gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

遠くを見る目

10年後の社会を想像してみて、と言われたら、どのように10年後のイメージにたどり着くことができるだろうか。

世の中は、発展の一途をたどっているのか、それとも、同じことを繰り返しているのか?人間に関して言えば、歴史上の人物と比べて、現在の人間たちの方が優れているとは決して言えないように思える。

では、やはり、本質的には同じことを繰り返しているだけなのだろうか。

強固な共同体社会の中で生きていれば、同じことの繰り返し(輪廻)を遠い未来に予見することも可能だろう。

インディアンは100年後、1000年後の社会を考えて、今の生き方を決める、という話を聞いたことがあるが、それは、インディアンの共同体社会がしっかりと根付いているという前提に立ってのことだろう。

共同体社会の解体がここまで進んできた中で、諸行無常から循環する法則を取り出して、輪廻を導き出すことの困難さは、きっと50年前の比ではない。

10年単位で繰り返すこと。100年単位で繰り返すこと。1000年単位で繰り返すこと。もっと、長い単位で繰り返すこと。毎日の生活の中の確かなことの積み重ねで、どこまで遠くを見つめることができるのか。

自分がこの世からいなくなった時代が、どのようになっているか。そのような視点を、どこかにいつも持っていたい。