gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

時事

鉢呂経産大臣の辞任

そもそも政治家の仕事とはなんだろう?国民はすでに分からなくなっているだろう。しゃべることは政治家の仕事の中でも大きな部分を占めるだろうが、失言ひとつで辞任しなければならない世の中で、思ったことを正直に言葉にできるだろうか?その人の実力を発…

権限とお金

復興の進まない震災地。南相馬市長が「今欲しいものは?」とインタビューされて、「権限とお金」と即答したそうだ。やるべきことが明確にあり、その道筋も立っている。行動のために必要なのは「権限とお金」、つまり、信頼してその人に任せることである。復…

イチローと200安打

11年連続200安打を狙うイチローが、シーズンの半分を終えて200本のペースを下回っている。たぶん、たくさんの日本人がイチローの成績表の数字を気にしているだろう。記録(=数字)だけでこれだけたくさんの人の心を動かし続けてきた人は他にいないだろう。…

ネガティブの肯定

美容室リアルクローズの四元さんのブログに、紫綬褒章を受賞した柄本明氏のインタビューが紹介してあった。http://hello-16.blog.ocn.ne.jp/blog/2011/07/post_00df.html「まあ、芸術・芸能といいますか、絵を描くであるとか、音楽をやるとか、芝居をやると…

スポーツ少年と通行人

asahi.comの見出しを読んで、目を疑った。「サッカーボール避け転倒死亡 蹴った少年の親に賠償命令」小学5年生の男の子が小学校の校庭で、フリーキックの練習でサッカーゴールへ向かってボールを蹴ったら、ボールが道路へ出て、通行中のバイクがボールを避…

ヒトラーに共感してはならないか

カンヌ映画祭で、トリアー監督というカンヌの常連監督が「ヒトラーに共感している」と言ったら、映画祭の出入り禁止になったことがニュースになっている。ヨーロッパにとって、歴史上ヒトラー以上の悪者はいないのかもしれないが、彼とて人間である。誰にと…

がれき

例えば、一面に広がるがれきは、どこをとっても「がれき」と呼ばれる無秩序なものの集合に過ぎない。しかし、それらはすべて、元はある家族や会社に属しており、それぞれの人間の生活がしみついているはずである。本来は、がれきという名前で括られるべきも…

災害ユートピア

柄谷行人のサイトの書評を読んでいたら、震災のすぐ前に「災害ユートピア」という本について書いていた。『人々は自然状態では互いに敵対するというホッブズの政治哲学が、今も支配的である。だが、それは国家的秩序を正当化するための理論にすぎない。災害…

リセット

3月11日をリセットの日としようと思う。リセットするとはどういうことか。余震はなおも続いている。誰かの喪に服している人が、亡くなることだってあるだろう。誰も死から遠くにいるわけではない。もちろん、私たちも含めて。ゆるぎない同じことの繰り返…

リセット

環境エネルギー政策研究所から発表された今後のエネルギー戦略に関するレポートがJMMで紹介されていた。そのレポートのあとがきは次の通りである。<2011 年3 月11 日は、日本にとって、明治維新、太平洋戦争敗戦に次ぐ、歴史的な「第3のリセット」の日…

震災ボランティア

仙台へボランティアに行ってきた知人からお話を聞くことができた。(阪神大震災のときもボランティアの経験がある人である。)彼の話で印象に残ったことは次の通りだ。●まず、マスコミが連日映し出す映像は、とても悲惨なものだったが、海岸沿いの地域を除い…

汚染地域

福島第一原発事故が収束に向かっているようだ。まだ、大事故の危険がなくなったわけではないだろうが、これで大震災自体がようやく終わりに向かい、ようやく復興に向けて本格的に動き出すことになるだろう。今回の原発事故で、妻の海外の友人たちから、「部…

がれきにかたちをあたえる

がれきの映像を何日も続けて見ると、最初は呆然とした気持ちでいたのが、今はつくりたい気持ちに満ちている。大江健三郎はある講演で芸術を次のように定義している。「音楽にしても文学にしても、一般的にそういえるだろうと思うのですが、芸術をつくるとは…

報道について

おそらく東北・関東で生きる人々が現在最も気にしていることは、放射能漏れの量だろう。昨日のテレビのニュースでは、新宿で0.8マイクロシーベルトという数値が観測された、という報道がされていた。本日、人体への影響がどれくらいの数値を超えると出て…

放射能漏れ

とうとう福島原発から放射性物質が漏れた。2日前に繰り返された「念のための避難」という言葉が虚しい。政府の勧告に従って避難した人々は、今や危険地域で孤立しつつあるのだろうか。それはあまりにも惨いことである。20キロ〜30キロ圏内の屋内退避よ…

計画停電

結局、政府は計画停電をほんの一部しか実行しなかった。どこからか圧力がかかったのだろうか。正直な気持ち、政府には停電を断行してほしかった。このような強硬な措置は、私が生まれて以来初めてのことだ、と感じた。だが、10数年前に4年間暮らしたアメ…

地震 3

明日は地震以来、初めてのウィークデイで、どのような事態が待っているか、分からない。気を引き締めて、迎えたいと思う。東京の22区(荒川区以外)は、首都機能の維持のために輪番停電のリストから外されたらしい。私たちは恵まれた環境で生活している。こ…

地震 2

阪神大震災のときはアメリカにいた。アメリカで見る震災地の映像は、悲しいことに遠い国の出来事としか感じることができなかった。たくさんのボランティアが被災者を支えているのを知り、突き動かされるように働く人々を眩しいものを見る目で眺めていた。今…

地震

今日の地震は、中目黒のクライアントの事務所で打合せ中に起こった。最初は話に熱中していて、気にしていなかったが、10秒以上経って止むどころか、揺れが増幅してきたので、外に避難した。周囲の多くの方も外に避難していた。どこにスピーカーがあるのか…

東京スカイツリー

今日、東京スカイツリーが高さ600メートルに達して、世界一になったそうだ。東京タワーができた頃は高度経済成長期の真っ只中で、きっとタワーは未来への希望を象徴していたのだろう。スカイツリーも、きっと未来への希望の象徴として計画されたのだろう…

中東と日本の不満

中東では、チュニジア、エジプトに続いて、リビア、バーレーンなどに反政府デモが飛び火している。反政府デモ。日本では、内閣の支持率がどんなに低迷しても、そんなものは起きない。決して。中東の国民の不満は、独裁に対して、シーア派の弾圧に対して、な…

大相撲の八百長

大相撲の八百長が明らかになった。その問題自体は、「まあそういう力士もいるだろう」と思うだけだが、今回はどのように発覚したのか、の方がより興味をそそった。警察が野球賭博事件の捜査中に調べた携帯メールの中にやりとりの文章が残っていて、それを文…

無差別傷害事件

毎年数回は起こる無差別傷害事件は、単純にいえば、「生きていても楽しいことないから、人でも傷つけて、マスコミに騒がれてから死んだろ!」みたいな事件である。報道の内容からは少なくともこのような事件だとしか思えない。つまり、キーワードは「マスコ…

のりぴーの出版

電車に乗ると、広告にのりぴーの顔がいくつか載っている。何かと思えば、本を出したとのこと。犯罪を犯して、それをネタにまた商売をしようというのだ。どこぞの出版社がもちかけて、ゴーストライターがこなれた文章でちょこちょこっと仕上げる。そんな本の…

アウンサンスーチーの解放

最初の軟禁から21年。長い間、自由を奪われて、65歳になった。軍事政権側としては、終身軟禁状態を保ちたかったところだろうが、国際的な政治圧力に屈したのだろう。65歳の彼女は、未だ凛としていて美しい。奇蹟のような存在である。軟禁状態とはどのような…

戸籍上の生存者

戸籍上の生存者が全国で続出している。本日のところの最高齢は186歳だそうだ。戸籍上で生き続けることになった理由はさまざまだろうが、どうでもよいことのようにほったらかしにされていたとしたら、なんとも寂しい。死んだということを、誰もが知らない…

魁傑2

子供の頃、私のヒーローだった魁傑が30年以上を隔ててトップニュースに返り咲いた。日本相撲協会の理事長に選ばれたとのこと。派手さはないが、美学が漂ってくるような力士だった。左ひじのけがをしても、決して休場しなかった魁傑はテレビの中で負け続け…

アピール

秋葉原無差別殺傷事件の加藤被告が、「アピール」のためにやった、と供述した。自分にひどい仕打ちをした(その判断基準はもちろん彼の中にある)人間に反省を促すために、次から次に無差別に人を殺したという。被害者側の人はたまったものではない。だが、そ…

高校野球の監督

今年も夏の高校野球の季節である。この時期は、毎日100試合以上が全国で行われていて、つまり、毎日100校以上が大会から姿を消していく。さて、高校野球なのに、高校生ではない人がどのチームにも一人いる。監督である。敗退したチームの監督の言葉が…

ワールドカップ

お祭りは大好きだ。みんなが浮かれているのに、自分だけ冷静でいるなんてできないし、もったいない。にわかサッカーファンになって、盛り上っている。人生、こだわるべきところはひとつでいい。最近、一貫して1対1の関係が大切と主張しているが、とはいって…