gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

計画停電

結局、政府は計画停電をほんの一部しか実行しなかった。どこからか圧力がかかったのだろうか。

正直な気持ち、政府には停電を断行してほしかった。このような強硬な措置は、私が生まれて以来初めてのことだ、と感じた。

だが、10数年前に4年間暮らしたアメリカでは、政治とはあたりまえに強引であった。例えば、私はニューヨーク州立大学に通っていたが、ニューヨーク州知事が変わった途端に、授業料が大幅にアップした。周囲の学生はみな困っていたが、だからといって、必要なことは必要なのだ。長い間、日本に足りなかったのは、この強引なまでの政治家の行動力・決断力ではなかったろうか。

昨晩、停電の発表があったときは、なりふり構わぬ政治家の意志の強さを感じた。ひょっとして、これで日本の政治が変わるかもしれない、と感じた瞬間だった。

もちろん、困る人はゴマンといる。私たちの会社にも、デメリットはたくさんある。だが、必要なことは必要なのだ。それが理解できることなら、誰もが工夫を凝らしながら着いていく。

拍子抜けの連続だったこの数年間の政治に対するイメージを払拭できる、今がチャンスである。