姉は3月末で小学校の先生を退職した。定年よりも前だ。
久しぶりに会った姉の顔を見て、充実していたことが感じられた。
最近、世間的に耳にする学校教育に対するネガティブな指摘に対して、姉はどんな意見を持っているのか、興味があった。
兵隊を育てるための戦前教育。工場で働く人を育てるための戦後教育。工場の時代が終わってからも、教育の本質が変わらないままに30年以上が過ぎた、と安冨歩氏は言う。
姉は、特別支援学級の担任を何度も務めた関係もあるかもしれないが、全体主義的な教育という批判には全くピンと来ていない。
「子供の光る部分を見つける。そして、それを伸ばす。」
姉の学校教育の目標はシンプルだ。それに対しては、安冨歩氏も異論はないだろう。
これからの世界は、自分が好きなことを極めるために生きる時代になるとよい。
そう考えるのは、世界共通ではないか?