gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

風が吹くように、雨が降るように

人がつくったルールを理解し、その中で行動できる人。 国は、そんな人たちが生きる社会をめざしてきたんだろう。 風が吹いたら窓を閉めるし、雨が降ったら傘をさす。 だが、そこからはみ出す人たちがいる。 ルールを理解しない人や、その中で行動できない人…

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1人で高みを目指す人。 集団で登っていく人。 登りながら、いろんな山を目指す人同士を繋げる人。 ひっぱりあげる人。 これは体力が必要だ。 繋がって気づくのは、 実は一つの山のいろんな側面を登っているのかもしれない、ということ。 高みを目指すこと。…

自然

人にとっての自然とは何か? 放っておけば、湧きおこる衝動が誰にもあるのか? もし湧きおこるものがなければ、そのまま死へ近づいていくに任せればいいのか? 今日を生きるために腹を満たすことを考えるか? 明日も生きられるように考えるか? 一緒にいる君…

未来を愉しくする

右肩上がりの未来像が否定されるようになって久しいが、それはお金の面について言及されているんだと思う。 いつだって、個人個人がみんなで今日より愉しくなっていく未来を描くことはできる。 例えば、今、不満に思うことがあれば、未来ではそれを解消でき…

ジュゼッペ・ペノーネ

https://www.panorama.it/cultura/giuseppe-penone-uomo-sussurrava-alberi 木の中にある枝や幹を掘り出し、かつての姿を露出するアーティストがいる。千田泰弘さんにSOTOCHIKUの話をしたら、紹介してくださったアーティストだ。 ぼくは、このアーティストの…

脱・私有財産の世紀

富の集中を緩やかにするために、また、公共的な価値の高いプロジェクトが円滑に進むように、ポズナーとワイルは「共同所有自己申告税(COST)」の導入を提唱している。 自分の所有物(資産)の価値を自己評価しそれを公表する。それが留保価格より30%高けれ…

私有財産

「脱・私有財産の世紀」という副題がついている経済本を読んでいる。 自分の家すらも持っていないぼくには、縁遠いところがある。 とはいえ、私有財産がさまざまな経済の動きを邪魔しているのは、空間をつくる仕事の中でも感じることではある。 大家さんがど…

モダンの効力

それは、洗練という言葉と関係するのかもしれない。 あるいは、もっと根源的なものなのか。 ぼくは、いわゆる意図を感じる造作を直接的に眺めるのがきらいだ。意図とは、コンテクストを有する有機的なもので、ぼくの中へ入ってくると厄介に絡みついて出てこ…

個性という両義的なもの

空間に、個性を欲する人と、個性を欲さない人がいる。いや、同じ人でも、個性を欲するときと欲さないときがある。 個性とは、主張と言い換えてもいい。 ぼく自身、他人の主張を常に感じているのは心地よいものではないが、全く主張のない空間に身を置き続け…

関係を単純化しないために

3人以上でいるときに、ぼくがどこか居心地の悪さを感じるのは、自分が発言した情報量が十分ではなかったり、3人の関係性が作用したりで、自分の不本意な単純化されたイメージが独り歩きを始めるのを避けられない、ということにある。 2人であれば、間違った…

映画 STAND BY ME

1986年。アメリカ。 この映画は、タイ行の飛行機の中で観た。もう36年も前のことになる。 リバー・フェニックスは確かに存在感で他を圧倒していたが、他のすべてのキャストを明確に思い出せる、ぼくにとっては印象深い映画だ。 設定は、主役の4人が小学校6年…

コロナ後の世界への提言

昨日、「1、2、いっぱい」っていう未開民族の数の概念が、自分にも当てはまるな、ということを書きながら、なんとなくコロナ後のイメージにつながってきた。 オリンピックみたいに3人以上の「いっぱい」になると、お祭り騒ぎになる。コロナの好物だ。 しか…

1、2、いっぱい

未開民族には、数を1と2しか持たない民族が多いと、以前から聞いていた。 つまり、3以上は「いっぱい」「たくさん」と表現される。 昨日、コワーキングの場へ行ってみて、ぼくは未開民族みたいだな、と思った。 昔からそうだが、3人以上の話にはとても入り…

PAXコワーキング

佐谷さんが10年程前に経堂でつくったPAXコワーキングが、有楽町マルイ7Fで復活した。 佐谷さんとミーティングがしたかったので伺ったが、過去の会員メンバーが次々と訪れた様子で、またその人たちのキャラがそれぞれ個性的だった。 経営者もフリーランスも…

インスピレーション

鋸山の石切場にインスピレーションを得て、つくり始めた写真スタジオ。 壁の一面にその空気感を集約する壁をつくる。 そのときに、鋸山の土を制作材料に使用することを思い立った。 鋸山の石は凝灰岩であり、土は火山灰土だ。 それぞれの生成に直接的な関係…

地衣類に任せる

外壁なら、塗装をしなくても色を付ける方法はある。 地衣類に任せることだ。写真は文京区で通りがかった石積み。

SOTOCHIKUと「ペンキのキセキ」

仕込む、ということになると、正直抵抗がある。 自然発生的であることが、素敵に決まっている。 だから、自然発生的でありながら、結果としてそれが仕込むことになればいい。 日本には、ペンキで塗られた魅力的な外壁が少ない。 だが、ぼくは「ペンキのキセ…

障碍者の定義

東大TVで星加良司氏「無駄とされる人々」という講義を視聴した。 その中で障碍者は工場などで「言われた通りに働けない人」として登場したという。 「言われた通りに働けない人」がそうなら、ぼくらだって障碍者だ。 その人が持っている自然を、世の中の役に…

2021年のホタル

コロナの流行で、今年も人が少ない清和ホタルの里。 通行止めの先へどんどん進んでいくと、静かな暗闇を無数のホタルが舞っていた。 Iphone12になってから、ホタルを動画で撮れるようになった。 どんどん進んだ罰として、それぞれの靴の中に蒜が侵入したけれ…

映画 ELLE

2016年。フランス。イザベル・ユペール。 この暴力的な映画がアメリカではなく、フランスで撮られたことはその印象に大きな影響を与えているだろう。後味が悪くない。 それぞれの女性の強さ、生命力が清々しい。トラウマを乗り越えていく女たちと、変われな…

人の命よりも体制維持

政府のコロナ対策は、人命を救うことを第一義としないことは見ていて明らかだ。 安冨歩が言うように、そう断じることによってスッキリする。 だれも助けてはくれない。絶対に助けてはくれない。 ぼくらに抵抗できるとすれば、かれらが望んでいる体制維持を壊…

SOTOCHIKU素材の分類

・ペンキの剥がれ ・工場の床・台 ・錆など金属の変化 ・しっくい壁などの汚れ ・雨だれの跡 ・カタチの崩れ ・地衣類・コケ類 ・テーブルを毎日拭くことによるツヤ ・真鍮ドアの取っ手の変化 ・ぶつかった跡、こすった跡 ・昔の車のように紫外線で退色した…

アジアの色

インド・ジョドブールの青とモロッコ・シャウエンの青では、どこかが違う。 シャウエンには、ユダヤ人の宗教的な理由があって、何か厳格さを感じさせるからか。ジョドブールは、むしろ他の彩色とのコントラストが印象的だ。 自由さにおいて勝る、アジアの色。…

青い瞳のステラ、1962年夏

赤いキャンディ包んでくれたのは 古いニュースペーパー 白いペンキ何度も塗り返す 夏の風の中で 今頃故郷のテネシーあたり 刈入れ時さと片言交じりで バルコニーから覗くあんたは ブロンドさえも色褪せていた ・・・柳ジョージの声に風景が浮かぶ 色褪せたブ…

壊しながらつくる町

壊しながらつくる、のはこれまでも何度も提示してきたことだ。 一人の人間が、「壊す」と「つくる」の両方をやる。それは、とてもエキサイティングなことだし、やりがいもある。 だが、「壊す」人と「つくる」人を分ける。そうすることで、もっと大きな動き…

ペンキのキセキ

タクマクニヒロさんの「ペンキのキセキ」はそのままSOTOCHIKU素材図鑑だ。 SOTOCHIKU素材にはいろんな種類があるが、何度も塗り重ねたペンキが、時が経過して剥がれた様子は間違いなく魅力的だ。 しかし、「ペンキのキセキ」の被写体は海外がほとんどだ。な…

箱に入れただけの空間

吉祥寺カフェ&ウェディング22から鋸南エアルポルト行きのオブジェ。2トントラックの箱に入れただけで・・・!

鋸山縦走ランニング 3

ぼくにとってのメインは、鋸山の石切場跡だった。石の切り出し方は、どうやら一辺数m規模の直方体をパズルのように切り出していくようだが、山が崩れないようにどんな計算をしているのか。 本当は出入り禁止らしい、山に開けられた穴に入ると、自然の洞窟と…

鋸山縦走ランニング 2

ここ十年以上、登山もしていないため、久しぶりの山歩きだった。山を歩くということは、自分の足場を一歩一歩確かめることの繰り返しである。それを瞬時に判断できる人が速く動ける。さすが、佐谷さんは速い。ぼくは、その能力をもっと鍛える必要がある。 ぼ…

鋸山縦走ランニング 1

初挑戦の今回はほとんど走っていない。ペース的にはふつうの山登りに近い。景色も大いに愉しんだ。 が、このところ、頭の中はSOTOCHIKU(ソトチク)と呼ぶ、既にどこかの場所で長い時間を過ごした素材を材料として空間をつくる、という空間づくりに占拠されて…