gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

大道芸

お台場まで芸人まことの大道芸を観に行った。

スピーカーなどの機材の位置決めから始め、客の動きを見極める。鋭い眼光には、すべてが緻密な計算で成り立っていることが伺える。

客寄せのアナウンスが始まる。鋭い眼光は、瞬時に芸人のやさしい目に変わる。ちらほらと人が集まり始める。最初に集まった人々を味方につけて、近くにいる人たちを呼び寄せていく手法は見事にはまり、人の群れは少しずつ数を増していく。すべてのトーク、動きに無駄がない。

芸の失敗すら計算ずくである。2度の失敗の後の成功に、観客は大いに沸く。その頃には、目の前の群集は、完全に彼と一体化している。

体を張った芸を、どのようにしたら最も効果的に見せることができるか、を知り抜いている。

観た後の清清しい気持ちは、休日のかけがえのないプレゼントである。まさに、プロの仕事を見せてもらった。