タクマクニヒロさんの「ペンキのキセキ」はそのままSOTOCHIKU素材図鑑だ。
SOTOCHIKU素材にはいろんな種類があるが、何度も塗り重ねたペンキが、時が経過して剥がれた様子は間違いなく魅力的だ。
しかし、「ペンキのキセキ」の被写体は海外がほとんどだ。なぜか?日本の家は工場でつくられたサイディングの仕上げばかりで、メンテナンスをしたがらない。海辺の倉庫街だって白かベージュなどの地味な色ばかりで、カラフルな色が使われることがほぼない。被写体にするなら、海外がよいに決まっている。
日本に塗装で溢れるカラフルな町をつくる。できれば、海辺の町がいい。
そうすれば、町を歩くのが、必ず愉しくなる。行きたくなるし、そこで過ごしたくなる。
ペンキでキセキを起こす。タクマさん、待っててください。