gridframe001の日記

とりかえのきかない世界を生きるために

鋸山縦走ランニング 2

ここ十年以上、登山もしていないため、久しぶりの山歩きだった。山を歩くということは、自分の足場を一歩一歩確かめることの繰り返しである。それを瞬時に判断できる人が速く動ける。さすが、佐谷さんは速い。ぼくは、その能力をもっと鍛える必要がある。

 

ぼくはお店などの空間をつくる仕事をしているが、例えば、店の中に階段をつくるとしたら、誰が歩いても絶対に躓いたり落ちたりしないようにつくらねばならない、という暗黙のプレッシャーを受けている。訴えられたら困るし。

 

でも、そんな世界に慣れてしまったら鋸山の山歩きはできない。どうやって、上るか、下りるか、どこを掴んで身体を支えるか、これを瞬時に判断して動いていくことが要求される。AIが進化しても、山登りロボットの制作はまだまだ先だろうな、などと考えながら歩く。

 

とりあえず、完走(完歩)した自分は、人間であることを誇ってもいいと思う。