを書き始めてから、いつの間にか6年が過ぎた。毎日、書くことを課す、というのは、ぼくのメンタリティには問題なく合っている。たぶん、これからもアクシデントがない限り、毎日書き続けることになるだろう。莫大な量になった文章…

ネイルサロン BELCIA

雲間から射す光の神々しさとあたたかさ。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリアルス実験工場← 未来の町並みをつくるファサードデザイン:GFファサード&サイン

猿山の頂

上野動物園の猿山の頂で、悠然と飯を喰っているのはきっとボスザルだろう。体は大きくないし、まだ風格も感じない。きっと若くしてボスザルになったのだろう。群れをまとめて、頂点で飯を喰う気持ちはいかがなものか? ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:…

できること・できないこと

自分のブログにセキュリティの関係でログインできなくなる、ということが半月に1回生じていた。その度に、IPアドレスを書き換えてまたログインする、ということをもう1年も続けてきたが、さすがに面倒くさくなって、レンタルサーバーへ問い合わせて、この…

裏地

裏地の派手さを表には出さない。江戸の粋の心根は、人間に対する興味へといざなう入口となる。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリアルス実験工場← 未来の町並み…

和とイタリアン

和のデザインも、イタリアンのデザインも、ぼくの頭の中では、ほぼ同じところへ着地する。境界はどんどん薄れて、最後にはアフリカンなデザインだって同じところへ着地するようになるのかもしれない。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム…

目を見る

陽向に大事なことを伝えるときは、陽向の目を覗き込むように顔を近づけて、ゆっくりと話す。話の内容よりも、陽向の目を見ることの方が大事かもしれない。伝える、という手段を軽く見てはならない。しっかりと意志を持って、確実に伝える。そうすれば、陽向…

18才の自分

あるクライアントは、どうすればよいか、迷ったときには、18才の自分に訊いてみる、と言われる。そのときによく聴いていた音楽を繰り返し聴くことによって、その頃の自分に会うことができる、と。その頃、憧れていたこと。もの。きっと、強くて、まっすぐ…

一日中、雨に打たれたような気持ちで家に帰る日は、ぼくは雨を楽しめているだろうか、と自問する。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリアルス実験工場← 未来の町…

機械

家族で九十九里の浜辺へ。ゴムのヨーヨーを買って、陽向にやってみせる。ちょっと難しくて10回と続かない。そのうち、浜辺を走り始める。すると、ヨーヨーは勝手に動いて、走るリズムに合わせて際限なく手のひらを捉え続ける。手のひらに当てようとするの…

武蔵境

クライアントと武蔵境駅の改札で待ち合わせると、待っている間、ひっきりなしに大勢の人が改札を出入りする。ぼくは初めて来た駅なので、こんなに勢いのある町であることを知らなかった。クライアントによれば、そのうちに吉祥寺を凌駕するような活気に満ち…

映画 三人の女

1976年。ロバート・アルトマン監督。シシー・スペイセクというホラー映画「キャリー」で血まみれの主人公を演じた人物が3人の一人だ。この映画の後も彼女はたくさん映画に出演したようだが、「キャリー」の印象が強すぎて、ぼくにとっては、他をイメー…

入り乱れる

何かイベントを仕掛ける側と、それに来るお客さん側が、同じ目的を共有したとき、両者の境界をお互いが越えて「入り乱れる」。そのような状態をつくり出すのをゴールとして、空間をつくることが多くなってきた。境界がくっきりと分かれることの魅力というの…

REW

「REW」という表記を見なくなって久しい。これは、カセットテーププレイヤーの「巻き戻し」のボタンに表記されていたrewindingの略だ。今となっては、アナログを象徴する表記にも見える。音や映像の信号を数値化することなく記録する場合、それをアナログ…

OUTSIDER2

グリッドフレームで空間をつくらせていただいた美容室Real Clothesの若手ヘアアーティストたちが企画したショーを原宿へ見に行ってきた。クラウドファンディングで会場費を集め、大きなショーを実現する行動力がまぶしく映る。いちばん前の席で見ていて、ス…

陽向のおごり

「お金なら、ぼくだよ」妻とお金の話をしていたら、陽向が突然ぼくらに話しかける。そして、おこづかいを貯めた小さな財布を取り出し、「パパに、ホーヒー買ってあげる」という。「ホーヒー?」「ほら、パパの好きな、にがいの」「あっ、コーヒー!」「そう…

もし生まれ変わっても

人は輪廻転生をどれくらい信じているのだろう?当の自分も、信じているのか、信じていないのか、わからない。ただ、もし生まれ変わったとしても、今回の人生が最高のものだ、と信じている。たぶん、信じる内容としては、こちらの方がよっぽど大事で、そうで…

膝のサポーター

膝が痛い、という母のために、マラソン用のサポーターをネットで探した。マラソンなどが盛んになって、こういった商品の進化はめざましいようで、日常生活の痛みをケアするにも、もはやドラッグストアよりスポーツショップで探す方が効果が期待できることが…

新しいマテリアルス

今年に入って、マテリアルスの内容を何度も吟味し、更新してきた。現在たどり着いたのは、「東京東部にある技術の粋を集めて、さまざまな新しい空間アート+デザインを実現していくことを目的とした実験工場」と言えるだろうか。いや、「技術の粋を集める」…

朝の花見

朝、家族3人で早起きして、おにぎりを持って出かける。陽向の保育園と会社は同じ方向にある。その途中の青山墓地にはたくさんの桜がある。そこで花見をしながら、おにぎりを食べる。さくらの間に垣間見える青い空と白い雲がさわやかだ。 ← 創造性の連鎖でつ…

静か

心が静かであること。ちゃんと生きるには、これ以上大事な条件はないだろう。表面上、どんなに激しく動いていても、揺さぶられていても、心の中の水面は鏡のようにあること。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながら…