gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

2017.12

2017年を振り返って

今年は、3人で熱海に来ている。駅前商店街の通りがかりの小料理屋は、先週開店したばかり。空間も、人の応対も初々しい。一生懸命が伝わって、心地よい。聞くと、ずっとここでお土産物屋さんをやっていて、そこからの転業。30代と思われる女将の意気込み…

切り替え

休みに入って、切り替える日だ。リセット。そのための年末年始。風呂にゆっくり入ろう。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリアルス実験工場

忘年会

今年の忘年会の話題は、子供の頃に流行ったもの、だった。年代が違っても、共通するものもあるし、通じ合えないものもある。思うのは、ぼくらは、目まぐるしい変化の時代に生きている、ということだ。こんな時代を経験できた世代はかつてない。どこへ収束さ…

変温動物

冬に亜熱帯のクワガタを飼うことになったので、変温動物について調べてみた。変温動物は必要がないときは外気温と同程度の体温でいるため、エネルギー消費はかなり少ない。また、体温が多少変動しても正常な活動ができる能力があるということでもある。これ…

オンボロ

いいお話を伺った。 精度の低い一つ一つの部品の公差を調べて、それらをうまく組合せることで機械を問題なく動かす、ということを専門的にやっている会社があるそうだ。そこの機械の評判が高いので、ライバルの機械メーカーが分解して調べたら、こんなにオン…

クリスマス

忙しさ絶頂のクリスマス。陽向も含めて、単なる普通の日にすぎない。ここで全く不平を言わないのが、陽向のありがたいところだ。いつも呑気に、口笛を吹いている。ぼくが子供の頃は、誕生日やクリスマスや正月は、なにか特別でないとイヤだったけれど。そん…

加工技術

一つの加工技術から入る空間デザインなんて、今まで経験がなかったかもしれない。愉しみなプロジェクトになる。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリアルス実験工場

工事現場のクリスマスイブ

家の前には、43階建ての高層ビルが建設中。建物は内装工事中で、外は外構工事中だ。灯りをついた高層ビルがツリーのようで、溶接の光も華やかだ。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による…

九龍城

逃げ込んで、囲われる。ぼくがイメージするのは、九龍城だが、そういえば、ペルーのリマの酒場で、男たちがぼくから暴力で金を巻き上げようとするのを、酒場のお姉さんたちが守ってくれたのだ、と他の日本人から聞かされたことがある。ぼくはそんなふうに、…

海を感じる

目を閉じれば、波の音が聞こえてくるような心。ぼくは、いつもそんな心でいたい。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリアルス実験工場

映画 ミニスキュール

2013年。フランス。3歳の陽向を連れて、最初に映画館へ行ったのが、この作品だった。てんとう虫とアリたちの友情。自然の映像の美しさ。セリフはないから、世界中の人が何歳でも楽しめる。陽向もよくイメージを覚えていたようだ。 ← 創造性の連鎖でつく…

美しさを目的としないもの

坂口安吾が、刑務所の外観について「美しさを目的としないものは美しい」と書いた文章がある。ぼくもそのように感じられる空間を目指して、この仕事を続けている。結局、美しさを目的としていて、矛盾のように聞こえるかもしれないが、上述の言葉をこう言い…

クリスマスツリー

妻が部屋にクリスマスツリーを飾ってくれた。例年よりは少し遅いけれど、今年も12月らしい部屋になった。12月らしい、ということに、あまり積極的な関心を持てないぼくも、妻がそうしてくれることには、しみじみと感じるものがある。「らしく、ありたい」と…

影を追う

影を追い越そうと走るけれど、一向に追い越すことができないのは、きっと光源がぼくの後ろにあるからだろう。走れば走るほど、影はぼくの前で長く遠くなるばかりだ。ならば、試しに、後ろに下がってみればよい。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッ…

結論が出たからといってカタチになるわけではない

書くことはスリリングで、結局、白黒どっちにたどり着くか、最後まで分からない。文脈に従って、右へ左へ迷路のように進むだけで、進んでいる間は、生きている実感が持てるのだ。実は、たどり着く結果は重要ではない。それは、時と場合によって、簡単に逆転…

シェフレラ

ベランダのシェフレラが枯れそうになっている。カラスに何度かほじくり返されて根を食べられて、植え替えるたびに復活してきたが、今度は瀕死の状態だ。カラスも不思議で、根を食べつくすことをしないのはなぜか。誰も、相手を絶命させようとはしない。自分…

映画 奇跡

2011年。是枝裕和監督。子供たちが、九州新幹線がすれ違う瞬間を待って、自分の願い事を叫ぶ。何を願うのか?自分だったら、と考えるのは、決して無駄ではない。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオ…

映画 ブレードランナー

1982年。リドリー・スコット監督。ぼくは、この映画が公開された10年後にアメリカで建築を学び始めたが、建築の世界では有名な映画だ。リドリー・スコットの描く近未来が、新宿歌舞伎町をモチーフに描かれたのだ。近景に、アジア的都市の雑踏。遠景に…

しょぼしょぼ

陽向の目が最近、しょぼしょぼしている。きりっと見開くことができていない。ぼくも小学校低学年の頃、一時期こんなことがあったのを思い出す。見開こうとすると涙目になってしまう、という不快な時期があった。いつか自然によくなったから、陽向もそうなん…

本物とは何か

1990年代、アメリカで建築を学んだぼくらは、張りぼてでどこかのような世界をつくることを、ディズニーランド的建築と呼んで、さげすんだ。安易で、哲学がない。閉じられていて、外部がない。予定調和的で、歴史性がない。・・・いろんな言葉で批判する…

目覚まし君

朝、目覚まし時計が鳴っても起きない陽向に、目覚まし時計を擬人化して、目覚まし君が自分の仕事に自信をなくして、我が家を去って旅に出ようとする、という話をした。次の朝も陽向は、目覚まし君の懸命の頑張りに応えることができず、起きることができなか…

真剣な言い訳

寝坊で大切な人との約束に遅刻した人が、とっさに「車で向かっていたら事故に遭いました」と言い訳し、遅れて到着する前に、自分の車をハンマーでボコボコに壊した、という話を聞いた。ウソを完全に演じ切るには執念が必要だ。ただ、車がかわいそうでならな…

サバイバルゲーム場

どこから弾が飛んでくるかわからない場所にいたら、ちょっとどんな精神状態になるかわからない。「安全に、外部的な状況をつくる」という意味では、サバイバルゲーム場というのは、かなり究極的かもしれない。疑似体験のゲームは、思考を進める要素があるの…

映画 この世界の片隅に

2016年。片渕須直監督。戦時の生活がどういうものであったか、をこんなにしみじみと見せてくれる映画の存在に感謝したい。食糧がなくても、砲弾が落ちてきても、笑って暮らす力は人間の底から湧いてくる。主人公のすずは、ぼうっとしている性格といえば…

用途変更

デザインの前に、そこで本当にそのサービスができるか、が問題となるケースでのお問合せが増えてきた。早い時点から建物に関わることで、デザインの幅も広がっていく。やることは多いが、できあがったときの達成感も大きいだろう。このようなケースが増える…

レティの気配

美容室リアルクローズの入口が完成した。https://scontent-nrt1-1.xx.fbcdn.net/v/t31.0-8/24302095_1805052456172260_2872068600309303640_o.jpg?oh=08b8db4693dd67414f0ff4f706156f80&oe=5AD36238いつもスタッフのように迎えてくれた小型犬ビションフリー…

サバイバルゲーム

サバイバルゲームを、戦争ごっこ、というと嫌う人も多いだろう。だが、子供の頃、ぼくらも戦争ごっこをやらなかっただろうか。戦争はダメだが、戦争ごっこはよいのか?競技としてのスポーツは、戦争ごっことはどう違うのか?いろんなことが自分の頭の中で未…

横浜中華街

かつて中華街と聞くと胸が躍った。九州や関西に住んでいたころだったろうか。東京へ来てから、外国人と接する機会が増えて、中華街のようなエキゾチックな場所も普通な日常に入り込んできた。そして、自分も一人の外国人と見なすようになってからは、一層印…

砂の上

砂の上にいることが心地よいのか?九十九里に来るとなにか五感が変わる感覚を持つことができる。 ← 創造性の連鎖でつくる店舗デザイン:グリッドフレーム ← コラボで実験しながらつくるオリジナル素材による店舗デザイン:マテリアルス実験工場

集団疎開

83歳の友人が、子供の頃の学童疎開について話してくださった。横浜の小学校から、箱根の旅館への疎開で、告げられたときはみんなで喜んだそうだ。実際に行ってみると、そこでは、徹底した洗脳教育が行われて、食糧はとても貧しかったそうだ。実体験からく…