gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

映画 アカルイミライ

きみたちに
25のおれを見せたかったなあ
あのとき、なにか考えていたけれど
もう全く思い出せないし、
きっと、くだらないことだったんだろう

若いってそんなことなんじゃないかなあ


そういって、若者に惨殺されてしまう55歳。ちょっとした金とかたちだけの家庭を持っていた。

閉ざされた未来の象徴を破壊しないわけにはいかない、切実な今を生きる若者。

フリーター=くらげ、触ると強い毒の針でさす。

かれらを許し、本当に愛したものでさえ、さしてしまう。

かれらにとってのアカルイミライは、だれもいなくなった町にゴミ袋がごろごろ転げてくる向かい風の方向へ歩いていくことに希望を感じること、なのか。

屋根に上っても何も見えないことを知ることなのか。


古いものは全部ごみです


ごみをごみとして愛そうという意志。そこになんら肯定はなくとも存在するものたちを愛そうとする意志。

それは世界に通底するアカルイミライである。