gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

プロジェクト

eat-in-kitchen

熱心なシェフが我を忘れて料理をつくっている現場に入っていって、彼のつくっているものをつまみ食いできるような店があったら、入りたいなあ。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店…

また来たくなる店

ラーメンを食べると、舌にその記憶が刻まれて、しばらくするとまた食べたくなる種類の味がある。店の空間も同じで、また訪れたくなる空間というものがある、と確信している。空間には両義性が必要で、ひとつは包み込まれるような親密感、そして、言葉でいえ…

土 その2

大学時代、ぼくがアフリカへ行ってきた話をすると、「オレは土が嫌いだ」と言う人がいた。「土が見えるところには行きたくない」と。土は不潔だと思っているのか、得体が知れないと思っているのか。そこまで言うのは、きっと不安の強い人だったんだろう。 コ…

父が生まれた家の畑から土を取って、セメントを混ぜて土手をつくる実験をする。ふわふわした触り心地のよさが印象的だ。固まった後も、やわらかな感覚は残る。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナ…

切り取る

外でカタチをなすものを、できるだけそのまま切り取る。そして、場所を移す。できるだけ人力で。頭を使って。「運ぶ」と書いて、「うん」と読むと教わったさけの・・・森敦の「天に送る手紙」にある杢右ェ門(もくえん)のじさまのこの言葉が森敦を生涯支える…

underbarring

空に生まれしものたちは風に吹かれて宙に舞う そのまま放っておいたならどこか遠くへ飛んでいく つなぎとめたい心から人はそれらを身に纏う

わらしべ長者

お互いのそのときの価値の違いで、等価交換の連続がわらしべ長者を生むこともありうる。だが、わらしべ長者の話を成立させるのは、本人に欲があってそうなったわけではない、ということに尽きる。もし、欲が少しでもあったとすれば、それは詐欺に過ぎない。…

重石

空間に重石が欲しいことは多い。それは異質なものであるべきだ。

地層

汚しうる美を捜す

粘菌

南方熊楠を調べていたら、粘菌に行き当たった。外で放置され時間の経ったものに、鮮やかな色がついているものは、実はこれだった、ということを初めて知った。汚しうる美の対象の主要な構成要素だといってもいいだろう。森に分け入って、粘菌をマニアックに…

ASUS

赤坂見附にASUSのショールームをつくらせていただいた。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリアルス実験工場

法に対して感じる矛盾は、どんな世界でも付き物だろう。(つづく)

心霊

呪われた場所といわれる場所がある。(つづく)

外部を内部に取り込まない

ソトチクの素材に値段がつくようになれば、それはソトチクの終わりを意味する。(つづく)

オーディオ

40年近くクラッシック音楽のために、よいオーディオを求めてきた人に聞いてみました。以下、その方のコメントです。「ご相談いただき光栄です。B&Wはとてもいいチョイスと思います。個人的にはクラシックならソナスファベールも候補として検討してもいいと思…

木について

カウンターの天板に使う木について調べている。6m級の大きな材料は、南洋材が使われているのが現状で、現在あたっているものは、アフリカ産やパプアニューギニア産だ。高さ60mもある木を切り出して、直径1m以上の原木のまま船に乗って送られてくる姿…

複素数

海の波を振動方程式でシミュレーションするときに、複素数が出てきた。ぼくの数学的な記憶なんて、その程度だ。だが、数学は人生を抽象化する道具だ、という目で見ると、そのまんま放っておくのは惜しい。複素数って、なんだろう?ある空間をつくるときに、…

好印象

例えば、看板。見慣れた日本語の看板をかっこいいと思うことはない。しかし、それが、香港や上海の看板だったら、かっこいいと感じる。日常とのズレ感によるものだ。英語の看板より、見慣れない外国語の看板の方がかっこよく感じられる。外国語でも、より未…

避難経路

建築で避難経路を考えるのは、車でいえばエアバッグをデザインするようなだ。事が起こらない限りは無駄なものに過ぎない。よく考えられている、とは、そんなところをきっちりと考えられていることを言うだろう。だが、エアバッグが働いている姿を想像して、…

アールデコ

アールデコには、実用性が入り込む。要は、量産体制が可能な装飾、という側面だ。幾何学的。直線的。マッキントッシュやライトの建築にも、それが見られる。モダン建築がどんどんシンプルへ向かう中で、複雑さを空間の中にいかにキープするか、という試みと…

圧倒的空間

求められているのは、圧倒的空間。そして、その答えに迫る実力の有無を、ぼくらは問われている。その現実に向き合う幸せ。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリア…

学生時代の設計

学生時代に設計したものは、長い間、意識の外にあったけれど、スタッフが「これ、いいですね」と言ってくれたのがきっかけで、最近のHPに画像を使い始めた。まるで他人のものを見ているように、距離がある。それがよい。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン…

二次元を三次元化する

二次元で魅力的なものを、三次元化することでもっと魅力的になるものはないだろうか? ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリアルス実験工場

クラシック音楽の世界

クラシックを食べながら聴く、という文化は成立しにくい、とその人は言う。クラシックファンの中に、伝統的なマナーを重んじる人がいるからだ。食べる音。話し声。・・・ジャマだ、という人が一人でもいれば、その空間は成り立たない。いや、聴く側だけではない…

壊された壁

コンクリートの壁が壊されて、その穴から建物へ侵入する。そのとき、どんな気持ちだろう?壊れた日常がその中にあることをイメージしてしまうかもしれない。でも、中で目にするものが、丁寧に手入れをされた植物だったらどうだろう?清潔なキッチンで、おい…

廃墟の本質

廃墟が好きだ、という人は多い。だが、何が好きなのかを説明できる人は少ないし、また、好きな理由も様々なのかもしれない。ぼくも好きな人の部類に入るのだろうが、廃墟全部が好きかどうかと言えば、そうでもない。ぼくの好きな廃墟は、人のつくった空間と…

揺らぎ

ピアノのコードを鳴らしてみるだけで、心が揺らぐのを感じる。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリアルス実験工場

「発見する」と「仕込む」

SOTOCHIKUの素材には、2種類ある。ひとつは、「探す」。これは、風雨に晒されて風化した壁に、美しいものを探し出したもの。もう一つは、「仕込む」。これは、美しく風化するように、素材を外に晒し、自然の変化に任せるもの。どちらも、人間のコ…

加工技術

一つの加工技術から入る空間デザインなんて、今まで経験がなかったかもしれない。愉しみなプロジェクトになる。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリアルス実験工場