gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

鋸山縦走ランニング 1

 

初挑戦の今回はほとんど走っていない。ペース的にはふつうの山登りに近い。景色も大いに愉しんだ。

 

が、このところ、頭の中はSOTOCHIKU(ソトチク)と呼ぶ、既にどこかの場所で長い時間を過ごした素材を材料として空間をつくる、という空間づくりに占拠されていて、走りながら目が行く景色は、遠景よりは近景、もっといえば、表面の質感である。

 

例えば、道端の擁壁にくっついたウメノキゴケに顔を近づけて、においを嗅いだり、ちょっと剝させてもらってポケットに入れたりして、これを家の中に置いても、色は変わらないかなぁなどと考えながら歩く。

 

そんなものを発見することは何も想定してなかったから、東京へ帰ったらポケットに入れたウメノキゴケはバラバラになって、実験不可能になってしまうアホぶりだけれど。

 

山道に放置された曲がったガードレールなどを見ても、ぼくはこれを欲しいのか、欲しくないのか、と頭の中では自問自答を繰り返している。