赤いキャンディ包んでくれたのは 古いニュースペーパー
白いペンキ何度も塗り返す 夏の風の中で
今頃故郷のテネシーあたり 刈入れ時さと片言交じりで
バルコニーから覗くあんたは ブロンドさえも色褪せていた
・・・柳ジョージの声に風景が浮かぶ
色褪せたブロンドの年老いたテネシー出身の女性ステラが、抜けるような青い空を背景として白い家のバルコニーから少年柳ジョージに手を振る1962年の夏。
白いペンキは何度も塗り重ねられて、きっと厚みを増してその下にある木目は消えかかっていただろう。
毎年、夏になると白いペンキは塗り重ねられる。1年間の汚れをその下に隠して・・・。