gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

震災ボランティア

仙台へボランティアに行ってきた知人からお話を聞くことができた。(阪神大震災のときもボランティアの経験がある人である。)

彼の話で印象に残ったことは次の通りだ。

●まず、マスコミが連日映し出す映像は、とても悲惨なものだったが、海岸沿いの地域を除いては、東京の風景とそんなに変わらないこと。つまり、映像の通りの場所は全体の1%くらいである。

●だから、現地にも元気な人たちがたくさんいて、ボランティアが遠くから駆けつける必要があるのだろうか、と思ってしまう側面もある。

●実際に現地を見ることは得難い経験だが、なんの準備もなくとりあえず駆けつけた人はかえって周囲に迷惑をかけてしまうことも多い。

●多くの人が落ち着いて、普段通りに仕事をする、ということが、この事態を改善していくのに、とても重要だと感じた。

●例えば、震災後、たくさんの励ましの電話が現地の人へ送られたが、それによって、現地の人が本当に必要としている情報が送られなかった、という実態がある。

●今回、情報の氾濫により多くの混乱を招いているが、情報の一元化がとても重要である。

●現在、現地でいちばん必要とされているのは、ひたすらがれきを片付け続ける、いわば「筋肉」である。必ずしもそこに、個性が、つまり「頭」が必要とされているわけではない。

今、自分に何ができるか、と自問している人が参考にしてくれたら、と思う。