gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

9歳

陽向が9歳になった。 陽向の好きな新宿ざうおで、同じく2月28日生まれの一つ年下のトモくんと2家族でお祝い。 陽向とトモくんは、鯛を2匹ずつ釣り上げて、全員でも食べきれない。 9歳は、大学に入るのが18歳とすればちょうど半分。陽向と暮らせるのもあ…

流れ落ちる音

壮大な滝から 大きな音が流れ落ちる 低くて太い音がメロディを奏でる 心の底面にあたっては 鈍く跳ね返り 静かに姿を消す音たち それらはどこへ行くのか

詩歌

詩を書くことや歌をつくるように、 今そうしているように、自分に向き合って文章を書くように、 ずっとそんなふうに仕事をする そうやって、できた空間は、ひとの心に それぞれの詩歌を生むのではないか そこから離れないように つなぎとめる最後の鎖になれば

ギター

かれは心底ギターが好きだったんだな、と思う。 大企業を辞めて、ギターづくりに専念するかれの姿は、本来のかれらしい姿だ。 つくっている途中の写真を見るだけで、かれが中学生の頃に弾いていた姿とともに、音楽が流れてくる。 よい空間だ。

スペイン 詩歌の生まれる風景

RCRアーキテクツの展示をギャラリー「間」で見た。 スペイン・カタルーニャに本拠を置く彼らの活動は、ぼくのスペイン観を体現するものだった。 そして、そのつくり出す風景は、世界のどこにでもスッと溶け込ませることができる心地の良いものだと思う。 ぼ…

映画 HUNGER

2008年。イギリス。 IRA暫定派の受刑者たちのリーダー、ボビー・サンズは66日のハンストで死んだ。75人がハンストの開始を2週間ずつずらして行う計画で7か月後に中止するまで、10名が死んだ、という。 この抗議は、イギリス政府が彼らの要求をのむ結果をもた…

命の価値

孤独は、他人一人一人の価値と向き合うために大切な条件だ。 いつもたくさんの愛に囲まれることは、時として向き合う心の働きを曇らせてしまう。

傘の骨

さした番傘の骨を見上げながら、軸を中心としてゆっくりと回してみる。 油紙の拡散光の手前で、黒く浮かび上がった傘の骨は、速度に合わせてだんだん消えていく。

2月のヒキガエル

ぼくらの家族に春の到来を告げるのは、青山小学校の帰り道にある墓地の歩道の隅っこに佇んでいるヒキガエルの存在だ。 2月20日くらいになると、ぼくはワクワクしながら学校へ陽向を迎えに行く。 もちろん陽向も愉しみにそれを待っている。 「いるかな?」「…

代官山 レオパドレ

代官山のアパレル、レオパドレが竣工した。 日本の伝統文化を洋服に取り込むブランドとして世界へ発信する 奥の深い三角形のサイトを活かして、さらに奥行を感じさせるカタチを配置した。 コンセプトは、内皮と外皮 外皮 / 内皮 - gridframe001の日記

何もないところに

どんなありふれた場所に見えようと そこに歌があれば人は生きていける 何もないところに その場所から生まれ出る歌を探して その歌を人の心に届くものにすること それがぼくらの仕事だ

暗がりのキャッチボール

陽向と夕方の公園でキャッチボール 辺りはだんだん暗くなって ボールとの距離感を奪っていく ゆるかった球がだんだん難しい球になって 続行不可能になって終了 太陽とともに過ごした日曜日

ウルトラマンが来るから 安心して

タイトルは、ぼくのスマホのリマインダーに1月1日に誰かが入れた言葉 この言葉が今年になって戦う自分を元気づけている 陽向が入れたとしか考えられないが、彼に聞いても「知らない」という 天から降ってきたと思うことにしよう

数の問題

最近、熱帯魚の水槽をぼんやり眺めながら思うのは、「数の問題」だ。 何度か、書いているけれど、昨夏に絶滅寸前だった我が家の水槽は、その後のグッピーとプラティの繰り返される産卵のために、今は60匹以上がひしめき合っている。 昨夏は残った数匹の魚た…

共産党

ぼくが子供の頃、実家では大人たちがいつも自民党を応援していて、共産党の存在について特に考えることはなかった。 冷戦が終わったときには、やっぱり西側が勝った、と単に安堵したけれど、その後の世界はもっと複雑で不安定になった。 政治に関心を持てな…

映画 トラブル・イン・ハリウッド

2008年。アメリカ。 映画のプロデューサーとはどんな存在なのか、を知ることができた。 あまり、偉い立場ではないんだな、と。

父と母

柳田国男を読んでいたら、農村の結婚のことに触れていた。 父と母は、同じ村で数十メートルしか離れていない家同士の出身だ。 そんな狭い世界で結婚するのは、当時の典型例に過ぎないが、広い世界に出ても探し出せないくらいに、お似合いの素敵な夫婦だ、と…

床屋

陽向の髪を切るのは、愉しみのひとつになっている。 今日は、わずか5分で切ってしまった。測ったことはないが、きっと新記録だ。 一人の人間の印象を、こんなにも大きく変えてしまうのだから、美容師になりたい気持ちが分かる気がする。

理解しあうこと

柔道部

ぼくが柔道部なるものに所属したのは、熊本高校にいた頃だけだ 今、諸先輩方がその歴史の本をつくっておられて、ぼくも寄稿することになった 小2から続けた柔道は、ぼくの原点のひとつだ 改めて、いろいろと思い出してみたい

クラスメイトへ

陽向のクラスメイトへの誕生日プレゼントとして、DEXITというゲームを選んだ。 うちも3人家族だが、その家も3人家族。 DEXITは3人~6人でプレイするから、それぞれの家庭でも、一緒にでもできる。 いつか、一緒にできることが愉しみだ。

未来の生活 9

働く人の美しい動きと それを可能にする空間 詩を喚起するために そこになにをなすべきか

抱えきれないものはない

いろんなものを整理して ひとつひとつ全部並べていこう そして、大事な物から並べなおす そのためには、 大きなテーブルか、 それでものらなければ 広い床が必要だ ゆっくりとそんな作業を 一日かけて

とらの森

まだその姿を誰も見たことはないが 夜になると森からとらの声が聴こえるらしい それも1頭や2頭ではない 無数のとらの声が聴こえるという といっても、雄叫びばかりが聴こえるわけではない もちろん とらもいろんな会話をするのだ 声を静めて話すものもいるし…

未来の生活 8

この世に生み出されたすべてのものを 否定しない 共存することに、悲しみや苦しみがあるなら、 きっとそこに詩を喚起してくれる

桂浜

20歳くらいの頃だったろうか? 高知の桂浜へ行って、午後のきらきら光るモノクロムの海を ゆっくりと小さな船が横切っていくのを、 延々と眺めていた マーク・アイシャムの「man in the mirror」がずっと流れていた 逆光の海が、記憶に焼きつけられている

未来の生活 8

リアルであることを いつも時代は求めている それなのに リアルでないものに囲まれてしまうのは きっとそれ以上に リアルなものに目を背けたい という願望が強いからだろう ぼくだって 弱っているときはそう願う けれど リアルなものから遠ざかるくらいなら …

未来の生活 7

詩としての空間は生きる場所にある 生きる場所とは飾られた表面的な場所にはない 表も裏もない そう、「働く」場所にあるのかもしれない だから、さまざまな店舗も 働く人のための場所としてつくってきた お客は、「働く場所にお邪魔する」ようにその店を訪…