gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧

能登の復興を遊び倒す

ピカリンさんという能登の復興ボランティア活動をまとめつつ、推進していらっしゃる方にお会いする機会があった。 そのときのお礼のメッセージを書いたら、ピカリンさんから次のようなお返事が来た。 「今できることをとことん愉しむ!今までもこれからも能…

穴水大宮の龍

奥能登の穴水町へ入ると、地震被害は大きくなる。 町の中心にある穴水大宮では、鳥居や手水舎が倒壊した。 手水舎のがれきの中に龍が立ち上がる。

錯覚

鉄板が助けを求める人の群れに見えてくる。

輪島朝市に未来を探す

焦土。焼野原。 焦土と呼ばれる場所をこの目で見たことがかつてあっただろうか?テレビや映画ではたくさん見てきた。この写真をメールすると、妻から「ガザかと思った」と返事。 ぼくはかつてスクラップヤードを「誰が来てもおかしくない」空間だと感じた。…

松波酒造

能登町で明治元年から続く老舗の酒蔵、松波酒造は今回の地震で倒壊して、酒をつくれない状態になった。ボランティアがかろうじて生き残った酒米を救出。小松市の加越酒造本部が共同醸造の手を差し伸べて、割れなかった3700本の瓶とともに小松市へ運ばれた。 …

能登へ

いよいよ能登へ向かっている 地震で倒壊した松波酒造を訪ねて、壊れたモノを寄付していただくためだ もちろん松波酒造の方々は日常を取り戻すために全力で動いていらっしゃる中、ぼくは文字通りお邪魔しに伺うことになる できるかぎり、お邪魔にならないよう…

ジタバタ

自分はこちら側にいて、あちら側のモノをつくるような仕事はしたくない ジタバタすることもなく、これがプロの仕事です、と涼しい顔をしてすでに答えの見えている仕事をするよりも、いつも自分にできるだろうか、という不安と期待の中で仕事をしたい 自分が…

笑顔

夜中の1時頃、仕事から帰ってくると、陽向は立ったまま固まって動かないでいる 最近よくあることだが、この時間はまずい 向かい合って話をして、体をさすってやわらかくする 数十分それを続けて、陽向はようやくベッドへ動いた やわらかな雰囲気の中、運動療…

壁を乗り越えていく

できないかもしれないことに挑む これを繰り返しながら生きていく 陽向に「一緒にそれをやっていこう」と話す 陽向が微笑む

一つ一つに向き合う

能登へ壊れたモノをもらい受けに行けることになりました。 まず、正直にお伝えしなければならないのは、ぼくたちは残念ながら、被災した方々が日常を取り戻すためのお力にはほとんどなれない、ということです。 ぼくたちは総勢9人の小さな会社であり、空間づ…

自分に言い聞かせる

このブログに書く言葉も、誰かに向き合って伝える言葉も、相手に伝えたいと同時に、自分に言い聞かせている言葉だ。 繰り返し繰り返し、自分に言い聞かせる。 いつか、その言葉が自分に浸み込んで、言葉通りの人になれますように。 おまじないにも似ている。…

もののけ祭り

vimeo.com 鋸南町のSOTOCHIKU&89(通称:パクチー銀行)で出会った方々が表参道のSOTOCHIKUショールーム訪れてくださった。 このようなお仕事に関わられたそうだ。 この「もののけ祭り」の世界は、ぼくが実現したい世界に近い。 自分がそこにいるという実在…

スーパーマーケット

「スーパーマーケットのような」というお題をいただいた空間について、考えている。 水平方向縦横に広いシンプルな空間。柱の大きなサイン。向こう側を感じさせる什器の透明性。 さわやかで、瑞々しい気持ちでいられれば最高だ。

獣のように

最近電車に乗るのが難しい陽向を毎月通う鍼灸院へ車で連れて行った。 駐車場に止めて、彼を連れて行こうとすると、立ち上がらない。 四つん這いになって動かない。 20分ほど立たせようと格闘するが、もう大人のサイズである彼を思い通りにはできない。 彼か…

能登からの報告

能登へSOTOCHIKU素材の寄付者を探す旅に出ているMさんから、今回の地震で大きな被害が出た酒蔵を巡った写真が送られてきた。 木造瓦屋根の酒蔵には甚大な被害が出ている。 能登町の鶴野酒造 能登町の松波酒造 珠洲市蛸島町の桜田酒造

混沌と落着き

毎日は混沌の中にある。今日も思いもしなかった出来事が押し寄せてくる。 最近は、それを愉しんでいる自分を感じられる。 軸がぶれなくなったのだろうか。 まるで祭りの熱狂の中にいて、同時に外から静かに自分を眺めているかのように。 その行ったり来たり…

第2回ペンキのキセキ

昨年11月末に行った第1回「ペンキのキセキ」で塗装していただいた鉄板が4か月ほどの鋸南の時間を記憶して、プロジェクトに使用されるべく引き上げられた。 今回、自由に塗っていただいたペンキは、途中雨が降って流され、人の手だけでは実現できない複雑さが…

切り株が語るコト

道を歩いていて複雑な表面を探すとき、切り株は確実にそのひとつだ。 なにごともそうだが、ものを美しく見るには、その距離を選ばねばならない。・・・「阿蘇の野の花Ⅱ」佐藤武之 距離を縮めてみる価値があるものは何だろう?