gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

スポーツ少年と通行人

asahi.comの見出しを読んで、目を疑った。

「サッカーボール避け転倒死亡 蹴った少年の親に賠償命令」

小学5年生の男の子が小学校の校庭で、フリーキックの練習でサッカーゴールへ向かってボールを蹴ったら、ボールが道路へ出て、通行中のバイクがボールを避けようとして転倒。運転していた87歳の男性が足を骨折。その後、認知症の症状が出るようになり、15ヶ月後に食べ物を気管に詰まらせて死亡。

当時の小学生の親に遺族への1500万円の賠償命令が出た、という判決。

このニュースでは語られていない背景があるに違いないとは思うが、これを読んだだけの人は、ええ〜っとのけぞるだろう。

例えば、大リーグの松井が中学生のとき、打撃練習で柵越えを連発したかもしれない。そして、それがたまたま通行人のところへ飛んで行って通行人がそれを避けようとして怪我をしたことがあるかもしれない。

だとしたら、松井は犯罪者だろうか?

記事を読む限り、この事件は、そんな事件である。

少し前にも書いたが、スポーツをする人間が、通常の社会的行動をしている人間たちと交差するとき、危険が生じる。

http://d.hatena.ne.jp/yogosiurubi/20110605

その危険は問題であることは確かだが、松井の柵越えは伝説になっている。優しい視線がなければ、スポーツ少年がかわいそうだ。

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