ここ数年、元気のない印象だった代官山が活気を取り戻し始めた感がある。
元々、スケールが小さくて洗練されたイメージのこの街は、東京の街の中でも際立った存在だった。私にとって、さほど興味深いものがあるわけではないが、涼しげな佇まいがよい。
洗練されたものは、高いエネルギーを放つことがない。粗削りなものほど、エネルギーは高い。故に、私は普段、洗練を好まない。
しかし、311以来、誰もが疲れ果てている。この街は、癒しの街として復活するのではないだろうか。
そのような街として代官山ほどふさわしい街はない。