gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

リセット

環境エネルギー政策研究所から発表された今後のエネルギー戦略に関するレポートがJMMで紹介されていた。

そのレポートのあとがきは次の通りである。

<2011 年3 月11 日は、日本にとって、明治維新、太平洋戦争敗戦に次ぐ、歴史的な「第3のリセット」の日となる。もはや過去の体制には戻れないし、戻ってはならない。震災による数多くの犠牲はもとより、福島原発事故という「人災」が私たちに与えたとてつもない恐怖や今後長い年月にわたって向き合わなければならない放射能汚染という厄災を捨て石にしてはならない。>

3月11日を明治維新、太平洋戦争敗戦と同レベルのリセットの日と認識する人が、今後のこの国を引っ張っていくのだろう、と思う。福島第一原発はこれで収束してほしいと願うが、もしこのまま収束したとしても、この恐怖を忘れてはなるまい。

ここで書かれているエネルギー戦略は、水力・太陽光・風力・地熱などの自然エネルギーへの移行と省エネ・節電の比率の増大が柱となっている。2050年には、完全に移行すべく計画を進めるべきだ、と書いてある。

もちろん、リセットすべきなのはエネルギー問題だけではないだろう。強く感じる心のみが道を照らし出すことができるはずだ。