gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

2018.2

8歳

陽向は8歳になった。あっという間といえば、あっという間だ。興味のある場所には、なんの境界もなく入っていく。最近は、ピアノ教室へ通う途中にある動物病院を、ペットショップと間違えて入って、その後毎回通うようになり、5回目に小学校へ「入らないよ…

オーディオ

40年近くクラッシック音楽のために、よいオーディオを求めてきた人に聞いてみました。以下、その方のコメントです。「ご相談いただき光栄です。B&Wはとてもいいチョイスと思います。個人的にはクラシックならソナスファベールも候補として検討してもいいと思…

木について

カウンターの天板に使う木について調べている。6m級の大きな材料は、南洋材が使われているのが現状で、現在あたっているものは、アフリカ産やパプアニューギニア産だ。高さ60mもある木を切り出して、直径1m以上の原木のまま船に乗って送られてくる姿…

夢を語る人がいい。語れること自体が才能だ。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリアルス実験工場

映画 フィッツカラルド

1982年。ヴェルナー・ヘルツォーク監督。クラウス・キンスキー主演。アマゾン川の上流のジャングルの町イキトスに、オペラ座を建てることを夢見る男の物語。夢を描く。映画には、そんな力があったのだ、と改めて知る。大きな船に山を登らせるシーンは、…

本物感

アメリカでの和食レストランがどんなに本物を追求してもアメリカ的な部分が入り混じるように、日本での海外から渡来した文化が日本的にアレンジされるのは、ほとんど無意識の中で成立してしまうことだ。それはむしろ興味深いことで、どのようにそのまま取り…

世の中

「世の中は甘い!」と豪語していた時期がある。そんなときは遠く過ぎ去って、今は声を大にしてそんなことはいえない。でも、気概を失ったわけではない。むしろ、沸々と湧いてくるものを感じている。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ←…

単細胞

ぼくは「動じない」と言われるけれど、年を重ねるにつれて、だんだん細胞の数が減って、ただプカプカ浮いて生きているような存在に近づいているのかもしれない、と思うことがある。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験し…

近しい人たち

近しい人たちに「信じられている」という確信が、人の心の芯をつくる。それを狭めていって、自分を信じる、ということだけを原動力にできる人もいるのだろう。だが、みんながそうはできない。その前に、壊れてしまう人がほとんどだろう。ぼくはずっと家族に…

日本語の音

例えば、愕然とした、といったら、ガクッと膝が折れるところを想像する。日本語の音は、擬音、擬態と結びつくことが多いことに、今更ながら気がつく。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材に…

少し足りない

少し足りないことと、全然足りないことは、内から見ると全く違うはずだが、外からは同じに見えてしまう。オリンピックを見ていると、つくづくそう思う。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材…

CG

CGを初めて外注することにした。提案する空間を、写真のように示すには、技量もさることながら、ソフトやPCのスペックなども関係してくる。迷わず、CGの会社を探した。ぼくらはやるべきことに集中する。人生は短いのだから。 ← 創造性の連鎖でつくる店…

ピアノの作曲

ピアノのコード表を出力して、その通りに押さえてみる。連続して叩くと、ある瞬間、旋律が頭の中にかすめる。こんな瞬間が幸せを実感する時間だ。空間から旋律が流れてくることもある。心で変換すること。それが、自分に伝えて、さらにそれを人に伝えること…

洗濯乾燥機

ビルトインの洗濯乾燥機が壊れて、買い替えることになった。洗濯機なんてなんでもいいだろう、と思っていたら、調べているうちに、そんなことはない、と認識を新たにする。健康、生活リズム、着心地。外干しができない、都会の生活では、洗濯機の担う役割は…

パクチーハウス

「10周年に何をやろうか、と考えていたら、店を閉めよう、と思いつきました。」インパクトのある選択だ。結果的に、営利(金儲け)と鋭利(とんがった)を両立させてこられた10年間だったろう、と映る。前者をコントロールしつつ、後者に集中する術がこ…

複素数

海の波を振動方程式でシミュレーションするときに、複素数が出てきた。ぼくの数学的な記憶なんて、その程度だ。だが、数学は人生を抽象化する道具だ、という目で見ると、そのまんま放っておくのは惜しい。複素数って、なんだろう?ある空間をつくるときに、…

モモ

何十年ぶりかに、ミヒャエル・エンデの「モモ」を読んでいる。陽向に読み聞かせをするためだ。モモは、廃墟に住んでいる。いきなり、ぼくの仕事そのものに関係している。モモは、積極的に何も言わないが、他人の言うことに対し、熱心に耳を傾けることができ…

好印象

例えば、看板。見慣れた日本語の看板をかっこいいと思うことはない。しかし、それが、香港や上海の看板だったら、かっこいいと感じる。日常とのズレ感によるものだ。英語の看板より、見慣れない外国語の看板の方がかっこよく感じられる。外国語でも、より未…

外部であり続けるために

外部であり続けるためには、その外部性を公言してはならない。言葉になることで、外部は内部に取り込まれてしまうからだ。一方で、分かりやすくなければ、思いが実現する機会を得ることができない。ならば、言葉では、本質とは少しずらしたかたちで、わかり…

漢字検定9級

陽向について。この時期には、学年の勉強の集大成として、漢字検定と算数検定のテストがある。今日は漢字検定9級の日だった。毎日、けっこう勉強していたが、実質的なところより、彼の字の汚さが故に、採点不能とされる解答が多いのではないか、という母親の…

常民

柳田国男の「常民」という言葉について、柄谷行人が1986年に次のように書いている。 柳田の「綜合性」は、むしろ、分解される前のそれであり、そして、今後に綜合されるべくもない何かなのである。たとえば、柳田は「怪異なもの」を排除したのではない。…

夜の風

冬の冷たい風が気持ちよいときがある。そんなときの心は強い。2月の夜の風に吹かれて、陽向と散歩する。陽向も寒がってはいない。きっと彼の心も前を向いている。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリ…

くつがえす力

あらゆる方向から見て、相手の行いに間違いがあるように思われるときに、どのようにして状況を覆すことができるか?残念ながら、決まった方法はないし、法も守ってはくれない。くつがえすのは、その関係性の中ではできない、と割り切ること。人生全体で、時…

意味のないメール

ある問題を解決するために、一週間くらい、メールのやり取りをしていた。何を書いても、長い文章で同じ内容が返ってくる。笑ってしまうくらいだ。のれんに腕押しとはこのことだ。エネルギーを使うに値しないことがはっきりしただけでも、得るものがあった、…

風呂

ひどかった陽向のアトピーの炎症が、ここ数日で治まった。 いろんなことを試したが、結局、寝る前に風呂で体を温めることが、一番の効力を発揮したようだ。 どんな薬よりも、どんな食べ物よりも、ぬるい風呂に長く浸かることが彼のアトピーを鎮めたことにな…

映画 沙羅双樹

2003年。河瀬直美監督。急に駆け出して、二人で奈良の町を走り回る間に、いなくなってしまった双子の片割れ。残されたもう一人の少年。双子とは、生まれながらにして、一つなのに別々であるという矛盾を明確に抱えた存在なのだろうか。その片割れが、す…

飛行機チケット

飛行機には安く乗れるようになった。そして、もうかつてのような高級感や特別感はない。世の中がどんどんフラットになっていく、という事象のひとつだろう。憧れの職業だったジェットパイロットも、最近は子供の夢として聞かれることは少なくなった。新幹線…

読み聞かせ

陽向が寝る前に、読み聞かせを始めた。陽向がコトリと寝るように、ぼくもコトリと寝てしまう。かつて読んだ本は、数十年を経て、新しい情報としてぼくの中に入り込む。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくる…

歌舞伎町

歌舞伎町にバッグ店をつくらせていただいている。霊感が強い人は、そのビルから異様な空気感が漂うのを感じるらしい。調べると、すぐ近くのビルで過去に大きな火災があったそうだ。どのようにすれば、被害者たちの霊魂を鎮めることができるか?ぼくらは、そ…