1982年。ヴェルナー・ヘルツォーク監督。クラウス・キンスキー主演。
アマゾン川の上流のジャングルの町イキトスに、オペラ座を建てることを夢見る男の物語。
夢を描く。映画には、そんな力があったのだ、と改めて知る。
大きな船に山を登らせるシーンは、ほとんど信じられない光景だ。
このシーンは、模型でも、CGでもなく、実写なのだ。
映画が公開されてから、すでに36年の時が過ぎているが、ぼくはこの生身の人間の力に圧倒される。
ぼくにこれができるか?そう自問せざるをえないのは、実写の力だ。
CGを見て、ふうん、と通り過ぎてしまう映像とは、全く根本が違っている。
実空間をつくるぼくたちに、この映画はまちがいなく勇気を与えてくれる。