gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

サマータイム

ニューヨーク州バッファローには、サマータイムがあった。(私がいた頃は4月第1日曜日から10月最終日曜日までだった。2007年に変更があったらしい。)

日本でも導入の議論があるが、もともと緯度が高くて、夏と冬の日照時間の差が大きい国で、夏の日照時間を有効活用して、灯りをつけるエネルギーの消費量を減らす、という目的で導入された制度なので、北海道や東北などのように、夏の気候が爽やかでなければ、日本の大半で家庭での冷房費がかさむだろう、と思う。

バッファローは、札幌くらいの緯度で、夏は短く、気候も爽やかだ。サマータイムの始まりは、寒くて雪に覆われた冬の終わりで、待ちに待った夏がやってくる知らせだった。

アメリカ人は関連付けないかも知れないが、日本人にはサマータイムといえば、エラ・フィッツジラルドなどが歌うスタンダードのあの歌を思い出す人が多いだろう。

実際、daylight saving time としてのサマータイムとは無関係の歌詞らしいが、もの悲しい旋律は、きらきらしたさわやかな夏の日差しをイメージさせて、私の中では深くつながっている。

現在は、3月の第2日曜日からはじまっているらしい。今年もサマータイムバッファローにやってきた。