2020年。原一男監督。アップリンク吉祥寺にて、制作本にサインをいただく。
世の中が変わろうとしている時期に、この映画を観るインパクトは大きいだろう。
最初に、安冨歩氏によって提示される「極端なリベラルか、それとも、システムの外へ出るか」という選択肢の両方を行こうとする山本太郎氏は、すでに論理矛盾の中にあり、現在れいわ新選組が置かれている状況はまさにこの二つが引き裂かれる過程にあることを示している。安富氏の予言通りだ。
システムの外へ出る、とは何を意味するのか?もし、世の中がそれに追随したとしても、直ちに新しいシステムを確立しない限り、古いシステムにまた戻ってしまう。資本主義には、そんなしつこさがあるらしい。
ぼくは「創造性の連鎖」から派生して、新しいシステムをつくれないものだろうか、とふと考える。このシステムは普遍的なものなのか?資本主義下だからこそ、意味のあるものとして見えるのか?
例えば、少数精鋭の組織でなければ成り立たないシステムであれば、社会を変革することはできないだろう。
そのことについても、アイディアはある。実験を進めていかねばならない、と強く思う。
考えがまとまらず、お話することができなかったが、以上の考えを進めてくれる映画だった。