gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

2014.4

XP

4月8日を最後にXPへのサポートが打ち切られたことで、世界がどんな騒ぎになったのか、テレビのない私には、リアルな社会の反応を掴めないでいる。いや、掴めていないわけではないのかもしれない。ネットで調べてみても、新しいOSに買い換えよう、と書…

誕生日

妻の誕生日は祝日だから、忘れることはない。小さなころから、いつも家族に祝ってもらってきたそうだ。学校や職場には行かない日だから、逆に友人にはあまり祝ってもらえなかったかもしれない。けれど、誕生日は家族で祝ってもらうのが最もふさわしい気がす…

楽器と呼吸

ある本に、楽器を奏でるには、鼻で息をしなければならない、と書いてあった。口で息をすると、音は口の中で共鳴して耳に伝わる音感が狂うそうだ。風邪をひいて鼻が詰まったりすると、吹奏楽器だけでなく、あらゆる楽器の演奏に影響が出るのだろう。ぼくは楽…

がんばって、おめでとう

タイトルは、陽向の今日のひとことだ。なかなかいいフレーズだと思う。がんばった、と思える時間は幸せな時間だ。おめでとう、と言われるくらいの価値はある。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← 五感に働きかける店舗内装デザイン:…

匂い

生物は、まず嗅覚と味覚を発達させた。そして、海中から陸に上がり、霊長類が生まれ、二本足で立ち上がったときに、視界が大きく開けた。この瞬間から、視覚が他の感覚に比べ圧倒的優位にたち、聴覚がこれについてきたそうだ。(参考:『匂い・鼻・病い』(栗…

細く長く

あるクライアントが7月10日にお店をオープンされたい、とおっしゃる。7月10日は「納豆の日」だから、だそうだ。納豆の糸のように、細く長く、ただ続いてくれるお店になればいい、と。そんな言葉に未来を感じるのは、ぼくだけだろうか。 ← 創造性の連鎖で…

歩き疲れる

この一週間は、毎日お問合せをいただいた方々との初回打ち合わせが続いたので、外に出ずっぱりだった。一緒に歩き回る002と、クライアントのことをできるだけ知ろうとし、ぼくらにできること、そして、ぼくらが目指すところをお伝えする。クライアントの…

統整的理念

構成的理念と統整的理念。「たとえば、未来社会を設計してそれを実現する。通常、理念と呼ばれているのは、構成的理念ですね。それに対して、統制的理念というのは、けっして実現できないけれども、絶えずそれを目標として、徐々にそれに近づこうとするよう…

ソウルの店で

20代のころ、ソウルへ立ち寄ったとき、小さな洋服屋へ入ったときの話。ジャケットを選んでいたら、店主が寄ってきて、しきりに話しかけてくる。といっても、英語で値段を連呼するだけだ。ぼくが店を出ようとすると、ぼくの袖を掴んで放そうとしない。引っ…

やわらげる

店舗空間をデザインするとき、お客さんが入りやすくするために、表現が強すぎる部分を「やわらげる」ことがよくあったような気がする。これは現実的な対応ではあるけれど、同時に安易な解決方法で、スープにお湯を足して薄める行為にも似ている。よくないな…

知らないこと

熊本の実家へ帰ると、母の話を聞くことが楽しみになっている。父のこと、祖父のことなどで、ぼくの知らなかったことをたくさん聞かせてくれる。ぼくはこの年になっても、いちばん身近な人に対して知らないことがあったのだ、と思い知る。 ← 創造性の連鎖でつ…

八代港

ぼくは確か、高校を卒業して、浪人生活に入るときに、この港でアルバイトをしたことがあるなあ。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← 五感に働きかける店舗内装デザイン:マテリアルス← 未来の町並みをつくるファサードデザイン:GFフ…

やさしさ

やさしさとは、とがったものを丸くするようなことをいうのではないだろう。とがったもの自体が、大きなやさしさを包含していることだってしばしばあるのだから。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← 五感に働きかける店舗内装デザイン…

authentic

たとえば、オーセンティック・バーといわれる店がある。基本的にはスコッチウイスキーを飲むためのバーで、カウンターがメインになっている。バックバーにはボトルが並び、カウンターは木でつくられている。オーセンティックという言葉は、「伝統的に本流の…

海野次郎展

築地の画廊「茶の実倶楽部」で19日(土)まで、海野次郎展が開催されているので行ってきた。描いては壊す、壊すことによって纏める、という手法をとる海野さんの絵に予定調和はない。そこから何を見出すかは、観る者次第だ。観る者がどういう状態にあるかに…

MEW

墨田区にある皮革製品の会社、丸ヨ片野製鞄所が廃業になった自動車整備工場を改装して、「若手職人のインターン受け入れ」「カバン製造専門学校の学生支援」「教育と産業観光との連携(修学旅行やキッズプログラムの拠点)」の3事業を展開するMEWを始め…

本を読む人

日本で本がよく売れたのは、1920年ごろと1960年ごろのたった2回だそうだ。1920年に、大量生産によって本の値段が下がり、金持ち以外にも本が身近になった。そして、1960年の高度経済成長期に、文学全集や百科事典なども含めて、本がよく売…

砂浜を走る

九十九里の砂浜を思いっきり走ってみた。アスファルトの上では思うように動かなくなっている足が、自由に動く。自由に動ける、ということの気持ちよさを心から愉しんだ。硬いランニングシューズが足の不調の原因だということがよく分かった。頭も心も、すっ…

映画 奇跡の海

ラース・フォン・トリアー監督。DVDの不具合で、ラスト20分がどうしても観れない。最後まで観ないで、何かを書くなんて失礼なことだが、たぶん何らかの奇跡が起こるのだろう。妻の犠牲によって、夫は死を逃れることができるのか?だが、妻はいまやそれを望…

音楽

ぼくは歌を歌うことが好きだ。詩を書くことも、それに曲をつけることも好きだ。人前で歌った経験もある。アメリカではそれでお金をもらったこともある。けれど、本当に音楽が好きな人は、ぼくとは全く違うタイプの人だ。音楽がその人の中に入り込み、一体化…

柳田国男

日本では、人が死んだら魂は裏山の上空に昇って、祖霊(氏神)となり、子孫を見守る。(柄谷行人『遊動論 柳田国男と山人』p.22)柳田国男は、そう固く信じていたとされる。父の転勤により、各地を転々とした子供時代を過ごした私も、裏山のある場所に住んだこ…

プレゼン

プレゼン準備はいつも期限ぎりぎりまでアイディアを暖める。そして、スリリングな時間との戦いの中で、雲間から差す光のように現れるイメージを壊さないようにそっと描き起こしていく。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← 五感に働き…

再生

太ももに痛みを感じながら、ぎこちなく走るのが嫌で、このところ走る日が極端に減っている。再生の日をひたすらじっと待つ。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← 五感に働きかける店舗内装デザイン:マテリアルス← 未来の町並みをつく…

土の中

村上春樹の『ねじまき鳥クロニクル』の中に、主人公が狭くて深い竪穴に入り込むシーンがあるが、ぼくらにはそんな願望があるのだろう。土の中でひとり、地上のことについて考えを巡らせてみたい。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← …

集中

スタッフ002の集中力はすさまじい。誰が話しかけても、一切反応しないくらいで、周囲はちょっと困るくらいだ。周囲が寝静まったころに集中力が最も高まる、ごく一般的な人間からすると、なんともうらやましい。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリ…

リサイクル

満開の桜と一般ゴミ。今日は、近所の方々に工場を開放して、花見だそうだ。前橋市にあるリサイクル工場、ナカダイ。こんな気持ちのいい日に、見学させていただいた。 木と紙とプラスチックを粉砕したものを混ぜた塊がリサイクル工場の最終成果物だと教えられ…

アウトボクシング

アウトボクシングという言葉を知ったのは、つい最近だ。ボクシング経験者である保険販売会社代表のクライアントのプロフィールに、「特技:アウトボクシング」と書いてあったからだ。アウトボクシングとは、「フットワークとジャブを駆使し、打っては離れ離…

クレイジー

何かに夢中になる状態を「クレイジー」というなら、クレイジーになることは個人にとって理想的な状態だといえるだろう。それが傍から見て気ちがいじみて見えようと、気にすることはない。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← 五感に働…

軽んじる

もし世界にぼくと誰かの2人しかいなかったら、もう一人の命をぼくが軽んじるなんてことはありえないだろう。それが、3人になり、4人になり、だんだん増えていったときに、どのくらいの人数になったら、いてもいなくても同じ、という人が存在するようにな…

さくら

家を出てから会社まで歩く20分のうち、ぼくは数え切れないくらい桜の木を見る。上を見ながら歩くのは、この時季の特徴だ。空の青を背景に、枝のこげ茶と花の薄いピンクを人は春色と呼ぶのだろう。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ←…