1968年の作品。自分が身ごもった赤ちゃんは、悪魔の子だった・・・、というストーリー。
正常なのは母親だけで、周りはすべて悪魔教に侵されている。誰にも助けを求められない中に生きる恐怖。(この部分については、最後にどんでん返しがあって母親の単なる勘違いとして映画が終わるのでは、と想像していたが、どんでん返しも何もなかった。ストレートな映画であることに、むしろ戸惑いを感じた。)
母親は悪魔教に最後まで抵抗する。正常で元気な赤ちゃんを産もうとする。この母親の心理に共感する女性は多いだろう。
そして、同じ母親が、生まれてしまった悪魔の子に対し、最終的には微笑みかけることに対しても・・・。
母親になることは、すべてを受容することだ、とこの映画は語る。